民俗断想

民俗学を中心に、学校教育や社会問題について論評します。

確定申告

2017-02-17 17:13:51 | その他

退職してから所得税の確定申告を毎年行っていますが、今年もその時期がきました。源泉徴収票、領収書や保険会社の証明書などを用意しておいて、ぜんぶ持って税務署へでかけ、税務署の人(大体はアルバイトの学生)の指導に従って、パソコンに数字を打ち込み、申告書を作成していました。いついってもすごい列ができていて、自分の番になるまで1時間、時によればそれ以上待ってから、ようやく作成するといった状態でした。今年は妻はとても立って待っているなんてことには体力が持ちませんし、自分もただ立って待つことが苦痛に感じられてきました。

 そこで、国税庁のHPの申告書作成アシストを利用して、自分で作ることにしました。収入は、昨年の3月までは嘱託勤務をしていましたのでその給与と年金、関係する市町村からの若干の支払いなどです。控除は保険と寄付など。どれをどこに記入するかで時間はかかりましたが、家のパソコン相手に好いた時間にできる仕事です。妻の分も作成し、郵送しようかと思ったのですが、間違いがあって出しなおせと言われてもいやですし、切手代ももったいないと思い、持参しました。ところが、行く途中でまずいことに気づきました。税務署から申告を知らせるハガキを持ってこなかったのです。確か、持参のこととか書いてあったような。取りに帰るのも面倒で、何とかなるだろうと足を速めました。税務署の正面には案内の人がいました。書いてきましたが、点検してもらって提出したいと告げると、「先生」というではありませんか。エーだれ。マスクをずり下げてくれた顔を見ると、初任地で担任したN君でした。税務署に勤務しているのは知っていましたが、まさか松本にいるなんて。通知のハガキ忘れてきたが、というと、いいですいいですと答えてくれました。その上「先生、よく自分で書けましたね」と、ほめてくれました。教え子に褒められてうれしいという、いいお爺さんに自分もなったなと実感したものです。

 相談しながらその場で申告書を作成する列は、たくさんの人が並んでいましたが、自分で書いて提出する列は、列がなく窓口で対応している人が終わるのを待って、すぐ対応されました。そして文書を点検し、ハンコをついてない箇所があり、郵送しなくてその場で捺印できて良かったですが、ものの10分ばかりで終わりました。最後にまたN君にあいさつすると、管理運営部門にいるからまたきてくださいといわれました。彼も管理職クラスとなり、退職も近くなっているんだと思いました。また来てくださいといわれても、そんなに税務署にお世話になることはないだろうし、お呼びがかかっても困るなと思いつつ、早く終わってよかったと、税務署を後にしたのでした。


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