ヤスジロウのdiary ♪

未だみぬ過去を探し求めたい

赤岳・2416 ~ 白い沢と赤い山 ~

2022-08-29 | 山登り

22・8・26 Fri 

今回は、昨年のお盆にⅯ山岳会の浅ちゃんⅠ垣さんと三人で白い滝の
見学と赤岳登頂を目標にした山行のリベンジです。

 

 

 

 



新穂(5:30)から小池新道を辿って双六小屋(12:40)へ。そこからモミ
沢を下降して湯俣川源流にベース(15:40)を構えて一日目の行動を終了。

Ⅰ垣さんからのイワナ汁をいただき、焚火と食事で体が温まった頃に就寝
、、、

 

 

 

 

22・8・27 Sat 

ベース(6;20)を後にして硫黄沢出合(7:50)へと湯俣川を下って行き
ます。出合から硫黄沢を遡っていくとGWの硫黄尾根に思いを馳せずに
はいられない景色が広がります。透明感のある沢水と温泉成分が付着し
た岩肌が作り出す光景に大満足。

 

 

 

先ずは赤岳へと繋がる北稜線上への取り付き地点を目指してせっせと遡っ
ていたら、途中で適温の白い温泉(8:32)を見つけてしまいここで暫しの
休息…。尻上までですがこうして温泉に浸かっていると本日の行動が終了
したかのような気分へと堕ちてゆきそう…💦
20分が経ち、そろそろアタックに要する残り時間が気になるので後ろ髪を
ひかれる思いで取り付き地点へと前進!

 

 

 

 

白い滝近くのルンゼ(9:16)を今回の赤岳北稜線への取り付きとしてここ
まで来ました。
ガレた枯滝状の出合は下流側から高捲いて枯滝上(9:54)
へと下り立ちます。ガレ沢の石を落とさないようにと意識しながら登って
いるつもりが、やっぱり起こしてしまいます。そうして稜線上に辿り着き
ました(10:14)。

 

 

 

 

火の御子峰を彷彿とさせる赤岳への眺めにこれまた大満足です。火の御子
峰の岩のボロさを経験した後なので、それに比べれば快適な感じがします。
ただ高度感があって僕は緊張しました…💦

 

 

 

 

赤岳山頂へ繋がる岩稜をジワリジワリと進んでゆき、山頂まで残すとこ
ろ直線距離で50~60ⅿ程という稜上の尖塔でⅠ垣さんの足が止まりまし
た。これは真っ直ぐ登るじゃなく一旦降りてから登り返すかな…、でも、
先ほどからの雨はやや強くなってきてるし、体が冷えて堪らないし…今
回の計画もここまでかなと、半ば諦めつつもほんの少しの時間だけ引き
返す前に異なるラインを探りにロープで下降して偵察すると登れそうな
ラインが見つかりました。そしてⅠ垣さんが山頂へと再びルートを延ば
して工作完了!


 

 

 

 



こうしてハーケンによる懸垂始点が築かれてある赤岳山頂(13:10)に三人
で立つことができました。神さまの前髪を掴めたのは皆が諦めずにがんば
り続けたからかな。下山は山頂からルンゼの中へと20mを懸垂して、そこ
から岩稜へとトラバースして予め残置しておいた固定ロープを掴みながら
稜上へと戻りました。

 

 

 

 

稜上に戻ってきた僕達は天候が悪くなる前に安全圏内へと急いで下山に
かかります。白い滝側からのルートと合流した稜上の地点から反対側の
谷筋側へ40mの懸垂をして、下部に広がる硫黄沢支流の上部に広がるカ
ールへと下り立ちました。

 

 

 

 

赤茶の岩屑の急な斜面を下ってゆくと白い瓦礫の斜面へと変わりました。
安全圏に着いた気分と瓦礫斜面の中程から幾筋と流れている白い小川の
光景に癒されながら先の道程を急ぎます…。

 

 

 

 

今朝入った湯溜まりに惹かれて再びここで大休止。野湯に浸かりながら行
動食を食べてマッタリ過ごす時間は幸せです。それがリミットがせまる行
動時間と引き換えだとしても…(16:20)。

さて、硫黄沢出合から湯俣川を遡ってベースを目指しますが、歩みは遅々
として捗らず時間ばかりが進んでゆくよう…、薄闇の中にベースを見つけ
たときは安堵しました(18:20)。冷え切った体には今夜の焚火は何時もよ
りもありがたかったです。

僕の体がこんなにも冷え切ったのも久しぶりの事だなと思いながら寝袋に
入り眠りました。夜中に目が覚めて自分の体が温かくなっていることに気
が付いて安心しました、、、

 

 

 

22・8・28 Sun 

湯俣川ベース(8:00)を発ってモミ沢を登り返してゆきます。下降に使った
支流を見逃してしまったので、そのまま本流を遡って登山道へと突き上げて
終了(11:16)。あとは足を棒にしながら新穂(17:20)へと下山しました。

本来は白い滝を見学して戻る計画だったけど、一年を経て吟味された今回の
山行で赤岳を登ることができて良かった。本当に皆さん、いつもありがとう
ございます。


小川山 2022 

2022-08-24 | 山登り

22・8・22 Mon 

今回は小川山へジャムとフェイスのリードとマルチの練習に行ってきまし
た。一日目は妹岩でジャムの練習しながら岩の乾きを待ちながら Ⅰ垣さん
の用意した資料を見ながらおずおずとテーピングをして近くの岩でハンド
とフットジャムの指導を受けました。

愛情物語 5.8 Ⅰ垣さんがかけたカムを回収しながらトップロープで登り
2回目はカムのセットを練習しながら、再びトップロープで登ります。

 

 

 

 



カシオペア軌道1P目 5.10b? 同じ終了点でトップロープでⅠ垣さんは上
へと越えて行ったけど、僕は何度トライしても出だしからダメでした…💦

ジャックと豆の木 5.10b/c 夕方になりちょっと乾いてきて、時間は16:30。
最後はⅠ垣さんのド根性でトップアウト、さすがです

 

 

 

22・8・23 Tue 

クラック登りを習得したと思われる翌日、烏帽子山左稜線で初リードを体験
しながら登ってみました… 取り付きで休憩(7:30)。

1P目 ヤス 5.4〜5.5 40m  土のついた汚いクラックとブッシュで支点を
      取りながら。
2P目 Ⅰ垣 5.6 30m クラックを直登したら右上でバンドを繋げたらルンゼ
      に来た。多分、道迷い…?
3P目  ヤス 5.7 50m 私の道迷いを修正して稜線に戻り本来の3P目途中で切る。
4P目 Ⅰ垣 55m 3P目残りとリッジの歩き。 日陰だったので水分補給する。

 

 

 



5P目  ヤス 20m カムセットするときに岩角にロープが擦れてしまいかなり重
       く早めにピッチを切る。6P目 Ⅰ垣 
7P目  ヤス 5.6 40m 凹角〜カンテ、左のバンドをトラバース 一の楯到着
8P目  Ⅰ垣 優しいリッジとチムニー 5.4 50m 少し上がって二の楯到着
9P目  ヤス 5.7美しいハンドクラックとリッジ 二の楯から少し降りて登り返し、
                      ハンドクラックに取り付く。プルプルしながらリードして三の楯に
      到着して懸垂。少し登り四の楯到着、また懸垂。

 

 

 


10P目  Ⅰ垣 チムニー〜リッジ 5.8のチムニーだったらよかったけど、前方に
       は立派な今ルート核心部のチムニーが。一旦ここでピッチを切る。

11P目  Ⅰ垣 5.8 チムニー 20m  ここは僕には無理なのでⅠ垣さんにトップ
       をお願いする。荷物はあるけど技術がない僕はスリングでアブミ
       を作って上がり五の楯に到着して 終了(15:10) 後はしっかり
       した踏跡を辿ってキャンプ場へと戻りました(16:20)。

 

マルチは初めてだったけど、いつもの沢登りや登山みたいな感じで面白
かった。お互いハンドクラックとチムニーで体力を使い切ってヨロヨロ
になりましたが今回も大変有意義な二日間でした。


笠ヶ岳 2022 

2022-08-17 | 山登り

22・8・吉日 

先日、妻と二人で笠新道から笠ヶ岳へと登ってきました。彼女の希望は
黒部の源流歩きだったので天気が良ければそのつもりでしたが、お天気
占いは良いともそうではないとも受け取れそうな予測を小刻みに変化さ
せながら出してくるものだから、優柔不断な僕はこの無難なルートを選
んでしまいました。ゴメンナさい…💦

 

 

 

 

お昼過ぎにテント場について、後は寛ぎながら過ごしました。ガスがはれて
きた頃合いをみて笠ヶ岳山頂へ。でも、やっぱり展望は今ひとつでした。
夕飯を済ませて眠っていると雨がテントを叩く音で目が覚めました。お天気
占いは今回も良くない方へとズレたのだな…と思い、また眠りました…

 

 

 

 

そして翌朝、テントの外を覗くとガスで視界はなく小雨が降っていました。
周りのテント泊の人達が次々と下山してゆく中で、僕達は朝食を済ませて、
雨が止むまで待つか如何しようかと悩みながら寛いでいるうちに雨は止み
ました。なので帰路は笠新道は使わず、弓折岳から鏡平を経てのんびりと
新穂へと下山しました。

妻の希望である源流歩きを叶えるためにも、また頃合いをみて計画しよう
と思います。その時はどうか神さま、僕達に天候の恵みを授けてくれたら
幸いです