ヤスジロウのdiary ♪

未だみぬ過去を探し求めたい

荒島岳 ~シンナイザコ左稜~ 2024

2024-01-31 | 山登り

24・1・30 Tue 

今回はモチガクラ側の支稜の一つ、シンナイザコ左稜から荒島岳へ登って
みました。いつものように勝原(5:30)を発ってシャクナゲ平を越えたと
ころから横谷側へと下って横谷へと降り立ちました(8:50)。谷の積雪量
は例年並みのような感じです。

 

 

 

ヒメマチ稜を仰ぎながら雪に埋もれた横谷を登ってゆくと小一時間ほど
でシンナイザコ(9:50)出合です。後ろを振り返ると小荒島岳が見えま
す。積雪で埋没している出合の滝から左稜へと取り付きました。

 

 

 

 

いきなりの急登と雪深いラッセルで始まりました。支稜に乗ったところで
ワカンを外してアイゼンに切り換えました。

 

 

 

急な斜面には積雪を載せた樹木が這うように占めています。その隙間を縫っ
たり潜ったりして枝から崩れ落ちる雪を頭から被ったり、呻きを洩らしたり
を繰り返しながら少しづつ標高を稼いでゆきます。

 

 

 

樹木がだんだんと疎らになった標高1300m手前辺りで急な雪壁状の斜面が
でてきました。不安定な雪と足元が谷底へと切れ落ちていて、登り自体は
易しそうでも滑落すると手の施しようがない感じです(11:20)。

 

 

 

 

念のために確保しながら35m×1P、20m×1で越えてゆきました。ここを
終えると快適な雪原状の雪尾根になり、樹木に阻まれることもなくなりま
した。

 

 

 

今日、登ってきた稜を振り返えると、後ろにはヒメマチ稜やモッカ谷山
へと延びる南稜、その右側には昨日登った銀杏峰が良く見えます。

 

 

 

あとは登山道を目指してひたすら登るのみ。左側から昨シーズンに登った
ヨツシロ右稜のルートが延びて指呼の距離にまで近づいてきたのを眺めな
がらボチボチと登りました。

 

 

 

 

スカイラインを目指して雪尾根を登っゆくと開けた視界の中に中荒島の
標柱と登山者の姿がありました(12:30)。登山道に出れば荒島岳山頂も
近いのでここで昼食を摂り、その後山頂へと登ってから下山(15:27)し
ました。
I垣さん、おかげさまでまた一つ行ってみたかったルートを今シーズン
も辿ることができました。ラッセルお疲れさまでした!

 

 

 

今回登ったシンナイザコ左稜とその近辺の景色です(ヒメマチ稜の尾根から)。


銀杏峰から部子山 2024

2024-01-29 | 山登り

24・1・29 Mon 

妻の仕事が空いている日と好天が重なったので、再び眺望を求めて銀杏峰へ
登りに行きました。車道から出発(6:40)し銀杏峰(9:02)でアイゼンから
ワカンへ履き替えて部子山へと足を延ばすことにします。

 

 

 

スキーのトレースを追いながら進みますが、ワカンが少し沈むのと加齢とで
僕が歩く姿はややお疲れ気味な風体に見えたことでしょう…💦

 

 

 

鞍部を越して登りに差しかかる頃からの景色が僕には心地よく感じました。
部子山の山頂を仰ぎ見ながら進んでゆきますが、山頂のような高まりが次々
と現れてくる登りです。

 

 

 

部子山(10:40)に着いたところで、風下の斜面を彫り込んで休憩のスペー
スを確保しました。陽射しを浴びながらノンビリとカップ麺を食べて温かい
Coffeeを飲んで30分程を過ごした後、周回ルートから下山にかかります。

 

 

 

周回ルートの下山は単独の男性に先を越されてしまいました。なので、その
トレースをありがたく使わせて頂く形で進んでゆきました。

 

 

 

・1087から・851を経て清滝川沿いの林道に降り立ちました。そこに先行し
ているはずの男性のトレースはなく・851からの下降で僕たちは追い越して
いたようです。後は林道を辿って車へと戻るだけですが、後ろからその男性
が何処からか現れてきました。再び彼のトレースに与りながらボチボチと車
へ戻りました(14:10)。

妻のリクエスト山行はこうして無事に終えることができました。好天に恵ま
れ、周回ルートも叶ってホントによかったです。


杓子スラブ沢から浄法寺山 2024

2024-01-27 | 山登り

24・1・27 Sat 

数日前の大雪で深いラッセルが思い浮かんだので、山深い山域を避けて福井
市近郊の杓子スラブ沢へM田さんと覗きに行ってみることにしました。集落
の端から出発(6:22)。林道の微妙な積雪により早々にワカンを履き、扇沢
沿いに作業道を詰めてスラブ沢出合(9:30)で休憩。

ワカンを外してアイゼンで石伝いに沢を遡って進んでみると沢の中のラッセ
ルが深いので、右岸の斜面から捲きながら前進。するとアイゼンでは進むの
が捗らないので再びワカンを履いて前進。次第に斜面が立ってくる手前で沢
へと降り立ちました。

 

 

 

 

杓子岳から流れ落ちてくるスラブ沢本流に懸かる滝は半分以上が雪を被
っていました。無雪期の景色からいろいろと想像をしていましたが、そ
の想像を越える雪景色が広がっています。この出合を過ぎた辺りから、
いよいよフカフカ雪の直登が始まりました。
※参考までに「杓子カベ」の名称で『福井の山と半島』に記載があります。

 

 

 

 

登るにつれてスラブが立ってきました。ピッケルの先がスラブの岩に当た
る感触があるので積雪は浅くなってきているようです。

 

 

 

 

杓子スラブの基部迄やってきました(10:35)。上部のスラブへ通じる落
ち口が積雪で繋がっているよう見えるので、もしかしたら登れるのではな
いかという期待で心が逸ります…💦

 

 

 

 

もっと近くまで登って落ち口ルートの様子を見ようと進んでゆくと一畳程
の積雪が壁から崩れて流れ落ちてきました。たいした量ではないのに体が
圧されて足元からズリズリと流されそうになるのをピッケルで凌ぎました。

 

 

 

 

これは堪らんなと思い、少しバックステップで下った地点からスラブ右
岸の端の凸部へとトラバースして上部のスラブに向かって高捲いて抜け
ました。
※上の画像は落ち口の様子です。結着が強ければそれをスタンスにして僕程度の力でも
何とか越えられそうに思えましたが実際にはユルユルの積雪
で被われているだけでした。

 

 

 

 

上部スラブは完全埋没状態です。ちなみに傾斜は下部スラブよりも強く
積雪はクラスト部と深雪部が交互にあるように見えます。ど真ん中を登
るのは憚れるので左端を辿って反射板へと抜けました。

 

 

 

 

反射板(12:00)に到着。せっかくなので杓子岳を経て浄法寺山山頂を目指
すことにしました。これもM田さんのラッセル力のおかげですね。
※ 杓子岳山頂直下から雨傘山、浄法寺山を望む


 

 

 

「浄法寺山山頂だったら、週末だし他の登山者が居るかもね」と云ったら
、それはないとM田さんに一蹴されました。実際、浄法寺の山頂(13:13)
に着いても人の気配を全く感じなかったです。

 

 

 

 

夏ルートの途中にある展望ポイントで、本日辿ってきた杓子スラブや尾根
を眺めながらカップ麺を食べながらノンビリと休憩。
その後、冠岳から延びる支尾根を辿って取付きへと下ります。途中には岩
場があってロープで下降した事の他は、昔の記憶とは大きく異なって藪が
煩わしいばかりしか印象に残らないルートに変貌していました。

 

 

 

 

M田さんのラッセルとナイスルーファイのおかげで今朝の取付きへと無事
に辿り着きました(16:09)。あとは退屈な林道を歩いて車へと戻りました
(16:55)。

今日は近場の山で期待以上の愉しい一日を過ごすことができました。お互
いに満足した山行であれば幸いです。お疲れさまでした


荒島岳 ~勝原から~ 2024

2024-01-17 | 山登り

24・1・16 Tue 

荒島岳のモチガクラ側支稜を登ろうと思って、N尾さん、sさんと三人で
登ってみることにしました。勝原登山口(7:00)を発ち旧ゲレンデトップ
を過ぎたところでワカンを装着。ここでこの状態ではモチガクラ側支稜を
トレースするのはムリだなと諦める。

 

 

 

シャクナゲ平(10:10)を経て一般ルートから荒島岳山頂(11:53)へ。登
頂後、すぐに下山にかかったつもりなのに地吹雪でトレースは掃き消され
ていました。視界と感覚不良とが相まって頭がクラクラするのを抑え込み
、復路のラッセルに喘ぎながら勝原へと下山(14:30)しました。

今回はこんな山行結果となってしまいましたが、機会をみてリベンジがで
きたら嬉しいです。皆さん、おつかれさまでした!


荒島岳 ~ヒメマチ稜~ 2024

2024-01-14 | 山登り

24・1・14 Sun 

久しぶりに好天に恵まれた荒島岳へM田さん一緒に行ってきました。6時
前集合ということで勝原登山口に来てみれば駐車場はほぼ満車状態…今日
は日曜日と登山日和とが重なって大盛況のようです。

支度を済ませ快適なトレースを利用してモチガクラ手前の鞍部(8:10)か
ら横谷へと下降してヒメマチ稜の取付きへ。今回もルンゼから上がりまし
た(8:50)。

 

 

 

ルンゼ内は積雪が詰まっていてスムーズにヒメマチ稜の上へと登り詰める
ことができました。稜線上をラッセルで進んでゆくと偶に足が穴に嵌った
ように抜けるので覗いて見みると藪尾根の根雪の繋がりは不完全のよう。
昨日までの降雪でカバーされた雪尾根は一見快適そうに見えても足の置き
場には注意が必要で、うっかり雪面に踏み込むと藪に嵌ってひどい目にあ
います。でも、それを除けば今日はヒメマチも登山日和なのだなと思う景
色なのです。

 

 

 

 

ヒメマチ稜上から横谷を挟んだ対岸に望むモチガクラ側ルンゼや支稜群
の眺めに時折足を止めながら目の前に現れる雪稜を辿ってゆきました。
M田さんがラッセルをしてくれているおかげで僕はとっても楽に歩けて
います!

 

 

 

 

途中に休憩を挟みながらM田さんのラッセルはどこまでも続きます。気
が付けばヒメマチ直下までやってきました。
堂ノ尾と合流するヒメマチピーク(12:00)を越える辺りから眺望が広が
ります。これから辿る雪稜に横谷源頭の雪景色が映えます。これも好天
のおかげです。

 

 

 

ちょっぴり痩せてるように感じる雪稜を楽しんでいるうちに南稜がだん
だんと近づいてきました。山頂にある祠付近は仰角で見えませんが頂稜
辺りを歩いている登山者の姿が見えますよ!

 

 

 

 

南稜(12:48)を山頂へと辿る途中で俯瞰するヒメマチ稜です。ワカンの
トレースを見るといつも思います、スッキリしていてキレイだなと。

 

 

 

荒島岳山頂に到着(13:20)。未明の勝原登山口での賑わいとは対照的に
閑散とした雰囲気が漂っているようでした。その後、シャクナゲ平で遅め
の昼食を食べてから勝原へと下山しました。

M田さん、今回は使わなかったけどロープ40mを担いでくれたりラッセル
をしてくれてありがとうございました。ゆっくりお休みくださいませ!