ヤスジロウのdiary ♪

未だみぬ過去を探し求めたい

四国サイクリング ~カルストと四万十川~  2015

2015-09-25 | クロスバイク

15・9・19  Sat 

シルバーウイークは何処を走ろうか等とあれやこれやと考えてはみたも
のの、あれやこれやと考えることそのものが面倒になってしまいました。 

そういうわけで、そのうち行ってみようと思っていた四国カルストで有
名な五段高原と、そのうち訪れてみようと思っていた四万十川へと走り
に行くことにしました。

 

19日(土)にJR鯖江駅から7時台の特急に乗って輪行で尾道駅へ。四国
カルストと四万十川を走る以外、とくに何も決まっていませんが、先ず
は現地入りをするという行動を起こさなければ何も始まりません。
 
お昼前に尾道を発ち松山を経て砥部までやってきました。日も暮れたR33
号三坂峠の麓にある砥部のバス停でテント泊 

 

20日 Sun 
夜明けとともに国道33号の三坂峠を越えてゆきます。荷物満載のバイクで
すから尚更辛く長く感じます。峠さえ越えれば後は穏やかな久万高原のル
ートが続きます。
 

さて、国道33号と分かれて県道に入ると地芳峠へと700mの登りとなりま
す。想像以上の坂道が延々と続くかのような感覚に押しつぶされそうです。
こんなときはパニアの荷物はもちろんのこと、バイクや自分が選んだ計画
さえ重く感じます。おかげでカルストが見渡せる姫鶴牧場に着いたときに
はその解放感から思わず独り酔いをしてしまいました

 

 

 

 

画像ではまったく普通の高原ですが、実際には言葉に尽くせない景色が
広がっています。

 



高原でキャンプを満喫している人をみているだけでも僕はワクワクして
きました。堪らず、バイクを置いてキャンプ場の中程にある高台の東屋
でハム&キャベツを食べながら過ごしました。

 

 

 

今回のサイクリングでは手持ちのお金が少ないので行動食にも悩みまし
た。食に対するセンスの無さを露呈するようで恥ずかしいのですが、五
枚入りで110円の食パンに粒コーンマヨネーズと粒マスタードを塗り、
玉ネギスライス&ハム&キャベツをのせた食パンを二ツ折りにして食べ
ていました。見た目は変ですがこれが自分でも意外なほどに美味しかっ
た♪あとは温かい珈琲があれば幸せだったりするんだけどなぁ… 
 

 

 

カルスト台地を眺めながら高原を散歩するように走ります。多くの人が
笑顔や爽やかな表情で思い思いの時間を過ごしているようです♪

 

 

 

五段高原を東に少し下ってゆくと天狗荘に着きました。多くのサイクリス
トや観光客で大賑わいです。

 

 

 

天狗荘は県境に建っているようです。駐車場にはご丁寧にもボーダーラ
インが

 

 

 

 

五段高原を後に国道へと下って矢筈トンネルを抜けてゆくと四万十源流
点の標識がある道路に出合います。ここから河口までの流程距離190㎞の
四万十川の源流を拝んでそのまま河口へと下ってゆくのもなんだか面白
そうです。

 

 

 

四万十源流点の標識に導かれて車道を登り詰めてゆくと源流点への登山
口駐車場になります。バイクを置いて徒歩で源流点へと登り詰めてゆく
こと20分、白い標識のある源流点に着きました。

とはいえ、この様子は僕が想像する最初の一滴のような源流のイメージ
からは離れているようなのでそこから更に登り詰めてゆくことにします。

 

次第に細くなる流れを辿りながら三分程登り詰めた辺りには岩塊の涸沢
と静寂が広がっていました。水の流れはその岩塊の奥へと消えてゆくよ
うです。どうやらこの先は伏流となっているようです。源流点としてみ
た場合、先ほどの白い源流点の杭をここに移した方が実感がありそう。

 

 

 

さて、四万十川の源頭から河口へ走るのですから行程は下り基調のはず。
というわけで気分はすでにマッタリとしています。


 

 

四万十川とはいっても何も特別な景色が続くわけではないのです。

 

ただ、僕の中での四万十川のイメージといえば所々に懸る沈下橋でしょ
うか。近くにあった案内板によると全部で21本の沈下橋があるようです。
これは最初に出てきた一番上流にある沈下橋で小さくて可愛いもの。

 

川沿いの景観の好みで云えば由良川や安曇川と似たような感じの趣もあ
るかなぁ、なんてことを思いながら走っていました。今日はJR若井駅近
くの施設の駐車場にてテント泊

 

 

21日 Mon 

 

たまに現れる沈下橋を見つけると国道から橋へと下ってゆきます。見終
わると再び国道に上り返さないといけないのですが、この登り返しがツ
ライ!

 

 

 

下流へといくほどに沈下橋も長くなってきています。

 

 

 

そして沈下橋の観光客の方もだんだんと増えてきて賑やかになってきます。

 

 

こんなに長くなっても沈下橋の幅員は普通車の通行がギリギリ程度の幅
なのが面白い。

 

 

 

車と人がすれ違う時は端に寄ることになるのですが、幅員は狭く欄干は
ありませんから、バイクに跨ったまま端に寄ると川へと引き込まれそう
な感覚になります

 

 

 

四万十川の流れもそろそろ終わりそうです。

今回は四万十川の右岸河口でその区切りをつけました♪
 

 

四万十川河口から宿毛へと向かう途中、道中で気になっていたアイスク
リン
を食べてみました。このおばちゃんは20年近くもここでアイスクリ
ンを売っていて県外からのリピーターも多くいるらしい

四万十川を後に中村市からは宿毛市街へと向かいます。宿毛市に入った
ときにフェリーで九州に渡ろうと思いつき、早速港に出航時刻を確認に
行ってみました。しかし次便は夜中の0時発だったので諦めて南宇和に
向かうことにしました。

 

 

 

そろそろ道の駅「みしょうMIC」も近くなってきたので、その前に近く
のスーパーで夕飯の買い出しに行ってきます。即席ラーメン、焼肉、炭
酸飲料や果物ゼリーを買い込んで道の駅へ。

 

 

 

道の駅では街の入り口で追い越したお遍路のYさん(金沢)と、ツーリ
ング中のFさん(東京)と一緒に露営することになりました。こうした
偶然の出会いというのは旅をより深く印象ずけてくれますね。それは僕
にとってとても好ましいことでもあります。 

 

 

 

 

22日 Tue   

道の駅を発って宇和島に向って一人ひ~こらとバイクで走っていたら、
Fさんが追いついてきました。今日は佐田岬を往復したあと松山方面
へと行くようです。そんなオートバイの機動力が羨ましい。でも一日
に50㎞程を歩くお遍路のYさんからすれば自転車の機動力が羨ましい
そうです…

 

 

 

宇和島市街では宇和島城やその近辺をブラブラした後、久しぶりの朝マ
ックを食べたりしながらのんびり気分で過ごしました。

 

 

宇和島市街から西予に向ってブラブラと走っていたら立派な大鳥居の和
霊神社というところに着きました。大鳥居から太鼓橋へと続く景色は圧
巻でした。

 

 

 

伊予吉田の街中を走っていたら懐かしいお菓子が

あらら子どもの頃、夜店や駄菓子屋などにもありましたよ♪

 

 

さて、初めは八幡浜市へ行こうと思っていたのですが、昨夜のYさんの
お勧めで大洲市へ行くことにします。宇和島と西予間の国道56号は前回
のサイクリングのときにツライ道程だったので、今回は気持ちも新たに
迂回路を経て西予市へと入りました。 

 

 

 

大洲市は明治色の街並みが点在して残っているところが素適です。

 

 

 

大洲城も寄ってみました。

初めて訪れた大洲市の印象は良いですが、八幡浜市の方が僕好みでしょ
うか。その後、肱川に沿って長浜に出ると目の前には伊予灘が広がります。

 

 

TVや映画でもお馴染みの下灘駅ですが、シルバーウィークのせいか人が
多すぎです。夕陽を撮ろうかとも思いましたが人酔いしそうなので先へ
と進むことにしました。 すると、改札を抜けてキレイなひとがしずしず
と歩いてくるではありませんか 

 

 

 

あらら、もぅ羨ましいですよ♪ 

若い二人に幸多かれと祈りつつ、駅を後にして近くの公園で焼き肉の夕食
を済ませて、そのままここで泊まろうと思いましたが何となく気が進まず
再び泊まる場所を探し求めて移動。この日は伊予市の総合公園の駐輪場に
てテント泊でした

 

 

 

23日 Wed 
6時前に起きて松山市内で朝マックをします。ソーセージマフィンに玉
ネギスライスを挟んで食べたらとても美味かったです。

順調に今治へと戻ってきました。来島海峡を越えたあとは島々をのんび
りと走りながら尾道へと向かうことにしました。

 

 

近くで見るとやっぱりデカイなぁと思う。

 

 

ここで休憩をしていたら、僕のバイクが珍しいのか、人だかりができて
いました。いろいろと非公開の部分も多いバイクなので 複雑な気分で
す。

 

 

 

今治側から尾道へと走るのは初めてなので 同じ景色でも異なって見え
て新鮮です。

 

 

 

お昼過ぎに尾道駅に着いたので、宿泊できそうな民宿やホテルを探しま
す。観光案内で紹介されたところは既に満室でした。やや気が引けまし
たが渡船フェリーでおんちゃんに教えてもらった港屋ホテル(素泊まり
で4800円)に決めてバイクをデポしておきます。ちょうど駅からすぐの
ところにあるので何かと都合もよさそうです。
さて、時間も空いたので 尾道の町を散歩して過ごすことにしました。

 

 

 

散歩した結果、僕のおおざっぱでてきとうな尾道のおススメ!
その① 尾道駅と同じ並びの尾道ラーメン屋さん(最高に旨い、600円)。
その② アーケードの中にある大和湯を改装したお店(店内の空気感、聴
    覚臭覚共に懐かしさが響きます)
その③ 千光寺への生活道とお土産(目出しだるま) 

ホテルに戻った後は、先ずはこの四日分の垢を洗い流さなければなりませ
ん。なので二回、お風呂に入りました。明日の新幹線に乗車するにあたり
キレイにしておかないと・・・

 

 

24日 Thu 

夜中過ぎから降り出した雨は、明るくなった今も止むことなく降り続い
ています。すぐ近くが駅なのでバイクでの移動で濡れることに気を遣う
こともありません。輪行の準備を済ませて、改札を抜けると尾道ともお
別れになります。 

 

 

尾道駅7時台発の電車に乗り、11時半頃には鯖江駅に帰ってきました。
電車の機動力にはいつもながら感心します。 帰宅してからあれやこれや
と今回のルートを顧みています。でもあれやこれやでは整理はできませ
んし、課題も増えてゆくばかりのようです。 

                           <おわり>


上高地サイクリング

2015-09-06 | ロード

15・9・6 Sat 

はじめに、

最近のヤスジロウの私生活の傾向として ストレスの増加や倦怠からくる
サイクリングの減少に伴ってのリフレッシュ不足が、更なるストレスの上
積みになっている、そういった状況です。

そういうわけで、仕事以外の時間になるとストレスの発散や疲労からの回
復の対処に重きをおくようになるのですが、ふと、自分の思考のそもそも
が偏狭なのだということに気がつくと とても哀しくなります。

このようなスパイラルへと巻き込まれた状況に陥ってしまうと、それらの
解決に向けた努力の成果は未だみえてきそうにも、そして感じられそうに
もありません。そうした昨日が過ぎて、そして今日を迎えました。

 

 

 

ひとり黙々と、「打倒、ストレス」&「求む、癒し」の模索に励んでいい
た数週間前にtaizoさんから5日のライドのお誘いを貰いました。メンバー
はtaizoさん、ドバちゃん、僕の計三名で乗鞍と上高地へと行くことに決ま
りました。 

武生を2:00に発ち、平湯峠でサイクリングの支度を済ませて5:45出発、の次
の瞬間、後輪の変速不良(リアスプロケの23T固定状態)が起きました。不良
を解消するためにあれこれと過ごしているうちにディレーラー内のバネが断線
していることが原因であることが判明しました。僕は楽しみにしていた今回の
ライドを諦めると同時にそんな状況に陥った自分の運命を嘆きました。

 

 

 

 

 

そんな状況の中、taizoさんとドバちゃんから、「リアは23Tでもフロント
は変速できるんやで一緒に走ろうさ」という ありがたいお言葉をいただ
きました。そういうことで、今回のライドは当初のコース案を中止をして
乗鞍スカイラインの往復とすることになりました(6:00)。

走り始めた当初は凹んでいた僕の気持ちですが スカイラインから望む山
並みや秋を感じさせてくれる雲、山の独特の空気感に晒されているうちに
どうやら少しずつ修復されたようです。

畳平(7:50)で何かをすることもなく休憩している間のことです。僕はこの
まま上高地を目指してエコーラインを下ることを提案していました。この言
葉は請いや願いとは異なる境地からの出たものなのでしょう。

 

 

 

 

それまでのオモイ空気感を吹き飛ばして、三人は快く エコーラインを駆け
下ってゆきました。気がつくと僕の口が勝手に舌根を動かし、六根清浄を
呟いていました。

快さもつかの間、バイクに不安定な挙動が現れ始めました。冷気による影響
で体の痺れや震えがバイクに伝わり、寒さで体が震えあがっていたのが原因
でした。ようやく長い長い下りが国道に出合ったところで寒さから解放され、
ホッとしました(9:12)♪まだまだ修行が足りないようですね。

 

 

 

 

上高地に向かって梓川沿いの国道を上りかえしてゆきます。車窓で馴染ん
だ景色もこうしてバイクで走るとその見方感じ方も新鮮に感じますね。
途中には広くはないトンネルが幾つとあって通過には気を遣わされます。

 

 

 

 

9:50 釜トンネル前に到着です。トンネル(∠11%)を登りきってしまえ
ば、あとは景色を堪能しながらポタポタ走れますよ♪

 

 

 

 

梓川を見下ろしながら進んで行くと焼岳が近づいてきます。コーナーを抜けて
大正池が目の前に広がる処では、思わずバイクを停めたくなります。

閉ざされたバスの車窓からの眺めとは異なり、全身で直に味わい過ごすことが
できるこの新鮮な感覚はバイクのおかげですね。

 

 

駐輪場に停めて河童橋までは歩いて散策にいきます♪

河童橋でのよくあるアングルから。

 

河童橋の前では見事なお土産写真の営業活動に促されつつ記念写真を撮って
もらいました。その後はターミナルまで戻り食堂で昼食を兼ねた”かつ丼”を
食べて上高地を後にします(11:25)。

 

 

釜トンネルまでは下り基調で快適な散策走行です。

 

ここを過ぎると大正池も望めなくなるので 今回の見納めということで一枚。

 

安房峠(12:40)を越えて平湯へ。平湯から峠を目指して上っていると前方
にブルベの恰好をした後姿を発見横に並んで「これから何処へゆくので
すか」など談笑をしていたら taizoさんの知り合いの方でした♪
13:34 ヨロヨロになりながなんとか平湯峠に到着

今回は仲間達の心遣いのおかげで何とか計画を諦めずに完走することがで
きました。この場をかりて 感謝を申し上げます。。。

画像の提供:taizoさん