民俗断想

民俗学を中心に、学校教育や社会問題について論評します。

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2016-09-21 17:40:47 | その他

娘の勤務する会社の宝塚の貸し切り公演のチケットが当たったと送ってくれたので、東京宝塚劇場へ行ってきました。演目は『エリザベート -愛と死の輪舞(ロンド)- 』というものでした。オペラを見たのは、サイトウ記念で2回だけ。ミュージカルなんてものは見たことがありません。死と隣り合わせて自由を求め放浪する美貌の王妃の物語といえばよいでしょうか。まったくの創作かと思いましたら、ハプスブルグ家にエリザベートという王妃がいたのだそうです。無政府主義者に刺殺された、放浪する王妃というのは作家の想像力を刺激するのでしょう。

さて問題は、宝塚歌劇団というものです。今回は宙組公演ということでした。もちろん全てが女性ですが、組長という人が最初に舞台挨拶をしました。この人が主役かと思いましたらあまり目立たない役で出演し、トップスターは男役で別の人でした。なんといっても、「組長」と呼ぶのがなんだかおかしかったです。そして、トップスターはさすがにオーラがありました。まったく予備知識はなかったのですが、主役は大きく見えしぐさも大胆でした。ですが、全てが女性ですから顔がはっきり識別できないくらい遠い舞台を見ていると、だれが今セリフをしゃべったり歌を歌っているのか、わからなくなりました。いったいなぜ、女性だけで構成しようとしたのでしょうか。歌舞伎が女だけから男だけが演じるようになったのになぞらえ、歌舞伎の向こうを張って女だけで演じるようにしたのでしょうか。慣れないせいか、何だか無理があるように感じてしまったのです。熱狂的なファンがいるわけですから、単に私の感じ方にすぎないのですが。

宙組という組だけで40人くらいはいるのでしょうか。若い女性ばかりでしたから、常に新陳代謝しているのでしょう。AKBの先駆けのようなものですね。宝塚は女性に人気があるみたいですが。ともかく、いい社会勉強をしてきました。


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