Dalla Cucina

イタリアの旅の記憶を中心に
あれこれ書いています。

おひとりさまヴァティカン☆ロザンナ先生と行くイタリア

2013-07-20 00:31:00 | ☆イタリア 記憶の風景


 
 さて ローマ滞在も最終日。
 この日 ロザンナ先生は御里帰り、私と旅の相棒はヴァティカン博物館にいっしょに
 いくはずで、日本から予約もしたのですが、急遽旅自体キャンセルになり、
 一人で行くことになってしまいました。

 正直、私の旅はいつも誰かと一緒でした。
 「おいしいね」「きれいだね」「ほら、ちょっと見て」・・・
 何気ない言葉をかけあいながら、どこかで安心を共有していたのも確かです。

 でもいい大人なんだから 一人で歩けるし、この際 徹底的にヴァティカン博物館を
 見てやろうやないの。(実は5度目になります)
 日本でなら美術館も映画館も一人で満喫してるやん!

 などと、自分に言い聞かせ、一人で出かけたのです。
 
 この日も朝から猛暑。
 トラステヴェレからタクシーに乗って楽々到着、そうしないと行くまでに
 へとへとになってしまいそうなくらいの暑さでした。

 予約時間より早めの到着、それでもどんどん入れてくれるMusei Vaticani!(^^)!

 今回は徹底的に観る覚悟。
 なので、音声ガイド(7ユーロ)を借りました。
 この音声ガイド(9か国語対応、もちろん日本語をお願いしました)、
 なかなかの優れもの、各美術館の成り立ちから作品の案内までたっぷり。

 ここでアドヴァイスをちょこっと。
 まずは音声チェックをしてください。
 係りの人は一応確認しているようですが、私が借りた音声ガイド1号は雑音が入って
 聞きづらかったのです。
 「こんなものかな?」とあきらめてしまう前に、申し出てみましょう。
 係りのお姉さん「そんなはずでは」という感じで再チェックしたあと、
 「これはダメですね。別のをお持ちします。」と、取り替えてくれました。
 クリアに聞こえる音声ガイドをお供に、いざ出発です!


 
 


 ↑ エジプト美術館

 実は4度も来ているのに足を踏み入れたことがなかったのです。
 音声ガイドのていねいな説明を受けながら、写真も撮り、
 じっくり観ていると「ここだけでもすごい!」ことがわかりました。



 
 




 音声ガイドに沿って進むと、今まで来たことがない通路や、
 明け離れた窓から初めて見るローマの景色に出会いました。

 いつもどこを通っていたのだろう?
 初ヴァティカンは1997年、忘れもしない初イタリアでスリに遭い、
 しょぼくれた最終日 夫婦で訪れたのでした。
 ただ人の流れに沿って、膨大な作品群に圧倒されつつ、
 さんざんだったイタリア旅行を帳消しにしてくれるようなひとときでした。

 ツアーのガイドさんが案内のときは、時間を割り振りして その人の説明を
 聞くだけ。

 相棒とはぐれて、ケイタイも通じず、長い間出口で待った時もあったし、
 ラオコーンとサンピエトロのピエタを両方ハイライトで観たこともありました。

 なので音声ガイドを使ったのは今回が初めて。

 
 


  音声ガイドについてくる簡単な案内表が大いに役立ちました。
  それによると、今回ぜひとも観たいフレスコ画があるのは、システィーナ礼拝堂を
  通らなければたどり着けない「絵画館」Pinacotecaにあるはず。



 そのフレスコ画が↑ メロッツォ ダ フォルリ Melozzo Da Forlìの
 「奏楽の天使」 と日本で訳されているもの。Angeli Musicanti
 元々、ローマのサンティッシマ アッポストリ SS・Apostoli 教会内陣の
 フレスコ画の一部分でした。
 詳しくは こちらに。

 各自の入場券の裏にMusei Vaticaniの作品が印刷されているのですが、
 前回私の入場券がこのメロッツォのものでした。
 「この作品はどこにありますか?」と尋ねたら「絵画館」だとのこと。

 きゃっ、急がなくては!
 今回は誰もが目指すシスティーナ礼拝堂はただ通るだけにして、
 (それでも混んでいるのでスイスイとまでは行かず(^_^;))
 休憩もそこそこに、「絵画館」へ。

 





 そしてどんだけお宝~?の絵画館にまたびっくり。
 あるはあるは、美術書で見たものや、サンピエトロ寺院で見たはずのラファエロの絵。
 本物はこの「絵画館」にあるのです。↑

 そして やっとみつけたのが↑の↑の天使。
 教会でのフレスコ画保存が困難なときは、こうして剥がされ、大切に保存されるのだそう。
 引き込まれるような青い色は天空でしょうか。
 すべての天使に会いたい、と今思っている私です。

 結局、音声ガイドで徹底的に観るはずだったMusei Vaticaniですが、
 たくさん飛ばしてしまいました。
 でも 好きなところを時間をかけてゆっくりできたのは、
 おひとり様鑑賞の特典でもありますよね。

 急いでいるわけは、その①アパートの鍵。
 一つしかないので、その鍵を持っていた私はロザンナ先生より早く帰って
 いなければならないのでした。
 その②は、その夜にあるサッカーのヨーロッパ選手権をテレビで観るためです。
 前々回の記事で勘違いで書いてしまいましたが。(^^ゞ




 試合後、勝利の歓びに集まってきた人たち。
 これは 私たちのアパートの3.5階の窓から撮影したものです。
 スタッフが「タワー」ってこのアパートを呼んでいたのが納得できる高さでしょ?

 ちょっと住み慣れてきた?トラステヴェレのタワーともその夜でお別れ、
 次はミラノへ移動します。




 
 
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のりのりスパゲッッティー☆夏の食卓

2013-07-17 01:04:00 | ☆ばんごはん



  写真に黒々と見えますのは「味付け海苔」です。
  梅干しを叩いて、ペースト状にしたら、ゆでたてスパゲッティーにからませ、
  さらに青しその千切りもからませます。
  スパゲッティーをお皿に盛りつけ、まわりに「味付けのり」のちぎったものを
  ふりかけ、パルミジャーノをすりおろし出来上がり。

  夏、なるべく台所を暑くしないで済む簡単料理です。
  ま、スパゲッティーはゆでますが・・・

  梅干し以外にも

  「海苔」+「納豆」、「海苔」+「たまご」、「海苔」+「おじゃこ」、など、
  
  まるで日本の朝ごはんのようですが、「海苔」はパスタと相性抜群!
  ・・・だと思います。

  ただし、出来上がったら「海苔」がくっついて固くならないうちに
  お召し上がりください。





  
  
  




  ↑ もう1品も火を全く使わないサラダをご紹介。

    本日混ぜ合わせたのは

    白いんげんの水煮、トマトの角切り、タラのオリーブオイル漬け、
    フレッシュオレガノ、レモン汁、オリーブオイル、塩。

    これは白ワインがすすみますよ。☆

    
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Lungo il Tevere Roma☆ロザンナ先生と行くイタリア

2013-07-13 00:07:00 | ☆イタリア 記憶の風景


 あ~あ、よく歩いた一日でした。
 トラステヴェレのアパートに近づく頃には、夕闇が迫り、あちらこちらの街灯に
 オレンジ色の光が灯ります。

 せっかくだから川辺を歩いて帰りましょう、ということに。

 実は 夏のローマは初めての私。
 テヴェレ川に沿って屋台やイベントが延々と続いているのを見たのも初めてです。
 
 ロザンナ先生いわく、
 「夏のローマは毎日こんな感じ。すごいでしょ?」

 この催しは Lungo il Tevere Roma 
 青い字をクリックすると今年2013年の様子がわかります。

 夜が更けるにつけ賑わいが増す、ということで、まだまだ宵の口の時間。
 お客もまばらです。


 




 ↑ 日本の夜店にもこんなのありますよね。
   「射的」 ってイタリア語で何ていうのでしょうか・・・




 ↑ おおっ! こちらは水タバコのコーナー。
   お客さんはまだいないようですが、前の年にロンドンで見たアラブ人街を
   思い出しました。
   皆が吸えばホント!オーケストラに見えます。
   あ、吹奏楽が近いかな。
そのときの記事は
こちら からどうぞ。






 ↑ もちろん子供たちも楽しめます。
   こちらはキャンディーの量り売り。



 ↑面白い看板をみつけました。

 ”少し飲むなら運転できる。飲みすぎると殺人できる。”

          -酔わずに運転をー

 みたいなメッセージだと思うのですが、

 少し飲んでも運転OKなんでしょうかね~。



 



 西の空はかすかにまだ明るく、サンピエトロのクーポラが影絵のようです。
 こんな空の色、こんな静かな時間が大好き。


 ロザンナ先生と私は このあとトラステヴェレのPizzeriaで早めの夕食をとりました。

追記:ああ、勘違いの巻。
    どうも日にちの計算が合わないな、と思ったら
    テレビ観戦は次の日でした。
    トラステヴェレで早めの夕食は二日続いたのです。
    以下の文章は次の日 (ローマでの最終日)のできごと。
    失敗、失敗。(^_^;)
   

 アパートでテレビを見なければ!
 この日は2012年 サッカーのヨーロッパ選手権準決勝の試合だったのです。
 
 結果は イタリアが優勝候補のドイツに勝利!

 試合中、そして勝利のあと、ロザンナ先生のテンションは上がりっぱなし。
 その情熱の温度の高さを納得した私でしたが、
 試合のあとにトラステヴェレに繰り出したイタリア国民
 (ローマ市民といったほうがいいかな?)のフィーバーは
 ナント夜明けまで続いたのでした。

 
 

 

 









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ヴェネト通り散歩☆ロザンナ先生と行くイタリア

2013-07-09 22:59:00 | ☆イタリア 記憶の風景


 暑いですねえ。(^_^;)
 この暑さで 去年の夏のイタリアも強烈に暑かったことを思い出しました。
 
 ローマは丘あり、谷あり、結構起伏にとんで凸凹な街。
 なので、↑のヴェネト通りをどんどん上がっていくと、
 トラステヴェレやナヴォーナよりも少しばかり涼しいような気がします。
 道幅も広く、建物も豪華で整然としているからかもしれません。

 ヴェネト通りはいつ来てもいいなあ。
 前の年には一人でバルベリーニ宮からここまで歩いて、
 116のミニバスに乗ってトラステヴェレからナヴォーナまで行ったなあ。
 (でもそのこともまだブログには書けていないのですョ)・・・

 で、この時は、というと。
 ロザンナ先生が「行っていないところへ行こう」と言ってくださり、
 今まで何回も素通りしてきた、というか避けてきたといってもいい
 サンタ・マリア・デッラ・コンチェツィオーネ
 Chiesa di Santa Maria della Concezione という教会の地下の墓地、
 日本では「骸骨寺」と言われているIl Convento dei Cappuccini  に行くことになりました。




 ↑ こちらが入口です。

 「怖くない?」「大丈夫?」「心配ないからね」と私を気遣う先生。
 「あれ~、きれいになってる。」「入場料6ユーロだって!」とも。

 入口は明るく、館内は近代的な設備、ハイテクな説明。
 貴重な資料や、カラバッジョの絵もありました。

 内部は撮影禁止。
 地下のクリプタにたどり着いても照明のせいなのか、説明の効果なのか、
 おびただしい骸骨でできた装飾やミイラを見ても
 恐怖は感じません。
 むしろ、「よく生きた証し」として今もここで役にたっている、という感じです。
 
 「どうだった?怖くなかった?」
 「全然怖くなかったよ」
 「そうだよね、昔はあんな説明もなく、暗くて怖かったよ。」

 それもそのはず。
 改めて検索したら、博物館としてオープンして
 三日目だったのです。
 どおりで訪れる人の絶え間がないほどの盛況ぶり。

 でも、少しは涼しくなったような気がしたところで、
 散歩を続けましょう。



  


 「こっちに行こう」と、ヴェネト通りから階段のあるルドヴィージ通りへむかう
  ロザンナ先生。


 



  振り返ると、↑ ほら、こんな景色です。



  バールや大型ではないけれど、感じのいいホテルも並んでいます。



 ↑ こんなガラスのドアも発見。
   これは白黒写真ではありません。








 そして↑ こちらはVilla Maraini ヴィッラ マライーニ。
 スイスの大使館かと思っていたら、大使館は別のところにあり、
 こちらはスイスの文化科学機関でした。
 一般にも月曜日に公開されているそうです。(要予約)

 この印象的な建物は以前見たことがありました。
 ヴェネト通りに近いホテルからスペイン広場まで何度か歩いたからです。
 Ludovisi通りは通らなかったものの、ヴェネト通りからの横道は何本かあるのですね。

 2005年、ツアーでお決まりのディナーが続き、うんざりしていた私ですが、
 最終日のローマでのフリータイムでお惣菜屋さんを教えてもらい、
 野菜中心のお惣菜を、お店の外のテーブルで食べて生き返った心地がしたことを
 覚えています。それがヴェネト通りからちょっと横へ入った通り。

 思えば これが個人旅行へのめざめだったような気がします。
 食べたいときに食べたいものを食べる。
 単純ですけど・・・

 話がそれましたが、ロザンナ先生との散歩はPiazza dei Monti からスペイン広場へ。

 まだまだ歩いていますよ。
 
 
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COCCIA(コッチャ)☆天満橋のイタリア料理店

2013-07-04 23:54:00 | ☆レストラン
 え~っ!

 営業時間が18:30~29:00ってことは、真夜中でも大丈夫なわけ?

 それが納得できるメニューの数々。
 コースも良し、でもワインとともに好きなものを注文して 時間を気にせず
 語りあうのが一番似合っているような料理店です。

 今回はおまかせコースでいただきました。
 どれも厳選された材料を使用。
 美味しいですよ。







 















 COCCIA(コッチャ)

 大阪市中央区島町1-1-3
       愛生ビル1F
 Tel&Fax 06-6949-8486

 営業時間  18:30~29:00
  *ラストオーダーは28:00

 定休日  水曜日

 ホームページは  こちら ←

 
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