ヤスジロウのdiary ♪

未だみぬ過去を探し求めたい

上谷山 2022

2022-01-31 | 山登り

22・1・30 Sun 

僕は今、お世話になっている遊山行の常連のK林さんグループの皆(六名)
と一緒に手倉尾根の尾根の標高800m付近を歩いています。広野ダムから
夜叉ケ池登山口へと向かう林道の途中から右側に仰ぎ見えるその山の端を、
日野川支流の広谷川出合(7:00)から尾根に取り付いて県境へと向かって
いる最中なのです。
この時期に広野から上谷山がある県境尾根へ入ろうと思ってもそこは山深
い山域なのでつい気持ちが遠のきがちになる自分なのですが、今年もこう
して来ることができて嬉しいです。

 

 

 

手倉尾根の登り始めは植林や雑木林が目立つ尾根歩きなのですが、次第に
美しいブナ林へと変わり、うっかりしてるとそれとは気づかず通り過ぎて
しまいそうになる手倉山山頂へ尾根は続いてゆくのです。
手倉山を越えてからは、緩やかな雪尾根とブナの木が織りなす美しい景色
に見とれたり喜んだりしながら過ごすうち県境尾根のJctへと登り詰めまし
た。ちなみに、このJctから左側へと県境尾根を辿ってゆくと三国岳を経て
夜叉ケ池へと繋ぐこともできるので、力がある君にオススメのコースです。

 

 

 

こうして県境尾根を辿っていると今日は滋賀県の琵琶湖や石川県の白山
を望むことができました。そうした眺めを満喫しながら歩くのが僕には
とても気持ち良く感じます。そうそう、肝心の日野山ですが生憎と雲で
隠れていて今のところ麓辺りしか見えないようです。

 

 

 

 

広く大きい上谷山の今日の山頂(11:38)は北風が強くジッとし
ているとすぐに体が冷えてしまうので風下側に少し下った適当な
所に縦穴を掘って休むことにしました。

 

 

 

 

いつもそうらしいのですが、山頂での昼食時にはリーダーのK林さんか
ら皆に善哉とcoffeeを振る舞ってくれました。温かい善哉を食べると体
の中から温まって気持ちもホッとします。温かいcoffeeを飲みながら
心の中でも味わいました、K林さん皆の心遣いに想いを重ねながら
他にグループの皆からも卵焼きや団子やリンゴや干柿等が振舞われたり
しました。それが僕のお腹へと次々に入ってゆき、加えて自前のカップ
麺Bigも食べたので山での昼食にしては珍しく僕のお腹がイッパイにな
りました💦

 

 

 

山頂での昼食を終えた後は(13:10)下山ルートの橋立尾根へと向かっ
て県境尾根を北西へと辿ってゆきました。ふと気が付くといつの間に
か日野山や南越の山々がスッキリと見えるようになっていて嬉しくな
りました。橋立尾根から麓への道程は意外と長く感じましたがこうし
て楽しく下山できてよい一日を過ごすことができました(16:12)。

昨年の縫ケ原山以来、今シーズンもこうしてK林さん達と一緒に歩くこ
とができて良かったです。K林さん皆さん、ありがとうございました

 


荒島岳 ~大ワサビ谷右稜から~

2022-01-30 | 山登り

22・1・29 Sat

今日は急きょ決まった荒島岳の大ワサビ谷右稜へⅠ垣さんと登って
みることにしました。そんな今朝の勝原登山口で登山の支度をして
いると偶然にも金沢のF山岳会のメンバー達に出会いました。
このしばらくぶりの出来事で自分の中に過ぎてゆく何かを沁沁感じ
ながら登山口を出発(6:57)。

 

 

 

シャクナゲ平(9:06)からの鞍部でワカンを履いて大ワサビ谷へ
と降りて行きます。今回は積雪量が多いので豊富な雪尾根の上に
ルートを取りながら大ワサビ谷出合(9:49)へと到着。

 

 

 

 

初っ端から体に堪える急登で大ワサビ右稜(左岸尾根)に取り付きます。
片手のピッケルを積雪に深く刺し込んで、もぅ片手で積雪や灌木を掴み
ながら一歩、また一歩と前進、、、💦

 

 

 

 

こんな感じのエライ急登が続きますが、積雪が締まっている
おかげで安定して登れて快調です。良くない方へ向かってい
る天候のこと以外は、、、💦

 

 

 

 

右稜の中間部に着く頃にはすっかり視界が悪くなってしまいました。そん
な桧の小場がある痩尾根でツエルトを被って小休止をとりました(11:26)。
右稜の核心部を通過して以降、天候さえ良ければ登山道に合流するまで充
実感のある雪尾根歩きになるはずでしたが、風は強まり気温は低くなって
ゆくこの状況下ではそうもゆかないようです…💦

 

 

 

 

吹雪に霞む陰に中荒島かなと期待と目星をつけながら登り
ますが、なかなか到着しません。視界がないと距離や時間
の感覚が狂ってくるものだなと実感しています…

 

 

 

 

急な痩尾根から緩やかな雪尾根へと変わってきたので中荒島に着いたの
かなと思い近づくと、吹雪の奥へと尾根は更に延びていました…💦
そんな冷たい仕打ちを味わう一方で、今この荒島岳のキビしさの中に懐
かしさを思い起こす自分に気が付きました…


 

 

そうした目星が何度か外れた末、ようやく標識が立つ中荒島(12:07)
に到着 💦
さて、ここから山頂へ行くか否か迷いましたが、風が強く視界不良に
つきシャクナゲ平へと下山することにしました。

僕たちが登山口(14:04)に着いてみると知り合いパーティーの車が停
まっていました。そこですれ違いに気が付き彼等のことが心配になりま
したが、あとで下山の連絡があり安堵しました

 

 

 


今回、荒島岳の登頂はできませんでしたが、仰ぐ今日の夕焼けは
どこかキレイでした♪


↑ 大ワサビ谷右稜のルートです 


唐木岳から大平山 ~五皇神社へ~  2022

2022-01-24 | 山登り

22・1・24 Mon 

昨夜の雨から一夜が過ぎた今朝は、S木さんのリクエストで唐木岳に登る
ことにしました。五皇神社に車を止めてワカンを履いて唐木岳登山口(9:22)
の鉄橋を渡って鉄塔巡視路への道と別れて鉱山道へと入りました。

 

 

数日前のトレースが途中まであったのに加えて、パワーが増したS木さんの
ラッセルのおかげで松の台地から始まる三段台地が今日は近く感じました。

 

 

冷たい風が吹きぬけ、深雪で藪っぽさが抑えられた尾根を辿って唐木岳山頂
に到着(11:20)。小休止後、大平山へと向かいます。

 

 

 

唐木岳から下って行くと冷風は弱まって、少し体が楽になったような気が
します。そして青空の方も少しづつ広がってきたような気も

 

 

 

大平山の鉄塔下で昼食のカップ麺を食べながら休憩(12:52~13:25)。
食べながら横目に映った自分のピッケルの艶に惚れぼれ中…📷

 

 

昼食後、前回は鉄塔巡視路から下山したので、今回は五皇神社へのルート
から下山することにしました。昨日登った日野山が眩しい、、、😎

 

 

武衛山との分岐から五皇神社への尾根を辿って下山してゆくとみるみる天候
が良くなってゆきました。五皇神社(14:17)に下りたった所でワカンを外し
、参拝をしてからそこに止めてある車へと戻りました

s木さんのラッセルのおかげで今日はのんびりと過ごさせて貰うことが出来
ました、お疲れさまでした


日野山 ~ 青丹本舗+青山隊長とゆかいななかまたち ~ 2022

2022-01-24 | 山登り

22・1・23 Sun 

「ワン・ツー・スリー」人生に対してジャンプする気持ちを持てそうな
今日、青丹本舗+青山隊長とゆかいななかまたちと日野山へ登ってみま
した。万葉の里(8:30)に16名が集合して萱谷登山口から出発(9:00)。

 

 

10日程前に登ったときに比べて、今回のこの積雪の多さにはとても驚き
ました。とはいえ16名もいるとラッセルに喘ぐ先頭集団以外は快適に歩
けそうです。途中でウサギさんに逢えました♪

 

 

 

ラッセルに喘いでようやく辿り着いた牧谷峠(11:44)に着いたときには
お昼前になっていました。さて、のんびりし過ぎないようペースを上げ
ないといけないのですが深いラッセルに阻まれてそう容易くはいきませ
ん。ふと、後続の方からカゴちゃんの話題が耳に入ったことで、彼を山
頂から迎えによこそうという名案を思いつきましたメンバーにお願い
してカゴちゃんへとその旨を伝えて貰いました

 

 

 

荒谷コースから登って予め僕たちと山頂で合流する予定だったカゴちゃん
は、山頂から牧谷コースを下って僕たちを迎えにきてくれました。おかげ
でとっても助かりました

 




ようやく日野山山頂に到着です(13:25)。これでひと先ず安心です。
和やかな雰囲気のなか、ニシさんの📷で集合写真を

 

 

山頂周辺や小屋等で昼食を摂った後、荒谷コースから下山するカゴちゃん
と別れた僕たちは萱谷コースから下山します。

 

 

 

萱谷コースにトレースは無かったのですが登りとは異なり下山はそれなり
の苦労で無事に下山することが出来ました(16:22)。行動時間が押して
きて気を揉む場面もありましたが、こうして無事に下山できて良かった。
青山隊長ほか皆さん、ありがとうございました

 

 

 

ここでニシさんの📷でもう一枚
今から120年前の1902年のこの日、八甲田山へ雪中行軍に出かけた兵士
210名が遭難。冬の八甲田山は本来は冬の重装備が必要だったが指導部
の無謀さから兵士は軽装のまま行軍を開始したため猛吹雪の中で道を失
い寒さと飢えと疲労の為に遭難。25日になって199名の死亡が確認され
た。 

「天はわれわれを見放さなかった、、、」 ヤスジロウ


鋸 岳 2022

2022-01-22 | 山登り

22・1・19 Wed 

Ⅰ垣さんのリベンジを兼ねた今回、鋸岳へ行ってみました。そういえば
昔に登ったなと思いメモを調べてみたら、、、2004/1/10~12にS田君と
歩いた以来、じつに18年という月日が経っていたことにア然としました💦

というわけで、前夜に金沢を発って途中の道の駅で仮眠して戸台の登山
口を出発(8:57)。

 

 

 

戸台の河原を角兵衛沢の取り付きを目指してひたすら歩いていたらⅠ垣さ
んから出合を過ぎて熊の穴沢近くまで進んでいるとの指摘を受けて気が付
きました。前回に訪れたときの風景と目の前の景色が全く異なっているこ
とで、ふたたびア然…💦

Ⅰ垣さんの記憶を頼りにルートを修正して角兵衛沢の登山道(11:50)に入
って角兵衛沢を登りつめてゆきます。

 

 

 

 



テント場の適地を角兵衛沢沢のコルに近い2400m付近にみつけてそそくさ
と整地をしてテントを設営します(17:00)。
自分の体感で今日の気温を云えばとにかく寒い、寒すぎる気温です。早速、
お湯を沸かして温かい飲み物と白湯鍋でひと心地着いた後、ガスのカラ炊
きで暖をとりながら過ごして頃合いをみて就寝(21;00)

 

 

 

22・1・20 Thu 

五時に起床して外の様子を伺うと天候があまり良くない。雪が舞い風の
唸りも時々聞こえてくる今回の山行の核心部当日の今朝の様子に慄きつ
つ、朝食のラーメンを食べながら出発の頃合いを待つことにします。
そうして止んだところでテントを撤収してコルに向かって出発(7:50)。



 

 

 

懐かしい角兵衛沢のコルに立ち、これから第一高点を目指す今の僕には
ワクワク感とドキドキ感でイッパイです💦

 

 

 



鋸岳第一高点(9:10)に立った後は第三高点を目指して一旦下ります。

 

 

視界の良くないせいもありますが、目の前に現れてくる景色が今は怖ろ
しく感じます。バリグレードⅠ級とはいえ、今の僕にはなかなかの威圧
感です。

 

 



小ギャップを越えて登り返してゆくと鹿窓へのトラバースになるのです
がここでルートをロストしてそのまま直上してしまい碑のある岩峰に出
てしまいました…💦 なので鹿窓へはロープを使って下りました

 

 

 

 

さて、気を取り直して鹿窓(10:57)でを撮って冬ルートの定石通り第
三高点(11:22)直下の懸垂ポイントへと向けて雪稜を辿ってゆきます。

 

 

前回の下降ポイントの教訓を生かした今回は、大ギャップの直上の支点
から40mロープを二本使って一回の懸垂でコルに降り立つことが出来ま
した。

 

 

 

大ギャップのコルから次に目指す第二高点へは、戸台側へルンゼを下り
岩壁の基部を回り込んで尾根へと登ってゆきます。画像にはないですが
深いツボ足ラッセルで気力体力はどんどんと擦り減ってゆきました…💦

 

 

 



そうして辿り着いた鋸岳第二高点(12:56)にて。核心部を終えたとこ
ろでツエルトを被ってレーションや白湯を補給して暫し心身の休息を。
小休止後、雪深い中の川越へと下ってゆきます。

 

 

 

中の川越(13:50)から甲斐駒ヶ岳へと縦走をする計画でしたが、ここか
ら戸台へとエスケープすることにしました。生憎の天候やこのような積
雪状況の中でのラッセルに必要な気力体力等が足りなくなってしまった
ように感じたから。

 

 

 

熊の穴沢を下りきて戸台川の河にて幕営(17:03)。川の水が汲めるの
で水を作る作業と燃料をケチる必要もなく快適です。早速、お湯を沸か
して温かい飲み物とみそ味鍋でひと心地着いた後、ガスのカラ炊きで暖
をとりながら過ごして、頃合いをみて就寝(21;50)

 

 

 

22・1・21 Fri 

昨夜よりも更に冷え込んだ翌朝、ラーメンを食べてテントを撤収して
河原を辿って戸台へと戻ります。
今日の天気が昨日であったらと思はずにはいられない心境があります。
とはいえ、冬季の鋸岳に18年ぶりに登れて良かった 

 

 

次に来る機会があるならば、その時は甲斐駒まで繋いでみたい
と思い振り返り、その景色をもう一度眺めました、、、

食当や長い道中の運転等、今回もお世話になりました。Ⅰ垣さん
、いつもありがとうございます