22・8・26 Fri
今回は、昨年のお盆にⅯ山岳会の浅ちゃんⅠ垣さんと三人で白い滝の
見学と赤岳登頂を目標にした山行のリベンジです。
新穂(5:30)から小池新道を辿って双六小屋(12:40)へ。そこからモミ
沢を下降して湯俣川源流にベース(15:40)を構えて一日目の行動を終了。
Ⅰ垣さんからのイワナ汁をいただき、焚火と食事で体が温まった頃に就寝
、、、
22・8・27 Sat
ベース(6;20)を後にして硫黄沢出合(7:50)へと湯俣川を下って行き
ます。出合から硫黄沢を遡っていくとGWの硫黄尾根に思いを馳せずに
はいられない景色が広がります。透明感のある沢水と温泉成分が付着し
た岩肌が作り出す光景に大満足。
先ずは赤岳へと繋がる北稜線上への取り付き地点を目指してせっせと遡っ
ていたら、途中で適温の白い温泉(8:32)を見つけてしまいここで暫しの
休息…。尻上までですがこうして温泉に浸かっていると本日の行動が終了
したかのような気分へと堕ちてゆきそう…💦
20分が経ち、そろそろアタックに要する残り時間が気になるので後ろ髪を
ひかれる思いで取り付き地点へと前進!
白い滝近くのルンゼ(9:16)を今回の赤岳北稜線への取り付きとしてここ
まで来ました。ガレた枯滝状の出合は下流側から高捲いて枯滝上(9:54)
へと下り立ちます。ガレ沢の石を落とさないようにと意識しながら登って
いるつもりが、やっぱり起こしてしまいます。そうして稜線上に辿り着き
ました(10:14)。
火の御子峰を彷彿とさせる赤岳への眺めにこれまた大満足です。火の御子
峰の岩のボロさを経験した後なので、それに比べれば快適な感じがします。
ただ高度感があって僕は緊張しました…💦
赤岳山頂へ繋がる岩稜をジワリジワリと進んでゆき、山頂まで残すとこ
ろ直線距離で50~60ⅿ程という稜上の尖塔でⅠ垣さんの足が止まりまし
た。これは真っ直ぐ登るじゃなく一旦降りてから登り返すかな…、でも、
先ほどからの雨はやや強くなってきてるし、体が冷えて堪らないし…今
回の計画もここまでかなと、半ば諦めつつもほんの少しの時間だけ引き
返す前に異なるラインを探りにロープで下降して偵察すると登れそうな
ラインが見つかりました。そしてⅠ垣さんが山頂へと再びルートを延ば
して工作完了!
こうしてハーケンによる懸垂始点が築かれてある赤岳山頂(13:10)に三人
で立つことができました。神さまの前髪を掴めたのは皆が諦めずにがんば
り続けたからかな。下山は山頂からルンゼの中へと20mを懸垂して、そこ
から岩稜へとトラバースして予め残置しておいた固定ロープを掴みながら
稜上へと戻りました。
稜上に戻ってきた僕達は天候が悪くなる前に安全圏内へと急いで下山に
かかります。白い滝側からのルートと合流した稜上の地点から反対側の
谷筋側へ40mの懸垂をして、下部に広がる硫黄沢支流の上部に広がるカ
ールへと下り立ちました。
赤茶の岩屑の急な斜面を下ってゆくと白い瓦礫の斜面へと変わりました。
安全圏に着いた気分と瓦礫斜面の中程から幾筋と流れている白い小川の
光景に癒されながら先の道程を急ぎます…。
今朝入った湯溜まりに惹かれて再びここで大休止。野湯に浸かりながら行
動食を食べてマッタリ過ごす時間は幸せです。それがリミットがせまる行
動時間と引き換えだとしても…(16:20)。
さて、硫黄沢出合から湯俣川を遡ってベースを目指しますが、歩みは遅々
として捗らず時間ばかりが進んでゆくよう…、薄闇の中にベースを見つけ
たときは安堵しました(18:20)。冷え切った体には今夜の焚火は何時もよ
りもありがたかったです。
僕の体がこんなにも冷え切ったのも久しぶりの事だなと思いながら寝袋に
入り眠りました。夜中に目が覚めて自分の体が温かくなっていることに気
が付いて安心しました、、、
22・8・28 Sun
湯俣川ベース(8:00)を発ってモミ沢を登り返してゆきます。下降に使った
支流を見逃してしまったので、そのまま本流を遡って登山道へと突き上げて
終了(11:16)。あとは足を棒にしながら新穂(17:20)へと下山しました。
本来は白い滝を見学して戻る計画だったけど、一年を経て吟味された今回の
山行で赤岳を登ることができて良かった。本当に皆さん、いつもありがとう
ございます。