Dalla Cucina

イタリアの旅の記憶を中心に
あれこれ書いています。

☆Portovenereのホテル

2017-02-22 00:13:00 | ☆イタリア 記憶の風景




 そうそう、この景色!

 これが見たくてこのホテルに決定したのです。

 この旅で一番ホテル代としては高かったけれど、

 その分眺めは忘れられないほど素敵でした。


 もちろんお天気にも恵まれたからなのですが。




 

 


 ↑ ホテル全景。

  アーチの見えるフロアの右から二番目と三番目が私たちの部屋です。

  チンクエ テッレをめぐる船着き場もすぐ近く。






 夕方、夜、朝と違う表情を見せてくれるポルトヴェーネレ。

 色とりどりの建物は昔は要塞も兼ねていて、高く、道は入り組んでいます。

 散歩の風景は次回にしますが、

 このホテルで二日目の夜にびっくりすることがありました。

 夜の11時45分、突然「ドーン」というすごい音が聞こえてきたのです。

 もちろんベッドから飛びおきました。

 「雷?」

 「ううん、花火と思う。」

 「でももうすぐ12時やで」

 ドンドン、ピカピカ、ド~ン。 



 「ブラーボ!」

 「ケ ベッロ!」と、階下にあるホテルのレストランから歓声があがります。

  これは、絶対 花火です。

 テラスに出てみると、夕方散歩に行った 山の教会の広場あたりが

 煙っていて、どうやらそこから花火を打ち上げているようでした。

 テラスは花火見物には最高!眠気もふっとぶ真夜中のできごとでした。

 約15分、派手に打ちあがった花火は11時59分にピタっと終了しました。

 そういえば、この日の夕方、

 大型船の船長さんみたいな白い服の人をもてなし案内する

 ホテルのスタッフをみたこと。

 ブラックスーツの男性たちがレストランにたくさんいて、

 パーティーみたいになっていること。

 このことを、次の朝、駅までお願いしたタクシーの運転手さんに話したら、

 「そうそう。昨日はクルーズ船が来ていてね。

  その歓迎のために、ポルトヴェーネレ中のホテル関係の人が集まって、

 このホテルでパーティーをしたんだよ。市長も来てたよ。

 花火はそのフィナーレだったんだよ。びっくりしたでしょ?」

 と 話してくれました。

 その運転手さん、さらに私たちをびっくりさせたのですが、

 それは 次回の次回くらいに。

 

 

  

 

 


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☆おひなさま

2017-02-15 21:42:00 | ☆にっこり





 先月は「おたふくさん」だった月替わりの点心が美味しい「吉兆」

 (リーガロイヤルホテル大阪内)

 少し先取りの季節のあしらいにいつも癒されます。

 そして先日は「おひなさま」がにっこり・・・

 蓋物の器になっていて、中はお刺身の昆布締めでした。

 いつだったか 友人の一人が器とは気づかず、

 可愛い飾り物だと思って開けなかったことがありました。(笑)





 


 
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☆ 京都 三味洪庵

2017-02-12 23:06:00 | ☆レストラン



 平安神宮や岡崎の美術館を目指すとき、

 私は 地下鉄「東山」駅から歩くことにしています。

 大通りではなく、白川に沿って歩く大好きな道なのですが、

 その途中に西京漬けのお魚が美味しい「三味洪庵」(さんみこうあん)があります。↑

 今まで二回 「京のおぞよ御膳」目当てに飛び込みで行って、

 二回ともアウト。

 で、今回はちゃんと予約して伺いました。

 「おぞよ」とは京のふだんのおかずという意味、

 それらの一つ一つが実に丁寧で、優しい味になっています。



 白川を眺めながらのお食事は格別!



 


















 メインの西京漬けの魚はお店で買うこともできますが、

 「楽天」からもお取り寄せできます。

 お店のホームページは こちらからどうぞ。

 
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☆ La Spezia Centrale 駅でてんやわんや

2017-02-03 16:07:00 | ☆イタリア 記憶の風景
 イタリア旅行の続きです。





 



 Firenze サンタ マリア ノヴェッラ駅からは 鉄道を利用。

 約2時間半乗るレジョナーレ( 普通列車)でPISA を通り、

(車窓からpisaの斜塔がちらっと見えました)

 カーニヴァルで有名なViareggioや、大理石の街 Carralaを走り抜け、

  La Spezia Centrale ラ スペーツィア チェントラーレで降ります。


 今日の目的地 Portovenere ポルトヴェーネレまでは、

 ラ スペーツィア駅からタクシーに乗ることに決めていました。

 実はこの路線に乗るのは初めて。

 いつか行きたいと思っていたカッラーラ付近では、

 車窓から まるで雪がかぶっているかのような白い山の写真を

 張り切って撮ったので、それらを織り交ぜながらの

 てんやわんやの話を聞いてください。




 

 



 ↑ 駅舎の壁も大理石?

   名前も Pietrasanta ピエトラサンタ って素敵!


 無事、La Spezia Centraleに到着。

 乗り降りの際は いつものチームワークでスーツケースを運びます。

 この作業にもだいぶ慣れたけれど、

 だいたいイタリアの鉄道はドアの位置が高すぎる~。

 日本の新幹線なんてスルスル~ですもんね。

 (外国で日本の良さを感じる瞬間です。)


 さて、ホームに降り立ったら、次にすることは出口探し。

 すぐに出られればラッキーだけど、

 なければ 階段で降りて、また 上がって出口、となります。

 で、ホームにエレベーターを発見しました。


 ラッキー!symbol2


 でも、なんか 小っちゃいなあ。・・・

 ま、いいか。


 私たちの前には一人のシニョーラがいて、手招きするので

 私とMちゃんがまず乗り込みました。

 ところがこのエレベーターはボタンをずっと押していないと動かないシステムのよう。

 シニョーラが押してくれて、ゆっくりしたスピードで階段下へと降りていきました。

 今度はそのシニョーラ、出口のあるホームへ上がるエレベーターに乗って、

 またまた手招きをしてくれるのですが、

 仲間はまだ別のホームにいるので、先に行ってくださいとアピールしたら、

 一人で行ってしまいました。

 そりゃそうよね。

 







 後発組の二人と、ほかの旅行者が さらにゆっくりしたスピードの

 エレベーターで降りてきたところ、

 階段から降りてきた地元の人っぽいシニョーレたちが、

 ガラス張りのエレベーターに向かってなんか口々に言っているのです。

 「上で見たのか?」

 「お巡りさんがくるぞ!」とか、なんとか・・・

 え? このエレベーターって荷物用?

 でも さっきのシニョーラは乗ってたしなぁ。

 第一 日本でなら乗ってだめなら 「ブー」とかブザーがなったり、

 ドアが閉まらなかったりするはず。

 なんでか訳がわからないまま、我ら観光客の群れは次のエレベーターへと

 むかいました。

 「今度はちょっと狭いけど、4人で乗ろうか、

 後ろにも人が並んで待っているし、」

 と、小さなエレベーターに乗り込みました。

 「そうそう、ボタンを押してっと。」

 ところがこのエレベーター、ぐっと力を入れても数センチしか上がらないのです。

 でも、確実に、あえぐように上がっていくし、ブーともいわないし。

 下で待っていた男性が先回りして見てくれたみたいだけれど、

 どうしようもない様子でした。

 下で順番待ちしていた人たちは、あまりの遅さにあきらめて、

 自力で階段を上がっていきました。







 降りることもできない密室のエレベーターで、

 止まったらどうしよう!とも心配しながら、

 ボタンを押し続けなければなりませんでした。

 で、やっとこさ到着!

 今度は一人のシニョーレがドアを開けてくれて

 「大丈夫?このエレベーターは複雑だからね。」と言うのです。

 「ご親切にありがとうございます。」と私。

 時々 無理やり荷物を運んでチップをせがむ人がいたりしますが、

 そんな感じの人ではなく、私には地元の人に見えたので、

 「すみませんが、タクシー乗り場ご存じですか?」と聞いてみたら

 「こっちだよ。案内してあげる。」と シニョーレ。

 タクシー乗り場に案内してくれたあとは、

 運転手さんとあいさつを交わし、私たちを見送ってくれるようすでした。

 

 本当に親切な人でよかった。




 ロザンナ先生から、タクシーに乗るときは「○○まで大体いくらですか?」

 と、聞いたほうがいいよと、そしてあまりにも高かったら

 「じゃあ、もういいです。」と言って他を探すように、

 とアドバイスを受けています。

 今回の旅では何度かタクシーに乗る予定なので、

 最初のこの行程はタクシー会社のサイトに料金をメールで問い合わせていました。

 近頃はアプリでも距離計算してタクシー代を出してくれるものもあり、

 大体はわかっていたのですが、タクシーの運転手さんに一応聞いてみると、

 「フィフティーファイブ ユーロだよ。」と、英語で高額の答え。

 「え?それは高すぎるでしょ。ネットで問い合わせたら、35ユーロだったけど。」

  と、私は英語ができないからイタリア語で返すと、

 「そ、そう。サーティーファイブ、35ユーロ。そこの看板にも書いてあるしね。」

 と、イタリア語で返ってきたのです。

 あれ、私の聞き違えかな?

 でも、聞いていた友人も「55て言ってた」と、言うから

 ひょっとしたらボラれるところだったのかもしれません。

 まあ、無事に交渉も済み、出発!

 親切なシニョーレともお別れの挨拶をして

 「あのシニョーレは運転手さんのお友達ですか?」と、聞いたら

 「彼は駅に泊まっている人なんだよ。」

 「鉄道関係のひと?」

 「いいや、駅や電車で寝泊まりしているんだ。

  仕事もないし、家もないから。

  イタリアは経済状態が悪いから、そんな人がたくさんいるんだ。」との答え。

 びっくりです。



  



 タクシーは海に沿って走ります。

 運転手さんの話では、この地域、0度以下になることはめったにないほど

 温暖で過ごしやすいのだとか、小さな可愛い村も点在しているのだとか。

 これから始まる旅の期待がどんどん膨らんできます。


 無事、目的地 Portovenere ポルトヴェーネレへ到着。

 ↑は2泊したホテル
Grando Hotel PortoVenere グランドホテルポルトヴェーネレの部屋です。

 * 帰るとき確認したら La Spezia駅のエレベーターは3人乗りでした。

  私たちには荷物もあったし、たぶん 重量オーバーもしていたでしょう。

  よく見なくてはいけませんね。(^^ゞ

  反省。

 

 

 
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