Dalla Cucina

イタリアの旅の記憶を中心に
あれこれ書いています。

ついに大塚国際美術館へ

2009-10-28 01:53:00 | ☆イタリア 記憶の風景


 ずっと行きたいと思っていながら、なぜか行けなかった 「大塚国際美術館」 へ、
ついに行ってきました。
 現地滞在時間を有効に使い、かつ疲れないようにと選んだ交通手段は高速バス。
 なんてったって、バスに乗ってしまえば、美術館の前で降りればいいのですから。
 帰りも楽チン♪ 晩御飯は神戸で食べよう!と、
 ずいぶん前からネットで予約、(座席指定だし満席になったらどうしよう・・・)
 はりきってバスを待ちました。

 印刷した予約票を運転手さんに見せて乗車、ちらっと見えた運転手さん用の
 座席控えには、私たちの2席だけが記されていました。
 なんと予約は私たちだけだったようです。(日曜日なのに・・・)
 そういえば、10分前に出た目的地が違うバスは乗車ゼロで出発していました。ase2

 ま、いいか。ちょっと寂しいけど・・ゆっくりできるし、
 と言いながら、まじめな我々は、予約の席に二人隣り合わせで座り、
 「狭いなあ、飛行機みたいやわ~」と、がらがらの車内でくっついておりました。
 高速バス、といっても、あちこち止まりながら、時には一旦高速を降りて、
 一般道にあるバス停に立ち寄って行くというもの。
 どおりで、思ったより長く乗っているわけです。
 私たちが乗り込んでから、数人の乗客があったものの、皆さん途中の駅で下車。
 とはいえ、バスは時間通りに美術館に到着しました。

 長いエレベーターを上りつめたところがスタート地点、
 まず迎えてくれるのが↑。この美術館の最大の作品、システィーナ礼拝堂です。
 そうです、この「大塚国際美術館」の作品は、オリジナル作品と同じ大きさに
 複製された「陶板名画美術館」なのです。




 ↑は一番楽しみにしていた、「スクロヴェーニ礼拝堂」です。
 
 実は、「本物を見てからか、大塚で見てからか?」と、楽しい迷いがありました。

 


 いつか訪れたいと願いながら、まだ叶えられていない場所なのです。
 本当のスクロヴェーニ礼拝堂は時間制限もあるようなので、
 まずはこちらで体験・・・なのですが、
 ますます実物のスクロヴェーニ礼拝堂を訪れたい気持ちが強くなっていきました。
 それほど、感覚的に本物に近い、ということなのだと思います。

 世界中の名画を見ることは不可能ですが、こちらに来て、自分が過去に見た
 名画や壁画がかなりあったのだ、とわかりました。
 もちろんイタリアのものがたくさんある、というのもありますが、
 日本にやってきた数々の美術展で出会ったものも、ただ通りすぎただけではなく、
 自分の心のどこかに焼き付けられていて、
 ここで再びよみがえって来るのですね。不思議です。

 そして、やはり現地イタリアで本物を目にしたもの、例えば教会の中だったり、
 美術館の展示の位置だったりで微妙に違ってくるのでしょうが、
 そのとき見たマリア様の頬の色や足元に咲く、小さな花まで思い出すことが
 できるのです。
 どこかで、本物と優秀な陶板技術を比べている自分がいるのですが、
 やはり本物はすばらしいと思う一方、2000年変わらないという陶板は、
 そのときの瞬間の記録をとどめるという貴重な役目を担っているのだと
 思うのです。

 展示の中に、レオナルドの「最後の晩餐」の修復前と修復後が向かいあっている
 場所があります。
 今、ミラノに行っても修復前の実物大はありません。
 あるのは、今の、修復された「最後の晩餐」です。

 その二つの陶板の前に立って
 「どっちが好き?」「う~む、どうしてかわからんけど修復前」「私も」
 と、ダンナと私。
 ブックショップで小さな陶板の「最後の晩餐」(修復前)を買いました。

 
 初めてのイタリアで見た「最後の晩餐」が、修復前のものだったから?・・・
 そうかもしれません。
 私たちの記憶に強く残っているのは、色あせた、でもなぜか気持ちが安らぐ
 「最後の晩餐」でした。
 
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Canto del Maggio 五月の歌という名のレストラン

2009-10-21 00:13:00 | ☆イタリア 記憶の風景


 食いしん坊ツアーのその日のお宿は山の中。
 (アレッツォ方面、モンテヴァルキから車で15分くらい。)
  「Il Canto del Maggio」  (五月の歌)という名前です。
 ここはロカンダ。
 食堂を持っているお宿という意味ですが、

 


 お部屋は次の記事で見てもらうことにして、今日はここのレストランを
 ご紹介しましょう。

 ↑がレストランのある建物。
 木のぬくもりがする階段をあがると、大きな暖炉があります。


 


 私たちのテーブルはこの暖炉の前。
 ちょっと寒くなった山の夜には、ありがたい存在です。
 写真はここのオーナーのマウロですが、彼はちょうど、焼き栗を作っているところ。
 (後姿なのが残念!彼はかなり好青年、じゃあないなあ、好中年?なのですよ。)
 焼きたての栗をいただきながら、お料理を味わいます。
 



 




 私たちはグループなので、大皿でどか~んと出てきますが、
 どのお料理も見た目よりずっと繊細で深い味わいです。



  
 



 ↑デザートの担当は娘さんのシモーナ。
 このチョコレートケーキは最高でした。
 ごちそうさま。
 今でも、もう一度行きたいレストランです。

 今度は一皿ずつ・・・がいいかな。

 

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ピアノピアーノ肥後橋本店

2009-10-16 23:07:00 | ☆レストラン


 とっくに訪れていそうで、実はまだだったピアノピアーノ肥後橋本店に、つい最近行ってきました。

 ↑の小さい画像が私たちが注文したその日のアンティパストの数々。
 (手元が少し暗かったので、画像がちょっと見づらくてごめんなさい。)
 いくらなんでも多すぎるやろ!とは後で思いましたが、
 メニューを見て、どうしても食べたくなってしまったのです。

 
 ピアノピアーノ系列のお店は、いつもカウンターにずらっと並んでいる
 アンティパストが食欲をそそるのですが、その他にも
 温かいものや、焼き物などどれもおいしそうなので、
 あれもこれもと、注文した結果です。
 さらに・・・




 ↑プリモ3品+デザート
  左:自家製カラスミと手打ちパスタ
  次:栗のリゾット
  次:フルーツトマトとオレキエッティ
  右:ルバーブとコーヒーのジェラート

 え?セコンドは?
 何、この頼み方!
 ほんと、イタリアでは決してしないこのバラバラのオーダー、
 今、見てびっくりです。

 お店の人の接客態度が抜群に感じよく、気がつくと、こんなことに・・・。
 でも、どれも同じ味がなく、そしてどれもおいしかった!

 厨房には、かなりの数の料理人さんがいましたが、
 がちゃがちゃしていなく、スタッフのチームワークの良さを感じました。
 したがって、私の中の勝手な格付けでは、最近のトップです。symbol2

 おいしゅうございました。
 次回はちゃんとセコンドも注文しますね。fork
 
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トスカーナでワイナリー見学

2009-10-14 22:49:00 | ☆イタリア 記憶の風景


 Villa il poggiale に1泊した次の日は憧れのワイナリーへ・・・
 連れていってもらいました。

 と、これが私のダメなところ。
 誰か他の人まかせ、というかツアーだからなのか、名前が思い出せない、
 そしてパンフレットも行方不明という具合なのです。
 決して自分勝手という性格でもないのに、インプットされにくく、
 したがってワイナリーの名前はわかりません。


 


 一通り、工場見学をして説明を受けたあと、ここでワインのテイスティング。
 入り口でこのテーブルを見たとき、いいなあ、こんなところで
 テイスティングできたら・・・と思っていたら、私たちのテーブルでした。




 まるで絵画のような一角を持つお部屋で、おいしいサラミとパンとワインで
 あ~だこ~だとテイスティング?いえいえ、もはやお食事モードに近いものが
 ありました。

 ここではオリーブも収穫しているので、オイルも買えます。
 ですが、おいしいワインはイタリアで飲んで帰る、と決めている私と相棒は
 何も買いませんでした。
 今、思えばちょっと惜しかったかな。



 お庭も見せてもらって、いざ、料理自慢の山のお宿に向かいます。
 なんだか風も冷たくなってきました。


追記:トスカーナの旅でご一緒したゆきこさんからコメントを通じて
    このワイナリーの名前を教えていただきました。
    Corsini ←ありがとうございました。niko

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京のおいしいもの ☆福だるま

2009-10-10 00:03:00 | ☆おいしいもの


 だるまA 「ねえねえ、なんで僕たちお皿の上に並んでるの?」

 だるまB 「forchettaさんが僕たちをブログに載せるんだってさ」

 だるまC 「きゃあ、私たち一応モデルってこと?」

 だるまD 「うちら、めっちゃ 可愛いからやろか?」

 だるまE 「それもあるけど、美味しくて、安くて、食べだしたら
      やめられへんねんて~」

 だるまF 「そらそうや、あたしら船はしやさんの隠れたヒット商品やもん」

 だるまG 「forchettaさん、また買いに行くねんて~。
       あの人、食いしん坊やからねえ。」


     



 だるま その他 「おいおい、押すなって。もう狭いなあ。」・・・

 ・・・なあんて。(笑)


 また 買いに行こ。♪

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