○ドビュッシー おもちゃ箱
○プーランク 2台のピアノのための協奏曲
○三善晃 樹上にて(四手のピアノと管弦楽のための)
○ラヴェル ボレロ
児玉麻里、児玉桃(Pf)、井上道義/群馬交響楽団
楽しく、面白く、素晴らしい演奏でした。
おもちゃ箱は、チャイコフスキーのくるみ割り人形やレスピーギの風変わりな店と同様、おもちゃが動き回るというもの。
演出がとても凝っていました。まず井上さんがナレーションを務め、曲の随所で面白おかしく説明をしてくれました。照明も色をつけたり暗くしたりソロ奏者にスポットライトを当てたり。一番面白かったのは、事務局員なども動員してのパントマイム。男性陣が救急隊に扮したり、女性陣が戦場で旗を持って行進したり、井上さんがその女性に魅せられてついていったり、コンマスに引き戻されたりとか・・・楽しい演出が盛りだくさんでした。
曲はとても親しみやすく気持ち良かったです。
2曲目のピアノ協奏曲。オーケストラの配置が独特でした。客席から見て左側に弦楽器群、右側に管楽器群と分けて配置していました。大きな配置変更のため事務局員が手際よく作業していました。普段見られない光景です。
休憩をはさんで三善晃の作品。こちらでも配置が独特でした。今度は、ピアノを囲んで管楽器が前、弦楽器が後ろ。
そして最後にボレロ。これは普通の配置。ということで、事務局は3回も大きな配置変更をするという、それはそれは御苦労さまな仕事をしていました。
ボレロは普通にやるのかと思っていたら、これも演出が。小太鼓、管楽器のソロ奏者をステージの後ろの最上段に立たせてスポットライトを当てるという演出をしていました。
ということで、演出に目が行ってしまいますが、演奏もとても素晴らしく、目で楽しめ、耳で楽しめるというなんか得した気分です。
(群馬音楽センター)