ヤスジロウのdiary ♪

未だみぬ過去を探し求めたい

杓子スラブ沢から浄法寺山 2024

2024-01-27 | 山登り

24・1・27 Sat 

数日前の大雪で深いラッセルが思い浮かんだので、山深い山域を避けて福井
市近郊の杓子スラブ沢へM田さんと覗きに行ってみることにしました。集落
の端から出発(6:22)。林道の微妙な積雪により早々にワカンを履き、扇沢
沿いに作業道を詰めてスラブ沢出合(9:30)で休憩。

ワカンを外してアイゼンで石伝いに沢を遡って進んでみると沢の中のラッセ
ルが深いので、右岸の斜面から捲きながら前進。するとアイゼンでは進むの
が捗らないので再びワカンを履いて前進。次第に斜面が立ってくる手前で沢
へと降り立ちました。

 

 

 

 

杓子岳から流れ落ちてくるスラブ沢本流に懸かる滝は半分以上が雪を被
っていました。無雪期の景色からいろいろと想像をしていましたが、そ
の想像を越える雪景色が広がっています。この出合を過ぎた辺りから、
いよいよフカフカ雪の直登が始まりました。
※参考までに「杓子カベ」の名称で『福井の山と半島』に記載があります。

 

 

 

 

登るにつれてスラブが立ってきました。ピッケルの先がスラブの岩に当た
る感触があるので積雪は浅くなってきているようです。

 

 

 

 

杓子スラブの基部迄やってきました(10:35)。上部のスラブへ通じる落
ち口が積雪で繋がっているよう見えるので、もしかしたら登れるのではな
いかという期待で心が逸ります…💦

 

 

 

 

もっと近くまで登って落ち口ルートの様子を見ようと進んでゆくと一畳程
の積雪が壁から崩れて流れ落ちてきました。たいした量ではないのに体が
圧されて足元からズリズリと流されそうになるのをピッケルで凌ぎました。

 

 

 

 

これは堪らんなと思い、少しバックステップで下った地点からスラブ右
岸の端の凸部へとトラバースして上部のスラブに向かって高捲いて抜け
ました。
※上の画像は落ち口の様子です。結着が強ければそれをスタンスにして僕程度の力でも
何とか越えられそうに思えましたが実際にはユルユルの積雪
で被われているだけでした。

 

 

 

 

上部スラブは完全埋没状態です。ちなみに傾斜は下部スラブよりも強く
積雪はクラスト部と深雪部が交互にあるように見えます。ど真ん中を登
るのは憚れるので左端を辿って反射板へと抜けました。

 

 

 

 

反射板(12:00)に到着。せっかくなので杓子岳を経て浄法寺山山頂を目指
すことにしました。これもM田さんのラッセル力のおかげですね。
※ 杓子岳山頂直下から雨傘山、浄法寺山を望む


 

 

 

「浄法寺山山頂だったら、週末だし他の登山者が居るかもね」と云ったら
、それはないとM田さんに一蹴されました。実際、浄法寺の山頂(13:13)
に着いても人の気配を全く感じなかったです。

 

 

 

 

夏ルートの途中にある展望ポイントで、本日辿ってきた杓子スラブや尾根
を眺めながらカップ麺を食べながらノンビリと休憩。
その後、冠岳から延びる支尾根を辿って取付きへと下ります。途中には岩
場があってロープで下降した事の他は、昔の記憶とは大きく異なって藪が
煩わしいばかりしか印象に残らないルートに変貌していました。

 

 

 

 

M田さんのラッセルとナイスルーファイのおかげで今朝の取付きへと無事
に辿り着きました(16:09)。あとは退屈な林道を歩いて車へと戻りました
(16:55)。

今日は近場の山で期待以上の愉しい一日を過ごすことができました。お互
いに満足した山行であれば幸いです。お疲れさまでした


2 コメント

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スラブ再訪 (まつだ)
2024-01-29 09:37:32
お疲れ様でした。
スラブの圧倒的な景観が見られて予想以上の満足感が得られましたね。やはりこれはFさんのお陰です。
かなりの激藪も終わってしまえば良い思い出です(笑)
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こんにちは☆まつださん (ヤスジロウ)
2024-01-29 16:18:35
お互いに満足感が得られた山行になってよかったです
たくさんラッセルをしてくれて、ありがとうございました
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