すさまじい月曜日となりました。
続々聞こえてくるドル売り材料に、ドル円はパニック的にドル売りが持ち込まれ、さすがのクロス円も連れて下落せざるを得ない状態でした。
ユーロドルもドル売りに拍車がかかり1.57台を素通りし、あわや1.58台も素通りしてしまうかという流れとなりました。
特段、何かに突き当たったという感覚はありませんでしたが、恐らく最後のストップをつけた途端にドルが大量にショートしてしまった・・・といったところでしょうか。
当然、本日歩んできた道の後ろには何もオーダーが残っておらず、買い戻しているうちにそれなりの短期筋のショートが炙り出されたという感じです。
いずれにせよ、本日は相場がクラッシュしてしまった感は否めず、現状で方向感を出し切るのは難しくなってきました。現状ではポジション調整の最中という展開で、ショートが切らされたところでは、ロングの売りが入り、ロングを投げてきたところではショートカバーが入るといった、一進一退を繰り返しています。
ユーロドルで上値の達成感が次第に強まる中で、ポンドドルはさほどドル売りが進まず、クロス円一般的に上値の硬直感が漂い始めています。
実際、本日の下落で、当初の数円はドル売りであったと認識できますが、後半はクロス円のストップといった感覚が強く、ドル円で着実に値を下げている一方でストレートが下落する局面が幾度かありました。チャート上でも本日の足がさほど長い下髭とならなければ、クロス円が全般的に下落リスクを伴い始めている様子です。
主語は「ドル」であることは依然として変わりはありませんが、特に高金利通貨のクロス円でのレベル買いは、回避したいところです。
本日は下手な新規のリーブオーダーは命取りになるかもしれません。ドルが買われたところを売りという路線は外さないものの、どんなイベントで、どれだけ戻すのかは計り知れない恐怖もあります。とにかく市場が薄くなっているため対峙できない状況では手を出さない方が無難に見えます。
リスク回避の流れが強調される形となり、ドル売りが中心で進んできた相場ですが、週末月末の本日、数日前のクロス円上昇をあっさりと否定する下げを見せ、逆に悪化した状況となりました。
ドル円が先日の底値を割り、ドル売り加速という捉え方は間違っていませんが、当人もヘッジのつもりで売ったドル円が伸びる一方で、ユーロ円はストップアウト、ユーロもドル売り圧力はかかるものの、ユーロ円の投売りにユーロの売りカバーが頭を抑え、ここに来て売り込まれる展開になっています。
クロス円は、各ストレートでのドル売りのお陰?で、ここまで底堅く推移していましたが、安値を目前にして逆にストレートを引き連れて下げに入りました。
万が一、ポンド円、ユーロ円の下値を更新する動きに至れば、クロス円の主導でドル円までも引っ張るという、円独歩高という想定もせざるを得ない状況です。
また、高金利通貨として最後まで強かったオセアニアとカナダですが、ユーロ円同様ドル円に押されて計算値が下落すれば、いやおう無く投げが入らざるを得ず、そこからまた円買い需要が積み増されるというスパイラルが懸念されます。
個人的には、ドル円のセンチメントを据え置き、ユーロドルはトレーリングでストッププロフィットレートを上げて、連れ安リスクを限定する方向です。ストレートはクロス円が落ち着き次第、ドル売り再開と見ていますが、終値次第では、来月初はギャップを開けて円高へ振れる可能性までを踏まえて対策が必要かもしれません。
高金利通貨は元々、下落リスクを相殺するために金利を上げて下落を阻止するという図式は、幼少の頃に学びました。キャリー投資で高金利=買い運用というフローが生まれて長く続きましたが、世界的なリスク回避の渦の中でリスクとは何だったのか、再考すべき時期なのかもしれません。
今週、今月ともお疲れ様でした。来月も宜しく御願いいたします。