ヤスジロウのdiary ♪

未だみぬ過去を探し求めたい

錫杖岳で紅葉狩り 

2022-10-25 | 山登り

22・10・24 Mon 

今回は錫杖岳で紅葉狩りをしましょうというとで左方カンテへと行って
きました。前夜に新穂に入り4:30発の計画でしたが未明から降り出した
雨が止むのを待ち、小雨になったところで駐車場(7:00)を発って錫杖
沢へ(8:37)。

 

 

 

雨はすでに上がったようですが登山道の濡れた笹薮がズボンや靴に擦れて
シメシメ…、こうなったら最悪の場合は取り付きで晴れを待ってお茶して
紅葉眺めて帰ろうとの話もとびだしますが…そうこうしているうちに意外
と岩が乾いているようなので登ってみることにします。

 

 

 

 

10時過ぎに登攀開始。ルンゼの1ピッチ目は 濡れてそうだけどここは僕で
も何となく登れそうな気がするのでいってみました。岩は乾いてそこまで
濡れていなくてよかったです…。

つづく2ピッチ目 Ⅳルンゼ、3ピッチ目 Ⅴピナクルからスラブ状フェース
はI垣さんにお任せします。リードでなくてよかったなと胸を撫でおろし
ながら空間に飛びでたようなⅤスラブを右へ回り込んで攀じ登ってゆきま
す、そこを抜けてゆくⅠ垣さんはスゴイ…💦

 

 

 

4ピッチ目 Ⅳ+ チムニーは 何となく登れそうなので僕が行かせてもらい
ました。つづく 5ピッチ目 Ⅳ+ フェースからカンテも行けそうかなと思
って取り付きましたが自分の力に自信がもてなかったのでロワーで降りて
I垣さんに交代してもらいました。寒さで手が悴みながらも右上する細め
のクラックや細かい足にのって突破してゆく相棒の姿は頼もしい。

 

 

 

 

5ピッチ目で辿り着いた大テラス(14:00)。寒いのと下山に要する時間も
考慮してここで終了。次のⅤチムニー以降は来シーズンへの課題という事に
して、ここで休憩。ちょうど隣のルートを通過するタイミングでN君と同業
で以前に雑穀で見かけた爽やか笑顔の富山の人達の姿がありました 
その後、二回の懸垂で取り付きへと戻って荷物を回収して下山しました。

 

 

 

 


北丈競山スラブ 2022

2022-10-22 | 山登り

22・10・22 Sat 

99年の11月に一度だけ登ったことがある北丈競山のスラブをN君と妻と三人
で覗きに行ってみることになりました。あれから二十余年が経ち、僕の中に
ある”福井の絶景50選”にここを推しては如何かなという思いを確かめる機会
になりそうと考えながら。

 

 

 

 

林道から見える堰堤群を越えてから入渓(7:12)。水量は少ないですが
沢床の岩はヌメリ気味で気を遣います。時折、きれいなナメ床や滝が現
れますが、やや藪っぽさが気になる感じです。

 

 

 

 

沢筋は正面に立ち塞がるスラブ崖末の真下(9:21)の右沢と崖末に沿って
左へ延びる左沢に分かれます。20余年前のあの時はこの滝の突破にじりじ
りとした時間を感じながら攀じ登ったことを懐かしく思います…。

 

 

 

 

今回は北丈競山スラブ崖末を左沢へと詰めてみることにしました。バンド状
段壁になったまま上へと延びてゆくその先が如何なっているのと期待しなが
ら詰めてみましたが結局、地図上の岩マークの東側半分は藪に覆われて今一
つの景色でした。なのでトラバースで右沢へと戻ってから登山道(11:10)が
通う稜線を目指して登り返しました。

 

 

 

 

誰も居ない北丈競山(11:16)でかるく昼食をとってから下山(12:52)し
ました。今回の再訪で思ったことは、もう一度季節を変えて違う角度から
このスラブの景色を眺めてみたいということでした。


ア  ユ

2022-10-15 | その他

22・10・15 Sat 

昨年につづいて今年も「鮎食べに来ませんか?」と某部活の部長N君に
誘われて「そりゃ美味しそうですね」と返して九頭竜川原へ向かいまし
た。待ち合わせの12:30頃にはまだまだ余裕があるので宮ノ下のコスモス
畑に寄ってそのまま三国市街まで日野川沿いを北上してそこから丸岡へ
と向かって走ることにしました。

 

 

 

 

丸岡城に着くとお祭りの屋台が並んでいました。このような賑やかな光景
を久しぶりに見ることができて嬉しいです。ここ迄来れば目指す九頭竜川
の河原も近いはずですね、きっと…💦

 

 

 

 

九頭竜川の堤防から河原へと降りてからの過酷なダートが自転車には辛
かったですが、ようやくN君や漁師の皆さん、妻らが待つ場所に辿り着く
ことができました。
すでにアユの塩焼きやおでんが出来上がっていて早速それらを美味しくい
ただきました。そうしている間に次々と部活のメンバーが集まってきまし
た。そんな中、Yさんは今日のために手打ちそばを持参して皆に振舞ってく
れたりして、そうして夕刻の撤収時間まで過ごしました。

 

 

 

 

 

門限がある河原のテントではのんびりと過ごす時間がなかったので場所
を変えてささやかな二次会を開くことにしました。部活でのmanager的
な存在感を発揮しているKさんが準備してくれた豚汁を味わいながら秋の
夜長を部活のメンバー達と楽しみました。

今年も焼きあがった鮎と捕ってそのままの生きてる鮎をお土産にいただき
ました。いつも戴くばかりな僕ですが、そんなN君の心遣いに今回も感謝
です。


一ノ俣谷コースから常念岳 ~1Q82~

2022-10-10 | 山登り

22・10・8 Sat 


今では山登りの月刊誌等に殆ど興味もない自分ですが1990年から2000年
くらいは毎号愉しみに過ごしていた頃もありました。そんな頃から更に
時代を遡った1982年の「山と渓谷7月号」の特集の中で紹介されていた
一ノ俣谷から常念岳の記事に僕の目は釘付けになりました。

 

 

 

 


ホテルニュージャパンの火災に始まってフォークランド紛争を引きずり
ながら過ぎた1982年から40年を経た今、ずっと気になっていた一ノ俣谷
コースを一泊二日の行程で辿ってみることにしました。すでに槍穂の稜
線に積雪をみる時期となってしまいましたが…

 

 

 

 

上高地(6:30)から徳沢(8:01)横尾(9:09)を経て一ノ俣谷出合(10:10)
へ。1982年当時はこの出合に一ノ俣小屋が建っていたらしい。しばらくは
登山靴のまま一ノ俣谷右岸を遡って適当な所で装備を整えてから入渓。

 

 

 

 

国土地理院の地図に記載されている一ノ俣谷沿いの破線と現在地とを見
比べながら当時の曖昧な痕跡を拾いながら進んで行きます。ホントにそ
れが曖昧な痕跡なのか、それともパレイドリアに陥っているだけなのか。
自分でもよくわからない…💦

 

 

 

 

左岸に渡って・1776の下流側から山肌を捲きあがって、二段の滝から始
まる連瀑帯を高捲いて付けられていた登山道跡を探しながら進みます。
藪や灌木が斜面を覆いかぶっている状況の中で当時の踏跡を探し当てな
がら進むのはなかなか骨が折れる作業です。

 

 

 

 

途中にある岩壁にはそれと分かる登山道があり、そこには苔むし色褪せ
てパサパサしたトラロープや針金や垂れた鎖が今も残っていました。こ
こだけ下ノ廊下っぽくていい感じです。

 

 

 

偶に見るナタメや部分的に確りした踏み跡を認めて安堵したり、少し先
へと進んでみると崖に阻まれて登山道が欠落している場面に出くわして
如何したものかと悩んで高捲いてみたり…、な感じで当時の登山道らし
きラインを思い描きながら進んでゆきます。

 

 

 

 

岩稜を越えると再び深く抉れたルンゼに阻まれて登山道が不明になりま
す。ルンゼの向こう側にはそれらしきラインを見いだすこともできます
が岩稜からルンゼの中へと下り立つには足場が悪くてなかなか怖かった
です…。

 

 

 

 

桟橋を越えて岩壁を回り込んでゆくと再び急でガレたルンゼとなり登山
道は消滅していました。ここもまた慎重にトラバースをして向こう側へ
と渡って再び灌木を掻き分けながら眼下に見える谷を目指してゆるやか
に下りながら進みます。
高捲きを終えて(14:10)降り立った場所は滝の落口です。ここは1982年
当時に朽ちかけた吊り橋が懸っていた所で両岸の片隅には吊り橋の残痕
であるワイヤーロープが埋もれていました。

 

 

 

 

さて、今日の核心部と思われる高捲きのラインを終えたあとは、右岸の
沢に沿って付けれれていた登山道を辿って遡ってゆきます。とはいって
も背の高いザックが藪や灌木に当たったり引っかかったりして煩わしく
気が滅入ります。
谷が左にカーブするあたりにある山田ノ滝(15:08)を眺めながら、遅々
として捗らない行程内容もあって疲労が出始めてきました…💦

 

 

 

 

 

常念の滝(16:15)まで来ましたが、本日の泊地に予定していた2200mの
出合まで辿り着けそうもないようです。疲労と日没時刻も気になるので
適地が見つかったらそこで泊まることにして先へと進みました。

本日の行動は2000m付近の小さな河原にて終了(16:45)。整地をしてテ
ントを張って夕飯を食べて就寝(20:00)…

 

 

22・10・9 Sun 

今日は6時前にテンバを出発する予定なので、3:40に起床して朝食を摂り、
日の出までの時間をCoffeeをのみながらお互いに渋顔で過ごしました…。
というのも、昨夜の夕食の時、現在地から上高地までの行程をコースタイ
ムに換算してみると、どうも上高地発の最終バスの発車時刻に間に合わな
いという憂い事が浮かびあがったのでした。それが現実なら今日はそれな
りにガンバって歩かないといけないなと朝から思いあぐねていたから。

 

 

 

テンバ(5:50)を発って2200mの出合(7:16)に到着。ここから小屋に
繋がる支流へと入れば薄い踏み跡があるので一安心です。本流の踏み跡
と比べれたら歩くのもずい分と楽に感じます。

 

 

 

支流の途中にある小屋の水源タンク(7:44)から先は小径が通っている
ので適当な場所で登山靴に履き替えて常念乗越(8:37)へと登り詰めて
ゆきました。

 

 

 

 

登山道の通う常念乗越に着くと安曇野方面に雲海が広がっていました。
ここからは常念岳を越えて蝶槍へと登り返して、途中から降りだした雨
の中を傘をさしながらせっせと横尾へ下り続けて、ようやく上高地に到
着(16:30)。バスに間に合いホッとひと心地ついて、あとはのんびりと
帰宅しました。

今回は僕の中で気になっていた旧一ノ俣谷コースをこうして無事に辿る
ことができてよかったです。Ⅰ垣さんお疲れさまでした 
※1982年
 BERTIE HIGGINS のヒット曲


大猫山から猫又山 2022

2022-10-03 | 山登り

22・10・02 Sun 

今回はⅠ垣さんKちゃんS木さん僕と妻の五人で大猫山から猫又山を
周回するコースを歩いてみました。誰かの27年目の結婚記念日だった
昨日と、明日が制定30年目の登山の日に挟まれた2日の今日は、昨年に
馬場島を発ったあの日から一年が経つのですね。

大賑わいの馬場島の駐車場の光景に驚きながら白萩川沿いの林道を発
って(6:10)大猫山の登山口(6:35)から東芦見尾根の稜線へ。

 

 

 

 

 

・1857辺りは緩慢な地形の中に池塘が点在する景色でした。振り
返れば剱岳の眺めが素敵です。こうして眺めているだけでも満ち
足りる景色がこの先もずっと続くことになりました。

 

 

 

 

剱岳の景色を幾度と眺めながら△2055(10:25)で小休止をして
大猫山へと移動。山の端へと至る筋の数々とさやかな青空の映え
る山際が剱岳の稜線をより魅せてくれています

 

 

 

 

「いつになったら休むんや…」と後方から聞こえてくる声に挫けて
大猫山(10:40)で大休止…💦S木さんがくれたリンゴが疲れた体に、
Ⅰ垣さんがくれたリンゴ味のカリントウが疲れた心に沁みました。
そして僕はちょっぴりの時間 そこで眠りました

 

 

 

 

大猫山から猫又山の分岐手前辺りまでは登山道に藪が被さっていて
足元が見えづらい状態が続き、とてもツライ区間でした。ブナクラ
峠との分岐手前で小休止。剱岳の景色に見入ってしまいます♪

 

 

 

 

休憩後、分岐からちょっと尾根を辿れば猫又山山頂(12:53)です。
後立や剱岳へと連なる北方稜線の景色を満喫し山頂を後にします。

 

 

 

 

分岐から少し下ったところで遅めの昼食を兼ねて大休止です。陽射しは
強くて暑くても、通り抜ける風は昔と変わらず今も秋の清々しさを感じ
させてくれています。そしてここでも 少しだけ眠りました…

 

 

 

 

ブナクラ峠(15:00)に着いたら後はもう谷に沿った道を下って
行くだけです。車に到着(17:13)して馬場島を後にしました。

この一年を振り返ると長いようでとても短く、短いようでとても
長い気がする日々でした。人生もまたかくの如し、なのかな…。
皆さん、今日はどうもありがとうございました。これからも末永
くお付き合いいただけたら幸いです。