山と道・野の花のこと

揺れずに咲く花がどこにあるだろうか
この世のどんなに美しい花も揺れながら咲くのだ
<ト・ジョンファン>

爺ヶ岳登山口⇒柏原新道⇒お花畑の種池山荘☆鹿島槍ヶ岳@日本百名山№59

2022-08-14 | 59鹿島槍ヶ岳(夏)
深田久弥さんの
日本百名山より
しかしそれ以前、ずっと古くからこの秀れた山には名前があった。
(中略)
越中側では、後立山(ごりゅうざん)という呼称があった。
越中の古文献に後立山という名があり、
その山がどれを指すものかいろいろ論議があったが、
結局は今の鹿島槍がそれであることが確かになった。
1年に1度は日本アルプスに行こうと
決めていました。
コロナ禍で、なるべく近くがいいと
五竜岳を狙っていたのですが
五竜山荘はずっと満室で
1泊多くなりますが、隣の
鹿島槍ヶ岳に行くことにしました。
八方尾根から見た
五竜岳越しの双耳峰は
綺麗な弓型の吊尾根が目を惹きます。

朝早く車で、家を出発し
予定通りに駐車場着。
爺ヶ岳登山口の前の駐車場は狭く
10台も止められないので既に満車。
そのすぐ下の
道路脇の駐車スペースに駐車し
登山の準備をするも
小雨が降っていて
すぐに止みそうでもあり
少し休むことにしました。
その後、続々と車が入って来て
皆さん雨を気にすることもなく
雨具を着て歩き出します。
急ぐ旅でもなかったし
雨も止みませんが
8:30に出発します。

土曜日だったので、登山口には
登山届を確認する係の方がいました。
注意事項を聞き、登山口を後にします。

川の反対側の駐車場も満車でした。

登山道は、最初は草に覆われ

ヒヨドリバナ・ゴゼンタチバナ
キジムシロ・ウツボグサなどの
里山の花が咲き
傾斜がきつくなると
木の根の張りつめた道や

置き石を並べた道に
変わっていきます。

道のわきには大きなギボウシが
揺れていました。
40分後に、初めての標識があり

八ツ見ベンチ
ベンチは相当古そうで
補修跡が痛々しく
座るのが申し訳ないようです。
距離表示がないので
ペースが速いのか遅いのか
まったくわかりませんが
ご夫婦と思われる2人を
何組か追い越しました。
1時間でケルンに到着です。

小雨は降り続いていますが
雨具を着るほどではありません。

展望のあるところでも
稜線は雲の中でした。

帰りの日も曇っていましたが
稜線ははっきりとみえました。

写真の稜線の右端に
種池山荘が見えます。
振り返ると、針ノ木岳まで
稜線が延びています。

この先は下りの登山者と
たくさんすれ違いました。
登山口から2時間で
水平道です。

煙草を吸って休んでいる人がいたので
急いで通過しました。
水平道は
そう言われると、なるほどと
納得するくらいの距離です。
そのすぐ先の包優岬で
初めて荷を下ろして休みました。


 柏原新道は山腹をたどる道なので
大勢が荷物を下ろして休める
広場のような場所はありません。
傾斜は多少の緩急がありますが
あまり変わらないという印象です。
下りは時間短縮が可能ですが
上りの登山者も多く
すれ違いに時間がかかります。
稜線は雲に隠れていたので
雨かもしれないと思い
ザックにレインカバーを装着し
先に進みます。
登山口から2時間半で

残雪のあるガレ場を横切り
コース唯一の鎖場を超えると

富士見坂

鉄砲坂と

名のある坂道を上り
突然
皆さんがカメラを取り出し
思い思いに写真を撮っています。
チングルマ

コバイケイソウ

ミヤマキンポウゲ

お花畑の名にふさわしいほどの
花の数と群れでした。
写真を撮りながら進むと
霧の中から
種池山荘が現れました。

標準タイム4時間のところ
3時間で到着です。
つづく