ヤスジロウのdiary ♪

未だみぬ過去を探し求めたい

石徹白川 保川から牧谷 △1286・9m

2024-09-28 | 山登り

24・9・28 Sat  

石徹白の沢登りに行きませんか?というN君と妻と三人で△1286・9m峰
に登ってきました。保川沿いの林道分岐(6:10)に駐車。保川に沿って
林道を進んで最終堰堤を越えた地点で保川へ入渓し遡ってゆきました。

 

 

 

標高1000mの出合で保川を離れて支流を遡ってゆきます。途中には幾つ
かの小滝がありますが通過が困難な箇所はありません。各自が適当に登
ってゆきます。とはいえ、あまり適当すぎると行き詰まります…

 

 

 

 

源流最後の二股はピークに近い涸沢側を詰めてゆきます。それなりの笹
薮を掻き分けて△1286・9mのピークに到着(9:06)。小休止後、牧川へ
と下ってゆきます。明瞭な沢筋に立つまでは意外と濃い藪を漕がされま
した。

 

 

 

牧川は赤茶色のナメ床が印象的な沢でした。途中でご飯代わりに小休止
をして冷え冷えの杏仁豆腐を食べました。

 

 

 

牧川に架かる林道の橋を過ぎてしばらくの所から沢を離れて右岸側の林道
に上がりましたが途中で切れてしまいました。面倒なのでそのまま牧川出
合へと下降して林道へ出て今日の遡行を終えました(11:11)。
今日はN君のおかげで充実したひと時を送ることが出来ました。お疲れさ
までした。


湯俣川 硫黄沢右沢 2024

2024-09-14 | 山登り

24・9・12 Thu 

以前から気になってはいたけれど、なかなか行く機会のなかった硫黄沢を
遡ってみました。
新穂(5:45)から小池新道を辿って双六小屋(12:10)へ。小屋からひと登
りして登山道が樅沢を横切る地点から入渓。湯俣川へと下ってゆきます。

 

 

 

なんだかとても長いアプローチのように感じる行程を歩いて漸く弥助谷
出合(16:02)に到着。更にモミ沢出合を越え適当な地点(16:45)で本
日の行動を終了。焚き火で濡れた衣服を乾かしながら夕飯の即席ヤキソ
バを食べて早めの就寝(19:30)

 

 

 

24・9・13 Fri 

四時半に起床して朝食のオートミールを食べてから出発(6:00)。意外と
面倒なルーファイを強いられながら湯俣川を下って硫黄沢出合(7:50)へ。

 

 

 

二年ぶりの硫黄沢の景色はあまり変わっていないに見えましたが、露天風呂
は埋まっていました。最初に現れる白いミニゴルジュを越えると広いガレ沢
の景色が広がります。

 

 

 

ここの標高は1900m。ソーダ色の流れは見た目には涼やかですが、ぬる
い水温と足元の地面から体へとまとわりつくムシムシ感で水際を遡って
いると汗ばんできます。暑さと硫黄臭を避けるべく河原の台地に上がる
と風が吹き抜けて清々しい。

 

 

 

気が付くと沢の水がソーダ色から濃灰色へと変わっていました。非日常
的な変化がある景色が続くので単調な沢歩きでも飽きません。

 

 

 

そうしているうちに白い滝ポイントに到着(9:00)。荷物を置いて高濃度
の石灰華を含む冷泉が湧き出ている所まで登ってみます。源頭に近づくほ
ど石灰華が多く溜まっています。

 

白い滝を見終えて硫黄沢本流へ戻ります。この辺は特に白い滝や白いしみ
出しが多くみられました。

 

 

白い滝を越えて少し登ってゆくといつの間にやら先ほどまでのぬるく濁った
流れから透明でひんやりした水流になっていました。

 

 

 

赤岳沢出合辺りまで来ると硫黄臭や水流のぬめりもなくキレイな水に見え
ます。

 

 

左沢を見送って右沢へ。振り返ると二年前に歩いた赤岳北西尾根を望む
事ができました。いつ見ても硫黄尾根の景色は素晴らしい!


 

 

源流部に広がる白い景色は白い滝のように石灰華で覆われた大スラブ帯な
のかなと勝手に想像をしていましたが、実際には石灰岩のような白い岩肌
の放つ色でした(11:10)。

 

 

とはいえ、今まで遠くから眺めてばかりでここに訪れる機会もないまま
過ごしてきた僕にとって、今回ようやくこの景色を自分の眼で見ること
ができて満足です。

 

 

急なスラブ帯の落ち口を越えるとナメ状の床(11:27)が延びる長閑な
景色が広がっていました。後はスカイラインに通っている登山道を目指
して登ってゆくのみ。

 

 

 

登山道へ出る前に沢装備をザックの中へと仕舞い、登山靴に履き替えま
した。沢詰めは藪を漕ぐことなく登山道へ合流(12:20)。

 

 

 

登山道に出た後は双六小屋を経由して新穂へと下山してゆきます。結果的
に早い時間に双六小屋(13:40)に着いたので泊まらずに下山することにし
ました。
イタドリケ原辺りからポツポツと雨に降られ、秩父沢手前からは大雨にな
りひたすら歩き続けて仄暗い新穂の駐車場に到着(18:20)して終了。
Ⅰ垣さん、今回もお疲れさまでした。おかげさまで予てから気になってい
た景色を実際に見る事ができました。しばくは課題を一つ片づけた心地で
日々を過ごせそうです。


荒島岳 鳴ザコ  2024

2024-09-04 | 山登り

24・9・4 Wed

30年ほど前に山岳会の先輩達に連れられて登って以来の鳴ザコです。今
回はN尾さんⅠ垣さんダイチさん達との再訪になります。
下山駅(5:30)で集合して荒島谷へと出発(5:50)。N尾さんの知人で
初対面のダイチさんは寝坊したので後から追いかけてくるようです。
荒島谷沿いに付けられた砂防ダム林道は草木で覆われて廃道です。朝の
始めから蜘蛛の巣払いと藪漕ぎを強いられ、これが最終堰堤まで続きま
した。鳴ザコ手前で漸く藪漕ぎから解放されてスッキリです!

 

 

 

 

一目見て直登不能を思わせる鳴滝(8:00)は左岸から捲いて落ち口へ。沢
に下り立って次のポイントとなる滝までは小滝を交えた快適な登りが続き
ます。

 

 

 

途中にはシブい感じの通過もありますが基本的には高捲きを選ぶこともで
きるので気分的には楽な感じです。

 

 

 

 

青空が広がってきてよるよい景色になってきました。調子にのってグン
グンと標高を稼いで登ってゆく地形はゆっくり歩いているつもりても気
が付けば息がきれていました。

 

 

 

鳴ザコは遡行していても飽きる事がない程度に小滝が次々と現れてくれる
ので、適度な緊張感を楽しみながら過ごせます。

 

 

 

最後の通過ポイントの滝(10:30)は右側の水際から落ち口へと捲きまし
た。ここでダイチさんが追い付き漸く本日のメンバーが皆揃いました。
それにしても彼の素晴らしい身体能力を見た気がしました。

 

 

 

 

次第に源流の様相を呈してくる中を更にグングンと標高を上げてゆきま
す。時折ふり返ると鷲鞍岳や九頭竜スキー場も見えました。水が枯れて
もガレ沢はまだまだ続くので藪山の割には快適です。

 

 

 

最後の二股を右。そして右へと登り詰めて行くとスラブのような急傾斜の
所で沢筋が消えました。以後は背丈を遥かに超える濃密な笹藪を掻き分け
ながら閉口と忍耐で前進あるのみ。そうしている内に腰切の笹薮になった
尾根上に出ました。思わず笑顔がこぼれ気分も軽くなったよう。

 

 

 

 

最後の最後の所で短いけれども濃密な笹薮を漕いでゆくと、ポッカリ山頂
広場の端に飛び出して鳴ザコ遡行を終了(13:07)。

 

 

 

 

やや遅めの昼食「豚バラ角煮風弁当」を食べた後、藪多めな下山コースの
登山道から下山駅へと下山しました。
鳴ザコを最初に訪れた当時は僕が一番の年少だったのに、今日は最年長に
なっていました。そんな人生の有限性を感じつつ、今年もこうして処暑を
過ごすことが出来たことに感謝。
皆さん、沢登へと誘ってくれてありがと
うございました。

 


伊藤新道 2024

2024-08-22 | 山登り

24・8・19 Mon   

昨年の八月、約四十年ぶりに復活した伊藤新道へ行きました。とはいえ
今年の伊藤新道は華々しく再開通したかに見えた昨年の状況とは少し異
なるようです。
七倉(6:30)からタクシーで高瀬ダム(7:00)へ。そこから歩いて湯俣
山荘着。ここで通行届を記入提出して出発(9:45)。

 

 

 

 

湯俣から約一時間ほど遡ってゆくと第一吊り橋(10:43)です。せっかく
なので渡ってみましたが、高所恐怖症の僕は怖さしか感じませんでした。

 

 

 

昨年に整備された吊り橋や桟橋(11:26)の破損した光景を眺めながら
沢を遡ってゆきます。ワリモ沢出合(12:50)を越える頃になると河原
が広がり渡渉も楽になりました。

 

 

 

湯俣から約四時間で赤沢出合(13:20)に着きました。荷物を置いて白影
の滝沢出合へ。

 

 

 

今冬にここで亡くなったJさんの冥福を祈るⅠ垣さん。傍らで僕は六年
前に訪れた時の光景を思い出しながら崩壊や埋没で変わった辺りの景色
を眺めながら過ごしました。

 

 

 

今回の二つある山行目的のうちの一つを果たした後、赤沢を遡って新道
の渡渉点へ(16:00)。ここで本日の行動を終えて明日のもう一つの目的
である薬師見平への道程に備えます。明日は三時起床の四時半スタート
です。

 

 

 

22・8・20 Tue 

三時に起きてオートミールで朝食を摂っているとテントを雨粒が叩き始
めました。雨中での撤収をキラい雨が止むのを待っていたら結局スター
トは五時を過ぎてしまい、出足をくじかれる形となってしまいました💦

 

 

 

 

伊藤新道の途中で水を6㍑補給して三俣蓮華から鷲場への登山道(8:40)
と合流した後、赤牛岳を目指してひたすら前進。水晶小屋でコカコーラを
買おうと思ったけど売ってなくてそのまま通過。
赤牛岳の山頂から薬師見平へと延びる尾根を下ってゆく途中で、心身とも
に力尽きたのと小さな平地を確保できそうな場所があったので本日の行動
を終了(15:30)。
ここをベースにして明日は薬師見平を往復しようかとも考えたけれども、
今回の二泊三日の計画の中では水も時間も足りないことを実感しました。
明日の薬師見平行きは諦めて、とにかく眠りたいので早々に就寝…

 

 

 

24・8・21 Wed 

三時半に起床して朝ラーメンを食べて撤収を済ませ、空身で薬師見平へ
の尾根を見渡せる地点まで覗きに行きました。もし今日薬師見平へ行っ
たとしても今日中の下山は僕たちの力では無理なことを実感できたので
潔く諦めることができました。その後、昨日歩いてきた道を戻ります。

 

 

 

水晶小屋(9:00)まで戻ってきた頃には担いでいた水も少なくなってい
ました。ここで水2㍑(800円/㍑)と補充したてのCoca-Cola(600円)
を購入。以降は長々とつづく道程をひたすら歩いて湯俣(15:00)へと
下山しました。下りを終えたあとは高瀬ダムへの道程を辿るばかりなの
で気分も足も楽になりました。高瀬ダム(17:30)から更に歩きつづけて
ようやく車がある七倉登山口に着いて終了(18:45)。
久しぶりの重荷に喘ぎ、ひたすら歩き、喉が乾いたばかりが思い出され
る内容の山行でしたが硫黄尾根の景色を多く堪能できたことは良かった。
Ⅰ垣さん、今回も長い車の運転や手数の数々をありがとうございました。


間名古谷からワリ谷へ

2024-08-13 | 山登り

24・8・11 Sun 

6時に金沢を発ったものの平瀬への道筋を勘違いしてしまいK市さんとの
待ち合わせに一時間近く遅刻して平瀬に到着(8:10)。
先ずは皆(浅ちゃんS田さんK市さんⅠ垣さん僕の五人)で間名古谷へ。
橋の袂で支度を済ませている間に、白山キャンプ場へ車を一台回して貰
ってからスタート(9:00)。

 

 

 

ノンビリ目なスタートで間名古谷沿いの林道を進んでゆきます。円筒状
の大堰堤を越えた辺りで林道が藪に消えて使えなくなり、そこから入渓。
泊まれそうな河原を探しながら間名古谷を遡ってゆきます。
三時間ほど歩いたところで良さげな河原が目に止まったので、時間は早
いですが本日の行動はここで終了(13:10)。この谷では得難いテンバへ
と整地し、タープで陰を作っておツマミを食べたりしながら一日目の午
後を過ごしました。

 

 

 

24・8・12 Mon 

翌朝は四時半に起きてテンバを六時に出発。間名古の頭西側の鞍部を目
指して本流を遡ってゆきます。谷そのものは滝もない歩き沢ですが明る
く開けた景色は何とも気持ちが良い。
鞍部に出ると登山道と合流(9:46)。ここから・2168へと登って、今回
の目的地の凹地を目指します。

 

 

 

 

・2168から藪を小一時間ほど漕いでようやく目的地の凹地へ到着。期待を
していた池塘はなく、ただ漠然とした草原が広がるばかりの凹地でした。
とはいえ自分の目でそれを確認しこうして満足感を得させて貰えたのはひ
とえに皆の力添えのお陰です。その後、小尾根を乗越してワリ谷を下って
車が置いてある麓のキャンプ場に着いて今回の山行を終えました(16:37)。

今年の夏もこうして皆との時間を過ごすことが出来てよかった。また何処
かで皆とそうして過ごせたらいいなと思いながら家路につきました。皆さ
ん、今回もありがとうございました。