ヤスジロウのdiary ♪

未だみぬ過去を探し求めたい

北岳 ~バットレス第四尾根~

2023-07-29 | 山登り

23・7・26 Wed 

芦安駐車場でY子さんⅠ垣さん僕の三人で集合して乗合タクシーで広河原
登山口(8:40)へ。今回のベースとなる白根御池小屋(10:59)まで寝不
足気味でボチボチとしか歩けなかったけれど二時間ほどの道程だったの
で助かりました。

しばらく白根御池の畔で昼寝をした後、テントを立ててそこに荷物をデポ
して明日登る第四尾根の取り付き下見へと出発!

四尾根の取り付きへは何本かのルートがあるらしいのですが、今回採っ
た僕達のルートはC沢とd沢の間の草付きリッジからdガリー大滝へと登
って第五尾根支稜か大滝を捲いて第四尾根の取り付きへと向かうもので
す。登山道の途中にあるdガリー大滝下へと延びる踏み跡の分岐のケル
ンを確認して上へ上へと辿ってゆくと大滝下に到着(14:04)。dガリー
を仰ぎながら明日のことをいろいろと相談した後、先ほど登ってきた途
を辿ってテントへと戻りました。

 

 

 

テント場に戻ると多くのテントで賑わっていました。明日の起床は早い
ので早々に夕飯を済ませて眠ることにしました(18:30)、なんだか眠れ
そうにも、そんなに早く起きれそうにもないけれど…

 

 

23・7・27 Thu 

一時半に起床してラーメンを食べて出発(2:30)。昨日の下見のおかげ
で大きな迷いもなく第五尾根取り付き(4:10)へ辿り着くことができま
した。途中で水流のあるC沢下流側の踏み跡へと入りこんでしまい…??
となった以外は…💦

 

 

 

dガリー大滝下で装備を整えて1P目Ⅰ垣さん。2P目僕。3P目、Y子さん
のローテーションで攀じ登ってゆきます。取り合えず第四尾根を目指して
第五尾根支稜2P、大滝上のガリ―状を1P登ると踏み跡がありそれを辿っ
て第四尾根へとトラバースして取り付きます。

 

 

 


第四尾根に乗って3Pで小広いテラスの第四尾根取付きに到着(7:50)。
ここから終了点まで8P程です。先程からこだまを発している後続パーテ
ィはCガリー側からの踏み跡を辿ってこの取り付きへと上がってくるよ
うです。

 

 

 

僕の実力ではそう簡単とは云えないけれど、適度に緊張感のある快適な
岩稜が上へと延びている景色は素晴らしいし、そんな中でこうして岩登
りを楽めるのだから人気があるのも頷けます。僕にトップの番が回って
きても怖いところは二人にお任せすればよいのだからと、何処か気楽に
四尾根の時間を過ごせております。

 

 

 

マッチ箱(10:00)の懸垂手前の辺りで後続パーティの声が間近に響いた
ので追い付かれるかなと思いましたが、でもそうはならず自分たちのペ
ースを保ちながら最後のピッチへと進んでゆけました。
上の画像はお昼前からガスがわいてきてた中での第四尾根の核心となる
城塞ハングを前に枯木テラスへ向かい登っている僕達です。
※上の画像は下山後の乗合タクシーで後続のパーティの方々とお話する機会があり、その
時に頂きました)

 

 

 

 

城塞ハング(11:00)のCSを越えるとなだらかなフェースになってそのま
まお花畑の端にある終了点(11:20)に着きました。お二方のおかげでこ
うして無事に第四尾根を登ることができて感謝です。
ここで登攀装備をザックに仕舞った後は踏み跡を辿って山頂まで15分程の
道程をお花を眺めながら歩きました。

 

 

 

 

そして着いた北岳山頂(12:10)で互いの感動を分かちあいました。肩の
小屋で休憩して白根御池小屋へと下っている途中からとうとうカッパを
羽織る程の雨が降り出したのだけど、テンバに着いた頃(14:20)には雨
も止みました。小屋でジュースを飲んで、テントで夕飯を食べてダラダラ
と過ごしているうちに堪らなく眠くなって、とうとう就寝(19:50)…
今日は長い一日だったなぁ…いやいやアッという間のような気も…そんな
事を考えながら……

 

 

 

 

23・7・28 Fri 

今朝は6時前に目が覚めましたがしばらく微睡みながらノンビリとした朝を
迎えました。朝食は軽く済ませて8時に下山開始。広河原(9:30)から乗合
タクシーに乗って芦安へと戻り今回の山行を終えました。
お昼に吉田のうどんを食べた後、そのまま瑞牆へと攀じりにゆくY子さんと
別れて帰宅の途へとつきました。

前シーズンのチンネに続いて、今シーズンはバットレスを登ることができま
した。それが叶ったのもⅠ垣さんやY子さんのおかげだし、妻や山の仲間達
のおかげです。どうか皆さん、こんな僕をこれからも宜しく頼むよ。

 

 

 

今回の山行で僕のお気に入りだった弟切草(オトギリソウ)

 

初めて見た白花郡内風露(シロバナグンナイフウロ)


称名川源流の周遊と剱岳

2023-07-24 | 山登り

23・7・21 Fri 

昨年に妻と登った笠ヶ岳に次いで今年の夏山は立山三山や剱岳辺りがよ
いかなと思って称名滝駐車場(8:00)から八郎坂を登って弥陀ヶ原を目
指してみることにしました。
天気予報が報じているように今日の天気は今一つスッキリしない様子で
す。とはいえ雨に降られる様なこともなく涼しく歩けてまずまずな感じ
です。

 

 

 

 

池塘が点在する湿地帯から一ノ谷(不動滝が懸ってる沢)へと下って獅
子ヶ鼻岩へと登り返す途中の岩場には弘法大師が修行を行ったという伝
説がある窟屋(11:14)がありました。ここを覗いた後、登山ルートを登
り返して平原に出ると天狗平です。ここまで来れば室堂も近く感じます。

 

 

 

 

 

室堂駅(12:10)に着いたところで大休止することにしました。とりあえ
ず自販機のジュースで喉を潤して一息ついた後、ノンビリと室堂駅内
をブラブラしながら過ごしました。立ち喰い蕎麦を食べたり記念の土産
を買ったりとかしながら。
その後、雷鳥沢キャンプ場でテントを張って夕飯を食べて20時過ぎに眠
りました

 

 

 

 

23・7・22 Sat 


今日は剱岳へと向かいます。五時前に雷鳥沢を発って別山乗越(6:15)へ。
剱御前の鞍部から別山尾根に乗って剱岳(9:03)へと目指します。平日と
はいえなかなかの賑わいでしたがスムーズに歩みを進めることができてよ
かった。

 

 


帰路は剣山荘で冷たいCoca-Colaを飲んで休憩。LINEで知人パーティ
が剣山荘を目指して入山してくるという知らせを受けたので僕達は別山
乗越へと登り返してそこで待つことにしました。

 

 

 

 

知人パーティが来るまでの間、剱御前小屋の休憩室でカップ麺を食べた
りCoffeeを飲んだりしながら過ごすこと小一時間程で知人パーティと
逢うことが叶いました。
知人たちは別山経由で剣山荘へと行くらしいので僕達も皆と一緒に別山
山頂へと登って、そこで剣山荘へ向かう知人パーティを見送りました。
ちなみに、上の画像はたまたま近くにいた登山者です、念のため…💦

 

 

 

 

さて、別山から真砂岳を目指していた僕達は天気が良ければ雄山まで行
きたかったのですが、ガスで視界は今一つだしそんな中を歩くことにも
疲れてきたので大走りから雷鳥沢へと下山しました。
今日もたくさん歩いて疲れたので19:00過ぎに就寝しました 

 

 

23・7・23 Sun 

今日は雷鳥沢(6:00)から大日岳を経由して称名滝へと下山します。入山
日に辿ってきた弥陀ヶ原や昨日登った剱岳の景色を満喫しながら稜線歩き
を楽しみたいところですが、重く感じる足取りではそう思い通りに過ごせ
ではないですね。

 

 

 

 

奥大日山に着くと親切な登山者の方が撮ってくれました。大日平へと下る
前に大日小屋(10:30)で冷たいCoca-Colaを飲みながら休憩。下界で
は勿論のこと、山の上であれば尚更に体へと沁みて美味しいです♪

 

 

 

 

大日小屋から大日平小屋(11:55)へ下って休憩。ここで不動滝(一ノ谷)
の景色に心を動かされてしまった僕は登山口へ下山した後、称名滝へと足
を延ばしました。その眺めに満足しつつこの三日間を振り返りました


う   み

2023-07-17 | クロスバイク

23・7・17 Mon 



この連休中は暑さが続いていて近くの里山へ登る気力も萎えてしまった。
なので気持ちだけでも涼んでみようと思いクロックスをつっかけてバイ
クで海へと出かけてみました。

 

 



今日の気温は福井県嶺北(35℃)シリア北部のアレッポ(41℃)、ギリシャ
のクレタ島(30℃)キプロス(41℃)。同じ北緯36度の地中海へ思いを馳せ
て過ごしてみれば暑さも紛れて海の景色も楽しめそう。「夏ですなぁ」💦

Dst 47㎞


立場川本谷 2023

2023-07-14 | 山登り

23・7・11 Tue  

予定していたや山行日の天候がよくないので山域を変更して八ヶ岳辺り
であれこれとルートを探していると立場川本谷の記事に目がとまったの
でそこを遡ってみることにしました。”あの谷筋”が立場川かと頭の中で
赤岳~阿弥陀岳~ツルネの源頭の景色を想い浮かべていたらいよいよ良
いルートのように思えてきました。

 

 

 

舟山十字路に車(7:53)を置いて立場川へ延びる林道を歩いてゆきます。
昔あったはずの旭小屋を目にすることもなく林道の終点辺りから入渓。
新鮮な印象をうけながら初めて入る沢の景色を仰ぎ眺めているとだんだ
んと側壁が起って川幅も狭くなってきました。

 

 

 

 

この辺りが谷ノ廊下と云う辺りなのかな…⁉ 登れそうにもないこの滝を
避けて左側へと回り込んで水流の無い箇所からⅠ垣さんがA0で突破してく
れました。3m滝と同じようにここもハングしているので乗越す箇所はそ
れなりにキビシイー💦

 

 



廊下を抜けると再び穏やかな沢床の景色へと戻ります。立場山側の斜面
には城塞のような壁が梢の隙間から見え隠れしていて途中の斜面には風
穴跡や大きなの岩屋(12:54)もあります。
それにしても水が冷たく感じてきました、標高が上がってきたからかな。

 

 

 

 

穏やかな沢床を歩いていると両側の側壁が今にもくっつきそうなゴルジュ
のような景色が目の前に現われてきました。暗峡(13:20)なのかな…? 
最初はそれほど通過困難な箇所もなく通過できました。

 

 

再び側壁が狭まりゴルジュの突き当りを曲がったところで飛沫を上げてい
る滝を越えて一段奥へと進んで行くとそこには4m程のハング滝が懸って
いました。見るからに通過は困難なものに感じたので、ここは一旦暗峡入
口へと戻って左岸から高捲いて越えることにしました。

 

 

 

左岸から高捲いて4m滝の真上辺りから上流へと延びているバンド
を懸垂で伝って沢床へと降り立ちます。

 

 

 

つづく突き当りの滝を右側から高捲くと暗峡の出口(13:43)です。以降、
曇り空と標高のせいか風が吹くと体が冷えて肌寒い感じがする他は快適な
沢歩きになりました。

 

 

 

どことなく草原のように見える源頭を遡ってゆくと中岳~阿弥陀岳間の鞍
部へ詰める左沢と中岳~赤岳縦走路へと延びる右沢との二俣(15:00)にな
りました。雨風をそれなりに避けれそうなロケーションなので本日はここ
で泊ることにしました。
夕飯のビーフンを食べ終えた頃になって雨が降ってきたのを潮にテントに
入り早々に眠りました…

 

 

 

 

23・7・12 Wed 

目が覚めて(5:00)外を覗くと青空が広がっています。今日は良い天気
になりそうだなと思いながら朝のラーメンを食べてから出発(6:40)。
そのうち陽射しはなくなり風が寒く感じるようになってきましたが、草
原状のような沢筋を藪漕ぎもなく登れているので気分はイイ感じです。

 

 

 

中岳鞍部の登山道に出るまで残り100m程を残した所でとうとう靄と這松
と石楠花の藪によって行く手を塞がれてしまいました。藪漕ぎに喘ぐこと
15分程を費やし漸く登山道に飛び出してこのツラい藪漕ぎから解放されて
ホッとしました(8:10)。あとは登山道を辿るのみ。

 

 

 

 

阿弥陀岳の山頂(8:30)に着いても視界はないし風もあるし、とにかく立
ち止まると寒いので早々に御小屋尾根から舟山十字路(11:13)へと下山し
ました。
雪山のイメージが強い八ヶ岳でしたが、今回の山行で印象を新たにするこ
とができました。Ⅰ垣さん、今回もサポートいただき、ありがとうござい
ました。