○スメタナ わが祖国 アーノンクール/ヨーロッパ室内管弦楽団 2010年10月(ライヴ)
この間の日曜日、水野ゆみさんのリサイタルを聴きにいった際、新宿のタワーレコードで見つけ、気にかけていたDVD、今日の仕事帰りに買ってしまいました。
カール・ベーム、そしてアーノンクールの故郷、オーストリアのシュタイアーマルク州で開催されているシュタイリアルテという音楽祭でのライヴ。
映像を見ると、なんか音楽祭用に臨時に作られたようなステージで、奥の壁が青い色で、ちょっと趣味が悪いなと感じがします。
演奏は、相変わらずアーノンクール丸出しで、ウィーン・フィルとの録音よりさらに徹底しているのではと感じます。全体的にテンポが遅く、ときに立ち止まったり、休止を長くとったりと好き放題という感じです。また弦楽器のアクセントのつけ方も尻上がりで独特です。
シャールカはテンポが早く(いや普通か)、熱のこもった演奏です。途中のチェロのソロがなんともあじあい深いです。ターボル、ブラニークも遅いテンポの中、壮大な音楽を作っています。
ただ、ヴィシェフラッドやモルダウでは、やはりウィーン・フィルとは格が違うなということも感じざるを得ませんでした。
○山川啓介(作詞)、大森敏之、ジョン・スコット(作曲) 聖母たちのララバイ
岩崎宏美(Vo)、藤森浩一/群馬交響楽団 2007年4月20日(ライヴ)
前橋で開催されたNHK歌謡チャリティコンサートのテレビ放送を録画したもの。
この曲は、2時間ドラマのエンディング・テーマとして馴染みが深く、ドラマが終わった後も、愛され、歌い続け、彼女の代表曲とも言える曲です。
彼女は、私と同い年だったと思うので、すでに50歳を過ぎていますが、歌唱力は、衰えるどころか、更に磨きがかかっているように思えます。オーケストラの素晴らしいバックに、素晴らしい歌を聴かせてくれます。
歌詞の中に、自己犠牲を惜しまない母の気持ちが歌われていますが、おひさまの歌詞にも同じ内容があり、どちらも母の思いが伝わってくる名曲と思います。
○ベートーヴェン ヴァイオリン・ソナタ第5番「春」 クレーメル(Vn)、アルゲリッチ(Pf) 1987年3月
○ベートーヴェン ヴァイオリン・ソナタ第9番「クロイツェル」 クレーメル(Vn)、アルゲリッチ(Pf) 1994年3月
クレーメルとアルゲリッチによるベートーヴェンのソナタ集から有名な2曲を抜すいしたベスト盤。
「春」の出だしはあれっと思うほどちょっと控えめですが、曲が進んでいくうちに熱気がこもってきます。「クロイツェル」も同様な感じです。
ヤナーチェクのソナタでもそうですが、この二人は美しく滑らかに演奏しようという気は毛頭ないという感じで、鋭く、強く、そして他者に真似のできない強烈さを持っているように感じます。
○ショパン ワルツ変イ長調 作品34-1「華麗なる円舞曲」
○ショパン ワルツ変イ長調 作品40「大円舞曲」
○ショパン ワルツ嬰ハ短調 作品64-2
○ショパン ワルツ変ト長調 作品70-1
○ショパン ワルツホ短調(遺作)
○ショパン バラード第1番
○ショパン ピアノ・ソナタ第2番「葬送」
○ショパン ピアノ協奏曲第1番(室内楽版)
○(アンコール)
○ショパン ポロネーズ変イ長調 作品40-1「英雄ポロネーズ」(アンコール)
水野ゆみ(Pf)
グレブ・ニキティン、平岡陽子(Vn)、池田美代子(Va)、クレメンス・ドル(Vc)
ピアノの水野ゆみさんのリサイタル。池田美代子さんが出演されるので、聴きにいってきました。
オール・ショパン・プログラムで、前半は独奏曲、後半は、ピアノ協奏曲第1番をオケ・パートを弦楽四重奏で演奏するというめずらしいものでした。
ショパンのピアノ独奏曲はたくさんあって、メロディは知っていても曲名がわからないという状況です。今日も何曲かは知っているメロディでしたが、・・・すぐに曲名とのつながりが頭から消えてしまい覚えられない。まぁ葬送行進曲くらいはわかりますが。(苦手意識が・・・)
後半のピアノ協奏曲。編成はピアノ五重奏ですが、やはり協奏曲ですネ。ピアノが主役!でも、第1楽章でヴィオラの息の長い動機とピアノとのかけあいがとても印象に残りました。
(津田ホール)
今日は少し早く家を出て、ウィンドウ・ショッピングを。池袋のメトロポリタン・プラザが、ルミネになっていてびっくり。もっとびっくり、というかがっかりしたのは、HMVが縮小されていて、以前のクラシックのフロアに全ジャンルが引っ越してきていて、クラシックは片隅にほんの僅かのスペースがあるのみとなっていました。結構お世話になったのに残念。
そこで、新宿のタワー・レコードへ。こちらは以前のまま。アーノンクール/ヨーロッパ室内管弦楽団の「わが祖国」のDVDに心を惹かれました。いつか仕事帰りに買ってしまうのではと思います。
○リスト ハンガリー狂詩曲第2番
○リスト ピアノ協奏曲第1番
○ショパン(アンコール)
○レスピーギ 組曲「鳥」
○ストラヴィンスキー 組曲「火の鳥」
○チャイコフスキー 「白鳥の湖」から第2幕情景
小山実稚恵(Pf)、梅田俊明/群馬交響楽団
どの曲もいい演奏でした。
リストのピアノ協奏曲は、あまり好きな曲ではないのですが、今日は心地よく聴けました。小山さんのピアノは、アクセントの強い堂々としたもので、とても良かったです。
「鳥」は、聴いたことがあるかと思っていたら、初めて聴く曲でした。出だし、ヘンデルを思わせる合奏のあと、レスピーギらしい鳥のさえずりが聴こえてきました。第2曲では、木管のメロディの中、ヴァイオリンが鳥のさえずりを奏するのが印象的でした。
「火の鳥」は、とても素晴らしかったです。梅田さんの指揮は、とてもめりはりがはっきりとしていて、見ていてよい感じでした。
(伊勢崎市境総合文化センター)
○岡田惠和(作詞)、渡辺俊幸(作曲) おひさま~大切なあなたへ 平原綾香
この歌の登場は、余りに衝撃的でした。これまで、おひさまの最初に流れていた音楽には歌詞はなかったのに、突然、平原綾香が、とても透明感あふれる歌を歌っている。
彗星のごとく現れ、瞬く間に消えて行っていまった・・・とう感じでした。でも消えていったのではなく、土曜日のみ歌が流れるというものでした。
今まで、平原の歌というとクラシックの曲に歌をつけたというものが多く、もっとオリジナリティがあった方がかったよう思っていましたが、今回はとてもいい曲に出会えたのではないかと思います。彼女の素晴らしい声質と曲想がこのうえなく理想的にマッチしているように思えます。
You Tubeでフルバージョンのビデオを見ることができます。