ヤスジロウのdiary ♪

未だみぬ過去を探し求めたい

取立山 2023

2023-02-26 | 山登り

23・2・26 Sun 

今回は取立山で雪洞を掘って、そこで昼食を食べる山行です。キトリさん、
サオさん、妻と僕の四人で取立山登山口に集合(6:00)して先ずは取立山
山頂(8:36)を目指します。
昨夜の天気占いをみて、今日の取立山は曇りだなと解釈して油断していた
ら降雪に見舞われました…、でも仕方がないです、視界もなくただ風雪に
見舞われながら山頂を目指すことくらいしか僕には思いつきません。

 

 

 

眺望も視界もない山頂を後にして頂稜線を戻った適当な吹き溜まりの所に
いつもの手順で雪洞を作りました。

 

早速、雪洞の中へと入ってそこでの温かな食事をいただくことにします。
ギョーザや蝦の焼餅、明太子パスタと豚モヤシ炒め等を。そんな中、サ
オさんが寒そうなので… 👇

…雪洞の中にタープを張りました。こうするとガスの熱が雪洞の壁に吸収
されにくく幕内に溜まるのでとても暖かいです。そうしてお腹が満たされ
た頃合いをみて下山しました。

 

 

 

 

下山(12:09)してきたところで雲の切れ間から陽が射してきました、終わ
りよければ全てよし。こうして登山日和な日曜日の朝を皆で過ごせてよかっ
たです。皆さん、今日はお疲れさまでした。


荒島岳 ~ヒメマチ稜~ 2023

2023-02-23 | 山登り

23・2・23 Thu 

昨年に八ケ岳でのアイスクライミングのときに一緒に過ごしたN尾さん
から荒島岳バリェーション山行のお誘いがあったので勝原登山口(5:00)
に集合して一緒にヒメマチ稜へ行くことになりました。

先ずはシャクナゲ平を目指して登ってゆきます。シャクナゲ平を越えた
鞍部(7:23)から小ワサビ谷に沿って横谷へと下って、大ワサビ谷の尾
根端を絡みながらトラバースしてそのまま僻地のような横谷へ。先月に
つづいて今月もまた此処へ来れたことが嬉しいです。

 

 

 

 

ヒメマチ稜へは稜上へと延びるルンゼから取り付くことにしました(8:00)。
前回のようにコンテでサクサク登れるなと思って詰め上がっていくと稜上
の直下で積雪が消えて露岩に行く手を塞がれてしまいました。なのでここ
からスタカットに切り替えて1P目N尾さんが露岩を際どく絡みながら右側
の稜へと回り込んで2P目そのまま僕が灌木帯を直上して雪庇を越えて稜線
に出ました。意外と疲れたけど、意外とシビレました…💦

 

 

 

 

 



その後、モンキークライムで藪の凹角を直上してゆくと雪庇に行き当たる
のでそこは右へと回り込んで雪尾根の上へ戻ります。あとは適度に快適で
どこかシビレる雪稜を辿りながら進んでゆきます。

 

 

 

 

 



次々と現れる雪稜にN尾さんが切り拓いてくれたルートに感謝しながら僕
も後から辿ってゆきます。
先日の暖かな日の影響で融けて再び固まった積
雪の上に新しく降った雪が10㎝程積もっているのでアイゼンで立ちこむの
にも気を遣います、とくに痩せた急な斜面なんかで。

 

 

 

 

痩せていた尾根を登りきると次第に尾根が広まってきます。正面のヒメ
マチピークを望みながら前進。

 

 

 

 

 

ヒメマチのピーク(11:00)から先も痩せ尾根は現われますが長くはあり
ません。鎌ノ尾を終えてしばらくで南稜に合流(11:44)。ヒメマチから
の眺望がないまま荒島岳山頂へと着いてしまうことがこのルートにおける
僕の心残りかな。

そんなことを思いながら山頂へ向かって登っていたら、霞の向こうに何や
ら鳥影が目に入ってきました。烏かな…⁉と思いつつ近づいてみると伝書
鳩でした…なんでこんな所に…。写真を撮り終えた後、霞の何処かへと翔
んで見えなくなりました。

 

 

 

 

そして荒島岳山頂に到着(12:17)。N尾さんと握手をして喜びを分かち
合いました。その後、眺望も何もない山頂で軽く行動食を取ってから下
山しました(14;39)。そういえば「ヒメマチは取り付き核心やん」と誰
かが言っていましたね。今日はそう言われるとそうだよなと実感する山
行になりました。
N尾さん、今日はお疲れさまでした。それから遠方から大野へ来てくれて
ありがとうございました。


アラクラ山から冠山 2023

2023-02-19 | 山登り

23・2・18 Sat 

今回、カゴちゃんとの都合が合った山行日は生憎の雨の予報。じゃ雨に
降られても何とかなりそうな近場の冠山で雪洞を掘って週末をノンビリ
と過ごしましょうということになりました。田代第三トンネル南側(7:05)
に車を置いて・698焼小屋山(ヤケゴヤチ)の西尾根から取り付いて先ず
はアラクラ山を目指します。

 

 

 

 

宇津井谷山△1068m(9:24)を越えるとアラクラ山が近く感じてきます。

 

 

 

 

痩せ尾根の高まりのアラクラの手前からアラクラ山を見ています。アラ
クラ山の山容はどこから眺めるのが一番カッコいいんだろう…⁉とか思
い写真を撮りながら歩いていると先を歩くカゴちゃんとの距離は開くば
かりです…💦

 

 

 

 



↑ 今回、アラクラ北面からのアラクラ山の山容が気に入ったのだけど、
   僕的には…

アラクラから下って行くと足元のアラクラ谷にはアラクラ大滝の落口が
開いていました。無雪期にあそこへと行ったあの頃が懐かしい…

 

 

 

 

大滝へと注ぎ込むアマノガワを渡ってアラクラ山の北側に延びる尾根に
取り付いて山頂を目指しました。

 

 

 

 

アラクラ山山頂(10:34)から県境側を見渡すとつい若丸山の山容へと
眼は惹かれがちですが、せっかくですから田代と塚を結んでいた当時の
ロマンチックな冠ケ峠・1262mの光景に思いを馳せながらその山容を愉
しんでみてはいかがでしょう。※峠というピークです。

 

 

 

とはいえ、冠ケ峠の西側には堂々とした冠山が聳えているのですから登山
者なら如何したってそちらの方に目が向いてしまいます…💦

 

 

 

 

冠平から山頂へは雪壁となっているので、ここでワカンからアイゼンに
付け替えて登ってゆきます。生憎の予報で諦めていただけに、こうして
冠山(11:48)の山頂からの視界が良くてよかったです。

 

 

 

 

山頂に居ると風が強く寒くなってきたので田代尾根を目指して下山しま
す。山頂から稜線伝いにルートをとって緩やかな樹林帯に向けて下り立
ちました。

 

 

 

 

振り返ると冠山の山容がカッコよすぎて途中で何度と足を止めてしまう
ほど。あとは本日の雪洞ポイントを探しながら下山ルートを進んで行く
だけなのですが、気が付くと視界は悪くなってとうとう雨まで降り始め
てきました。越前峠・1156mから田代尾根を下ったヒウチグラ・1058ⅿ
のピーク(12:50)で雪洞を掘ることにします。※峠というピークです。

 

 

 

 

雪洞掘りは左右から手分けして穴を掘って中で貫通せます。その後、居
住空間を整えて出入り口をフライシートで塞げば完成(14:10)です!

 

さて、早速中に入って寛ぎますが…、時計をみればまだ14:00過ぎなので
夕飯を食べるには早いし勿体ないので、ラジオを聴きながらおツマミや
お菓子などを食べてwhiskeyやCoffeeをのんで雨の午後を過ごします。
そうして過ごしているうちに夕飯となり、あとは温かい寝袋に入って就
寝。今日は歩いた時間よりも雪洞の中で寛いでいた時間の方が長かった
ような…そんなことに苦笑して眠りにつきました(22:00)…、

 

 

 

23・2・19 Sun 

六時半に起床した僕達は朝食を摂った後、小一時間ほど下って車(8:30)
に到着。雨降りのぬるい日曜日の朝にとっとと家へと戻りました。
久しぶりの雪洞泊は愉しめたかな。カゴちゃん、また都合がよいときに
何処か登りに行けると僕は嬉しいです。


中谷アルファルンゼ 2023

2023-02-16 | 山登り

23・2・15 Wed 

先月末に登ったベータルンゼの時に積雪が豊富なアルファルンゼを見て
そこがどんな景色になっているのかを一度見てみたいものだと思ってい
ました。今日はそんな思いを果たすにはよい機会のようです。大谷川沿
いの林道途中に車(8:10)を置いてルンゼの取り付きへ(8:59)。

 

 

 

 

早速、アルファルンゼ最初の滝に取り付きますが、初っ端から苦労しまし
た。前回は普通にフリーで登れたのですが今回は積雪でホールドもスタン
スも分からず、かといって滝をカバーしている積雪に爪を立てて登ること
もできず、そうこうしているうちに水流が手足部に溜まってきたので右端
から登り返して、そのまま次の滝も右から高捲いてルンゼへ戻りました。

 

 

 

 

 

ここは前回につづき今回もⅠ垣さんにトップをお願いしました(10:20)。
滝の下部が積雪により埋まっていたので残置が有る核心部からのスタート
です。積雪があると先の凹凸が隠れて分からないので僕にはとてもキビし
く感じました。登きったところでロープで引き上げて貰いました💦

 

 

 

 

 

前回、ダブルザックでⅠ垣さんがフォローしてくれたチムニー滝(11:16)
は積雪で埋まっていたのでロープを出すこともなく越えてゆけました。
そのまま深いラッセルに喘ぎながらルンゼを上へ上へと目指します。昨日
の打見谷に比べると北面になるこちら側の積雪は多く、そこに昨日からの
降雪が加わって意外なくらいの雪深さです…💦

 

 

 

 

次に現れた滝は雪に埋もれていて何とかなりそうだと思い取り付いたも
のの、ザックを担いだままでは一歩が思い切れずに途中で思惑ってしま
いました。そうしているうちにⅠ垣さんからの助言でザックを下して身
軽になった僕は何とかこの悪場を越えることができました。その分、ダ
ブルザックで攀じる羽目になったⅠ垣さんですが、そのナイスなフォロ
ーのおかげで今回も
助けられました。

 

 

 

 

その後、更に積雪深を増しながらルンゼは更に上へと延びてゆきます。胸
に迫る深雪をラッセルムーブを駆使してひたすら前進!と云いたいところ
ですが、振り返るとせっかく付けたトレースには掻き出した積雪が流れ込
んで堆積していました。後ろに続いてそれを辿るのもそれなりに大変そう。

 

 

 

 

前回は左側の稜線へと抜けた900m付近の二俣を今回は右側にルートを
とってクロトノハゲの標識が立つ登山道に出たところで終了(13:40)。
下山は天狗杉近くの支流から大谷川の堰堤へと下降するつもりしたが視
界の利かない降雪となったので、今日もまたキタダカ道から下山して車
(15:30)へと戻りました。
今回もあたらしい比良の景色を楽しむことができました。Ⅰ垣さん、昨
日につづき今日もありがとうございました。


打見山 ~打見谷右俣から~ 2023

2023-02-16 | 山登り

23・2・14 Tue 

僕達が計画していた山行内容と天候との巡り合わせがどうにも良くない
ようなので、今回も比良へ山域を変更して前回の山行でちょっと気にな
っていた打見谷を登ってみることにしました。
JR志賀駅(7:10)から琵琶湖バレー駐車場(7:57)へ。前回の大雪の印
象が強く残っていたので要らないかなと思いながらも念のためにワカン
を持参で…💦

 

 

 

 

 

駐車場から中シャ分岐(8:40)へは打見谷に沿った堰堤群を捲くように
ついている小径を辿ってゆきます。堰堤上はガレ場が広がった二俣にな
っていて、ここでハーネス等をつけて右俣へ。

 

 

 

 

右俣に入ると直ぐに小滝がでてきて10m滝は左からズルズルと這い上がり
紅葉滝15mへ。ここは左から取り付いて様子をみてみたけど何だかビミョ
ウなので無理を避けてそのまま捲き上がりました。



 

 

 

連続する浪滝10mも左から捲き上がって懸垂で下りると、不意に堰堤が
現れてそこを左側から越えて本流へ。

 

 

 

最終堰堤以降の渓相は全体的にはガレとゴーロの状の沢床の中に小滝が
点在する感じで面白そうなラインを選びながら登り詰めてゆきました。

 

 

 

 

後ろを振り返ると琵琶湖を眺めることができました。天気が良ければ気持
ちがよいだろうと思いますが、前を見上げると何やら灰色の景色が広がっ
てきました。

 

 

 

 

次々と現れる小滝は右に左へと積雪を足場にして快適に登ってゆくこと
できます。

 

 

 

積雪を利用できず水際を登る箇所はなるべく装備を濡らないように気を遣
って登るのですが、服や装備に飛沫がかかってなんだか冷たい…💦

 

 

 

 

もう少しで稜線に着きそうかなと思う頃には風までもが冷たくなり、降雪
が激しくなってきました。そんな中、最後の最後の二俣のルートを左へ求
めて黙々とラッセルで登りつめてゆきます。

 

 

 

 

辺りが緩やかになってくると源頭らしい景色になって、琵琶湖バレイス
キー場端に辿り着いて終了(13:30)。何だか場違いな雰囲気が漂う場内
を辿って打見山を経てキタダカ道から下山(16:30)しました。

今朝に見た比良の麓の景色に積雪はなかったのに、こうして志賀駅へと
戻ってその景色を眺めてみれば今日一日ですっかり白くなっていた、そ
んな一日でした。