山と道・野の花のこと

揺れずに咲く花がどこにあるだろうか
この世のどんなに美しい花も揺れながら咲くのだ
<ト・ジョンファン>

街道からは見えない苗場山 日本百名山№9

2012-05-21 | 09苗場山(夏・秋)
夏山シーズンの7月に向かったのは
県境の苗場山です。
標高2145m
登山口は和田小屋からの
祓川コースです。
高低差1095m
コースタイム7:00

<深田久弥さんの日本百名山>より
街道から見えないのにこの山が人々の信仰を集めたのは
(中略)
山らしい山のたくさん重なったあいだに
クジラの背のように図体を横たえている
ゆるく傾いた長い稜線が特徴的である。
田んぼに苗が生えたようなあのだだっ広い頂上から
苗場と名づけられたという。
深田さんが苗場山に登ったのは
90年前。
その頃の上越線は沼田までで、なんと
三国峠を越えて
ふもとの温泉まで来たそうです。
和田小屋の手前1kmの
みつまたかぐらスキー場の駐車場から
林道を歩きます。普通、林道は
ちょうどよいウォーミングアップ
になるのですが、
ここは最初からきついようです。
早朝に自宅を出発し
日帰りの予定です。
和田小屋には8:30頃到着しました。
日帰りの登山者も多く
先頭の方はかなりの健脚です。
和田小屋からしばらくは
スキーのゲレンデを登ります。
斜度はそこそこあり
前が見通せるので
なかなか進みません。
脇にはリフトがあるのですが、
夏はお休みのようです。
うらめしや  
 
雲が下から湧いてきました。
それでも
お出迎えの
アカモノやイワカガミに励まされ
 
*  
 
ブナやダケカンバの樹林帯へ
ようやく
山に来た雰囲気になりました。
この道は疲れた頃に
ササにおおわれた斜面が開け
ちょうどよい休憩場所が用意されています。
下の芝・中の芝
季節によって様々な花が咲くのでしょうか。
 
今は
一面のワタスゲです。
 
ひたすら続く登りが途切れるのは
神楽ケ峰です。
このピークがさえぎり
下から山頂が見えないのです。
やっと
山頂らしきものが見えました。  
  
この先の道は
下って登るルートが
雲の合間に見えます。  
 
高低差150mくらいでしょうか。
すでに3時間ほど登っているので
山頂手前の最後の登りは
見た目にも
きびしいものがあります。
つづく


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