ヤスジロウのdiary ♪

未だみぬ過去を探し求めたい

冠山南尾根 2024

2024-02-29 | 山登り

24・2・28 Wed 

雪山シーズンも終わりかなと思いつつ、僅かな期待にすがるような気持
ちで南尾根から冠山へⅠ垣さんと登ってみることにしました。トンネル
出口(6:18)から南尾根に取り付いて冠壁の基部を目指します。手前の
雪尾根上(9:30)にテント泊の装備を置いてアタック装備で冠壁へ。

 

 

 

 

所々で塞がる藪にはウンザリですが、それ以上に近づいてくる冠壁の景
観に心は躍ります。南尾根と冠壁との丁字基部(10:00)から左上するラ
インがあったので先ずはそこへ取り付いて10m程上のテラス状を目指し
ましたが、見た目より難しく思い切がつかず断念…
次に左隣の凹角状へラインを変更しましたがこれも見た目よりも難しいの
で断念。諦めきれず右隣のカンテ状から上部バンドから上部バンドへ抜け
れそうなラインに変更…

 

 

 

 

先ずは僕から登ってみたものの、早々に断念してⅠ垣さんへと交代。上
へ上へとラインをハング下まで延ばしたところでⅠ垣さん断念。Ⅰ垣さ
んのアドバイスを貰いながらもう一度僕が登り直してハング下へ、そこ
から左側にあるの露出感のあるカンテ状へと乗り移る箇所で思い切りが
付かずまたまた断念…、気が付けば12:20を過ぎていて二時間半もの間こ
こで足掻いてしまった…。

 

 

 

自分の力不足を受け止めて正面突破は諦めて、次善策としてⅠ垣さんの
提案する東側へ下った所から上部バンドへと延びていそうなルンゼから
のラインに切り替えました(12:40)。

 

 

 

ルンゼ内は積雪が詰まっていて涸滝状10mを越えれば何とかなりそうな
ので、そこから1P目×30mを延ばして、2P目×20mで上部バンド端のブッ
シュ帯に出ることが出来ました。念のためブッシュ帯を3P目×20m登っ
た地点でロープを仕舞い、後は藪を漕ぎながら山頂へと詰めてゆきまし
た。
途中、南尾根を俯瞰すると意外なことに別パーティが尾根上にテントを
張ってこちらを眺めている様子でした。

 

 

 

 

こうしてようやく冠山山頂(14:10)に登り詰めることができたのでした。
とても疲れましたが、何はともあれこうして山頂に立てただけで十分満足
です。帰路は南尾根へ向けて正面壁を懸垂で下ってゆきましたが40mロー
プで僅かに届かずフリーで降りました。上部バンドをもっと西側へ辿って
懸垂した方がよかったのかな?と下ってから思い直しました…💦

今日は予定以上の内容で知らずのうちに気力と体力を費やしてしまったけ
れど、とにもかくにも南尾根から冠山山頂に立てただでも十分に満足して
しまいました。明日は天気も下り坂のようだし、下山のみに使うことにし
て早々に就寝…(19:40)

 

 

 

24・2・29 Thu 

今朝は六時に起床して朝食を摂ってから下山。昨日の別パーテイが冠壁を
登っている姿を眺めながら、
来シーズンの雪山で今回のリベンジができた
らよいなと思いながら
昨日歩いてきたルートを辿って車へと戻りました。

Ⅰ垣さん、遠方より足を運んでいただきありがとうございました。


金草岳 2024

2024-02-24 | 山登り

24・2・24 Sat 

今日はS木さんと妻と三人で金草岳へ登ることにしました。楢俣川出合
に車を置いて出発(6:30)。川沿いの林道を辿って金草岳登山口へ。こ
こは万全を期して靴を脱いで裸足で白倉谷を渡渉。
檜尾峠道へ取り付くと思いのほか残雪は少なく、檜尾峠まで登り詰めて
ようやく残雪が繋がり始める状況です。あとは晴れることを願いながら
金草岳(10:00)へ。山頂に着いてもガスがかかって視界が良くないので
昼食を摂りながら晴れ間が広がるのを待つことにしました。

 

 

 

具合よく昼食のカップ麺とおにぎりを食べ終えた頃に青空が広がり始めて
きました。

 

 

 

金草岳山頂からの展望を十分に楽しめたので下山します。登りでは見れ
なかった景色を見ることが出来てよかった。

 

 

 

なんてことないですが、こういうのが僕好みの景色です。付け加えると
すればもう少し暖かな気候の中でラジオでも聴きながら天ぷらを食べて
ウトウトと昼寝でもしながらダラダラと過ごせると嬉しいです。

 

 

 

 

檜尾峠(11:50)でアイゼンを外した後は陽が差し込む檜尾峠道をせっせと
下って、帰り道も慎重に渡渉(13:10)をして車へと戻りました(13:43)。
帰り道にアイスを食べるつもりでコテコテ池田へ寄ったのだけれど、アイ
スは口にせずに月見うどんを頬張ってから帰宅しました。
次回の山行も宜しくお願いします♪


丈競山 2024

2024-02-18 | 山登り

24・2・17 Sat 

今回は珍しいことに僕が所属しているV山の会の会山行です。参加メンバー
五人で丈競山に登って、そこの小屋で泊まって鍋をつつきながらノンビリ
と過ごすだけのとてもシンプルな内容です。

 

 

 

龍ケ鼻ダムに車を置いて一台の車で乗り合わせて登山口へ(9:20)。丈競
山の小屋(14:00)に着いて荷を下ろした後、夕飯前に浄法寺山まで足をの
ばしてから小屋の中で寛ぎました。

 

 

このような快適な小屋で過ごすのは気楽ですね。当初は雪洞でのストイ
ックな計画だったことを思うと、今回はこれで善かったと思います。
おかげで今回の食当Nさんお奨めの豚バラ鍋を皆でつつきながら和やか
な夜を過ごすことができました。

その夜は二十二時に就寝。夜深かくになって吹き始めた強い風は朝まで
止むことはありませんでした…💦

 

 

24・2・18 Sun 

朝の雑煮を食べた後、小屋内を掃除してから登山口へと下山(9:00)し
ます。昨日よりも山々の景色が黒く見えるのは、ほんの少し春めいてき
たからでしょうか。じょんころ広場の登山口(11:30)に着くと、そこに
手を振るさわちゃんの姿がありました。

 

 

 

つかさず風呂敷の包みを僕たちへと捧げ、その場で重箱に入ったサンドイ
ッチと熱いCoffeeを振舞ってくれました。そんなさわちゃんの姿を見てい
たら、どこか満たされた気持ちになるのでした♪

そういえば今年は早いもので当会の結成から二十五年目となるようです。
こうして今を迎えることができているのも皆のおかげと心より感謝してい
ます。末筆ではありますが皆様のますますのご健勝をお祈り申し上げます。


縫ケ原山 2024

2024-02-12 | 山登り

24・2・12 Mon 

今日はカゴちゃんと縫ケ原山へ行ってきました。こうして二人で登るのは
昨年のGW以来ぶりです。
大納道場(7:40)に車を置いて三坂谷沿いの林道を辿って・1091の尾根取
り付きへ(9:20)。あとは山頂までひたすらラッセルで前進あるのみと云
いたいところですが、トレースを付けてくれるカゴちゃんに付いてゆくだ
けで精一杯の僕です… 

 

 

 

 

P・1091から山頂へと登り返してゆくと門のように大岩を抱え込んだ檜が現
れました。この急登の通過はルート上のアクセントにもなって面白いです。

檜門を越えると山頂は目前です。二月なら縫ケ原山山頂に形成される大雪庇
が見られるだろうとここまでやってきたのですが…、目の前に見える雪庇は
小さく迫力にも欠けています。今シーズンの降雪量が少ないのか、或は条件
が整わなかったのか…。

 

 

 

 

とはいえ、今日はこうして小さいながらも山頂に張り出した雪庇を眺めな
がら登ることができてよかった。大雪庇については、また機会をあらため
て再訪すればよいだけのことだから。

 

 

 

縫ケ原山に登るなら南側からの方がカッコイイ。三坂谷側から延びる各尾
根も福井の山らしくていいなと僕は思っています。

 

 

 

 

縫ケ原山に到着(11:23)。せっかくなので山頂から雪庇のスカープへと
回り込んで登り返します。カゴちゃんがフェイスを切り崩して乗り越え
てゆきます。
こうしてささやかな満足感を得た僕たちは・918の右尾根から下山するこ
とにしました。

 

 

 

 

名残惜しく何度も山頂を振り返りました。今日は午後から晴れる予報で
したが天候は今一つのようです。この後、ガスに覆われて山頂を望めな
くなってしまいました。

 

 

 

北隣にある荒島岳もまた標高1300m付近から上には雲がかかっていてその
山頂を望むことは叶いませんでした。

P・1193を越えて下ってゆく途中には尾根上を塞ぐように生える檜があり
ます。遠くからも認識できて良い目印にもなる檜なのですが「火の用心」
の赤いプレートが樹皮に仕込まれているのに気が付く人は稀でしょう。

今も縫ケ原山登山ではよく利用されているルートだからなのか、赤い猫!?
が付けられていたP・918。このピークから三坂谷へ派生している尾根の入
り口には新しいものや古いものまで多くの目印が残されていました。
ここから下降してゆくと林道へと降り立ち、橋の袂で今朝歩いた林道に合
流。あとは今朝のトレースを辿って車へと戻りました(14:34)。

カゴちゃん、Runの方が落ち着いたら、また何処か登りにゆきましょう。
今日はお疲れさまでした。


笈ケ岳 2024 

2024-02-09 | 山登り

24・2・7 Wed  

年末山行のメンバと三人で厳冬期の笈ケ岳登頂を目指して計画してみま
した。
一里野駐車場からヘッデンを点けて出発(5:30)。林道を辿って尾添川
を渡渉して導水管を登ってゆきます。積雪は締まっていてワカンで歩く
感触は春のようですが、その積雪の上に前日までの降雪が載っていて歩
きヅラい状態です。
ブナオ山を越えると積雪は膝下辺りまで深くなってゆきましたが、テン
ト場の予定地(13:50)の冬瓜平に進むことが出来ました。時間は早いで
すが、テントを張って三人分の水を作りながら夕飯の支度も進めて行く。
夕食後、前夜発の体の怠さを癒したいし、明日の行動に向けて19:00就寝。

 

 

 

24・2・8 Thu 

四時に起床して六時出発のつもりで朝食を済ませてはみたものの、降雪が
止まないので一時間出発を遅らせて七時にテント場を出発。冬瓜山の藪漕
ぎの急登を越えると雪稜の山頂です(8:36)。その山頂からの下降の際に
積雪で覆われていたグライドで出来た割れ目に胸まで嵌ってしまった僕は
モガキながら這い出しました…💦

 

 

 

冷たい北風で体の方は少しも温まらないし、鼻先や頬がイタイ。視界も良
くないし、何かいいことないかな等と思いながら北方稜線を目指します。

 

 

 

 

シリタカ山(10:20)から最低鞍部へと下って稜線へと登り返します。基
部近くから左へトラバースして浅い谷筋を左上しながら回り込んでゆく所
で予想通りのガリガリの雪面が出始めたので、手前のワカンで登れそうな
斜面から稜線へと上がりました。

 

 

 

 

北方稜線に出ても冷たいそよ風と視界不良に変わりはないようです。
降雪下に隠れた割れを想定しながら山頂を目指します。

 

 

 

 

小笈ケ岳を越えて笈ケ岳山頂に到着(11:34)。ツエルトを被ってひと時
の天候の回復を願いながら行動食を補給。適当に体が冷えてきたところで
下山しました。朝に苦労した冬瓜山の通過ですが、帰路はスムーズに通過
できました。

 

 

 

 

少し雲が薄くなりかけた頃にテント(14:45)着。登頂を終えた今夜はのん
びりと夕飯の時間を過ごせそうな心地です。夕飯を終えて八時に就寝

 

 

 

24・2・9 Fri 

五時に起きて朝食を摂り、八時に出発。昨日までとはうって変わった晴天
を仰ぎ、世の中は九分が十分と思いつつ下山(12:07)しました。帰り道に
ある瀬名の食堂でおうどんを皆で食べてから解散しました。

今回は厳冬期の笈ケ岳へ行ってみようということで二月も早々に計画した
けれど、終えてみれば少し早めの寒の戻りのように感じました。
皆さま、お疲れさまでした