Dalla Cucina

イタリアの旅の記憶を中心に
あれこれ書いています。

行先変更Vicenzaへ☆ロザンナ先生とイタリアへ

2014-08-25 23:28:00 | ☆イタリア 記憶の風景
  

 今回はVicenzaの街の写真を見ながら、読んでくださいね。

 タイトルを「ユーロスターの中でのエピソード」としたほうが良かったかも。






 元々 この旅のメンバーは3人でした。
 ところが そのうちの一人(ここではAさんと呼びますね)に
 どうしても旅をあきらめなければならない事情が発生し、
 その結果 淋しいけれどロザンナ先生と私の二人で旅することになったのでした。

 



 3人で行く旅の計画中に、
 Trenitaliaのサイトでお得なキャンペーンをみつけました。
 ミラノからヴェネツィアの日帰り往復料金が、
 朝出発、帰りは最終でという条件でしたが
 ユーロスターを使ってたった30ユーロで行けるというキャンペーン。
 しかも往復プリマクラッセ(1等車)。
 

 安~い!ひょっとして片道料金より安いかも!
 ほんまかいな・・・・さんざん疑って調べた結果、

 ホンマでした。時々こんなキャンペーンがあるみたいです。

 その当時、まだヴェネツィアを訪れたことがなかったAさんに話してみたら、
 そんなに安いのならぜひ行きたいと返事が返ってきました。
 そうだよね、行こう行こう!
 ミラノに滞在している我々にとって、
 朝早くても夜遅く帰ってきても問題ないし、ピッタリのキャンペーンだよ。

 というわけで、3人分の往復チケットをネット予約したのですが、
 その彼女がヴェネツィアどころか旅そのものに行けなくなってしまったのです。

 どうしよう・・・

 チケットを無駄にしたくないし、なんなら他の街に行ってみようか。
 途中で降りるのはいいんだよね。
 
 で、行先変更!

 我々が目指したのは、ヴェネツィアの手前、
 まだ二人が行ったことがない街、「Vicenza(ビチェンツァ)」です。


  



 朝、予約したユーロスターに乗って出発です。
 
 プリマクラッセの車内は快適、サービスのジュースやお菓子もいただいて
 新聞も読んで一段落したころ、ロザンナ先生が小さな袋を取り出しました。

 それは「ドライマンゴー」。

 最近先生は映画のお供にドライマンゴーを持って行くそうです。
 ポップコーンはかさばるし、喉が渇くけど、
 半生タイプのマンゴーは適度に甘く、飲み物も必要ないから、とのこと。
 
 「どうぞどうぞ」と勧められ、二人であれこれしゃべりながらマンゴーをつまんで
 いたときでした。

   

 

 ビックリしました。
 
 「あなたはひょっとしてスーパーマリオ?」と思わず言ってしまいそうになるほど、
 その姿形がそっくりな車掌さんが現れました。
 検札です。

 その彼が私たちを見て「Che buon profumo!」「いい匂いだなあ!何の匂い?」
 と、聞いたのです。

 



 「マンボー~ウッ」で始まる歌、、昔 流行ってましたよね。
 ロザンナ先生はあの感じそのまんまで、「♪ マンゴ~~」と延ばした後、
 「ウッ!」っと言ったのです。

 なんと「マンゴ~」「ウッ」のそのとき、
 立っているその車掌さんも「ウッ」とジェスチャー入りで答えたのです。
 周りは大爆笑! そのジェスチャーはまたまたマリオそっくりだし・・・

 私、イタリア人のお二人に座布団を10枚あげたいくらいでした。
 
 で、車掌さんもマンゴーをロザンナ先生からもらって食べたのですよ。
 そんな人いる~?

 今でもマリオのイラストを見ると、あの車掌さんを思い出して笑ってしまいます。

 
 


 爆笑マンゴーからしばらくして、ユーロスターが駅に停まりました。
 それがどこの駅だったのか忘れたのですが、
 電車は止まったまま動く気配がないのです。

 初めは「イタリアにはよくあること」とのんびり構えていたのですが
 外がなんだか騒がしくなってきました。

 遠くに白衣を着た人が見えます。担架も・・・

 一人のシニョーラが困ったような顔をして、うろうろしています。
 彼女の話ではこの電車の中で急病人がでたそうです。
 それで臨時停車し救急車を待っているので電車が動かないのだと。
 自分はメストレで他の電車に乗り継ぐのだけれど、このままでは間に合わない、
 マンマミーア!

 彼女の心せくのがよくわかり、
 何年か前のクロアチアからの大移動を思い出してしまいましたよ。

 



 こんな状態で長く停車していても何のアナウンスもないユーロスター。
 30分は停まってたでしょうか。
 また 何事もなかったかのようにスーッと発車したのです。



 
 



 「こんなことがあるんだ」
 「Vicenzaで降りて帰りもVicenzaから乗るのはやめようか」
 「始発のVeneziaからきっちり乗ったほうがいいかも」
 「そうだね、一応Veneziaに行っておこう」




 救急隊の担架で運ばれて行く女性を見て、混乱したんでしょうね、私たち。
 一応Veneziaに行く、なんてことしなくてもよかったね・・・
 と思ったのは、その日の夜、
 Veneziaのサンタルチア駅発のユーロスターを待っていたときでした。
 その訳はまた追って・・・。

 とにかくVicenzaへ。




 
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リュミエール大阪KARATO☆グランフロント大阪

2014-08-22 22:34:00 | ☆レストラン
 久しぶりにレストランのご紹介です。

 私と同様に、
 いえいえ私より多分、絶対食いしん坊な(変な言い回し(^_^;))友人に
 連れて行ってもらいました。

 例によって、出てきた順で写真をどうぞ。














 ご存じ 野菜中心のレストラン「リュミエール」。
 最初に出されるパンが美味しくて、おかわりをしてしまいました。

 二皿目の華やかなものは「野菜の遊園地」と名付けられたこちらの名物。
 色とりどりの野菜のソースをからめてお上品にいただきます。
 くれぐれも 「てっさ」をお箸でつつ~とまとめて食べるみたいに食べるのは
 厳禁です。
 なぜなら、ふたくちか、多くてみくち(三口)で終わっちゃいますからね。

 メインもデザートも美味でした。
(コーヒーは追加料金だったような気がします。)


 fork リュミエール大阪KARATO

 グランフロント南館8F
 TEL:06ー6485-7515

 
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ミラノ 夕陽のドゥオーモ ☆ロザンナ先生とイタリアへ

2014-08-17 23:22:00 | ☆イタリア 記憶の風景


 その日のロザンナ先生と私は大忙しでした。
 朝早くコモにむかって出発し、船に乗ってBellagioまで行って、
 けっこう遊んで、また船や電車にも乗ってミラノのアパートへ。
 戻ってきたのは 夕方です。
 そして手早く身支度し、向かったのはミラノのドゥオーモ、
 その夜にドゥオーモで行われるグランドオペラ「Assasino nella Cattedolare」
 (カテドラーレでの殺人)を観るためです。



 聞いたことのない演目だし、席だって A席とB席しかなく、しかも自由席、
 ちゃんとしたオペラ劇場で観るのとは絶対違うだろうな、と思いながらも
 あのドゥオーモで、どんなふうにオペラが演じられるのか、観て見たくて、
 チケットを買った私たちでした。
 もちろんお安いB席ですが・・・。





 ー 早く行って並んだら、B席でも前のほうで観られるかも。 ー

 そう考えた私たち。
 並ぶ覚悟で早めにドゥオーモへ来てみましたが、それらしき列が見当たりません。
 いくつかある扉はどれも閉まっています。
 イベントの関係者らしき人も見当たりません。
 ただ私たちのようにオペラを観に行く人っぽい恰好の人たちがちらほら
 広場にいるようでした。
 





 
 「早すぎたかな?」
 「なら、ちょっとマクドでお茶しようか。トイレも借りられるし、
  ドゥオーモは真正面だから、列ができたらすぐ行けるよ。」
 
 ミラノのドゥオーモ前のマクドも初体験した二人。
 体格の良いガードマンもいて、ちょっと他のマクドナルドとはちがう感じがします。
 (ドルチェカウンターの中のお姉さんはたった一人で働いています。
  忙しすぎてか、お客皆に無愛想すぎて残念でしたが・・・)




 



 やがて、集団らしきものが見え始めました。
 それでも係員がいるわけでもなく、扉の前に整然と並んでいるわけでもないのですが、
 間違いなくオペラを観に行く人たちです。
 なんとなく固まって、なんとなく待っている感じ。
 なので私たちも彼らに混じって待つことにしました。

 その日の夕方は朝の曇り空からは想像できないほどのいい天気。
 ドゥオーモにも夕陽が眩しいほどに射してきました。
 いつも遠くから見るドゥオーモは、白い感じがするのに、
 夕陽が射すとオレンジ色にみえたり、金色にみえたりするのです。
 それにとても近い距離で見るからでしょうか、
 1枚1枚の大理石に個性があるのがわかります。


 



 そういえば、こんなに長く、
 こんなに近くでドゥオーモを眺めたことがありませんでした。
 
 すごいぞ、ドゥオーモ!



 なんとなく並んだ列は、やがてはっきりとした列になり、
 扉が開いて、開場となりました。
 
 
  



 早目に並んだおかげでめでたく我々の希望どおり、
 B席の最前列の席に座ることができました。




 ↑ その最前列席から見た舞台。
 (上演中は撮影禁止なので終了してからの撮影です。)
 いくら前の席と言っても、A席の後ろでもあるし、オーケストラもいます。
 それにあわてていたのか、
 いつも持参するオペラグラスもアパートに忘れてきた私、
 悲しいかな、はっきりと人物の表情はわかりませんでしたが、
 ドゥオーモに響く音楽と歌はビンビンと鼓膜に伝わってきました。
 

 それに本当のカテドラーレが背景なのですから。
 (照明効果もあって、昼間のドゥオーモとは全然違うように見えました。)
 
 私たちの前の席は当然ながらA席の最後列。
 そこには「sartoria」と紙が貼られていました。
 舞台衣装の仕立て屋さんのお席が並んでいて、皆さんがにこやかに、そして
 感慨深くステージを見つめておられたのが印象的でした。

 


 
 
 
 
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Duomo di Como ☆ロザンナ先生とイタリアへ

2014-08-09 00:39:00 | ☆イタリア 記憶の風景



 Bellagioからまた船に乗ってコモに戻ってきました。

 ↑は湖畔からすぐのドゥオーモ。
 14世紀に着手され、
 18世紀に完成された典型的なロンバルディア・ルネッサンス様式の建物です。
 ファサードはゴシック様式、ミラノのドゥオーモとちょっと似ていますよね。






 驚いたのは正面入り口ではない側面の入口。↑
 ていねいな美しい彫刻が施されています。


 ステンドグラスからの光が美しい内部はうまく撮れませんでした。
 残念!





 ↑ かつては市庁舎だったブロレット(Broletto)。
   これがドゥオーモにくっつく形で残っています。
   時計台のあるコムーネの塔( Torre di Comune)も横にくっついていて、
   前の広場は街の中心となっています。

 広場をきれいに見渡せるサイトをみつけました。
 こちらをクリックしてみてください。


 前前回の記事で書いた Villa del Balbianello
 見られますよ。





 ↑ 歩いてすぐのノルド ラーゴ 駅(Nordo Lago)からカドルナ駅へ。
   この電車でミラノに帰ります。
   
   エピソードをひとつ。clover

   それが・・・なんてことないはずだったのに
   ドゥオーモから駅への道を見失ってしまい、近くの駐車場にいたシニョーラに
   カドルナ駅に行く電車乗り場を尋ねたら、
   どう考えても国鉄の遠いほうの駅を教えてくれるのです。
   彼女いわく、
   駅はひとつしかなくここから15分はかかるけど絶対そこだ!と自信たっぷり。
   ロザンナ先生がいっしょなので、聞き違えってことはありません。

   一応ありがとうとお礼を言って、
  (あなた、駅が二つあるの知らないのねとは言えず)自力で探すことに。
   幸いすぐ近くに駅はみつかりました。

   ”道を尋ねるときは複数の人に聞きましょう”(旅の教訓)
   
   
   

   
   
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