Dalla Cucina

イタリアの旅の記憶を中心に
あれこれ書いています。

トスカーナ食べまくりの旅へ その2    

2009-05-31 16:32:00 | ☆イタリア 記憶の風景


 お話は前回の続き、お料理もパスタの続きからです。
 
 さて、幸い警察への被害届けも思ったより早く終わり、
 次は大切なお薬を手にいれるために病院へ行かなければなりませんでした。
 お医者さまに処方箋を書いていただかないと薬局にも行けません。
 そのためには診察が必要です。


 


 その日は日曜日。
 救急病院で一番近いところへ歩いていくことにしました。
 これが歩くとけっこう遠いのですが、こんなことでもないと、
 通ることがないかもしれないフィレンツェの裏通りも通り、
 「わあ、こんなところに教会が・・・」
 「このリストランテは本で見たような・・・」と、私。
 でも我が相棒は「この辺に泊まったことがある。けっこう便利な場所やで。」と。
 う~む、さすが、詳しい。


 


 ↑これがポルチーニのロースト。
  焼きしいたけのように見えますが・・・
  
 救急病院へ辿りつき、奥へ奥へと進むと、大勢の人が待っている場所に
 救急の受付がありました。
 「見て!この人たち、待ち時間が長いかも~」
 とにかく受付へ。
 待つのは覚悟の上です。ここはイタリア。







 ところが、警察の被害届けの証明書と保険会社からの薬剤の書いた書類が
 緊急性を感じさせたのか、覚悟の待ち時間はあっさりと通過、
 相棒はすぐ診察室へと呼ばれ、そしてまたすぐ帰ってきました。
 後は診察代の支払い。
 ここの記憶がちょっと定かではないのですが、
 病院の廊下にあった自動支払機に連れて行かれ、
 そしてまた違う部屋で手続きだったような・・・




 病院の横にある薬局で処方箋のお薬をどっさりいただいて、すべて完了。
 一日かかるかも、と思っていた手続きが意外に早く終わったので、
 「食べまくりツアー」のみなさんの元へとタクシーに乗り、追っかけることに
 しました。
 予定表にはその時間、郊外のジノリの美術館を見学のはずです。



 タクシーの運転手さんに「ここですよ」と降ろされ、長いアプローチを
 落ち葉を踏みしめて辿りついたのはお屋敷のような(ほんとにここが美術館?)
 ところ。
 メンバーが乗っているだろう車は姿がなく、玄関もひっそりしています。
 「ボンジョルノ~、ノンチェネッスーノ?」
 こんにちは~、誰かいませんか?と声をかけると、住民では?と思われるような
 女性が出てきてくれました。
 まず聞いたのは「ここは美術館ですか?」です。
 ほんと、ふつうのお金持ちのお家のようで・・・



 「そうですよ」
 「日本人のグループはさっき来られてすぐ帰られました。
 アウトレットのほうに行かれたと思います。」とのこと。
 見学者はそれだけだったのか、もうきっちり戸締りしているようでした。
 ほんとにあれが美術館だったのか、未だに?なのですが、

 建物の裏手(といっても道を挟んで広い・・・)にあたる
 ジノリのアウトレットに行ってみるとミニバス発見。
 いたいた・・・ここで皆さん、たっぷりお買い物でした。
 ここでやっとツアーの皆さんとご対面。
 おっ、なんか楽しそうな人ばかり・・・
 これから先が楽しみやわ。
 というわけで、普通のツアーではないけれど、私たちの個人旅行とも
 また違う「トスカーナ食べまくりツアー」の始まりです。
 次の日からの2泊分の着替えを詰めて小旅行に出発、その一日目のお昼が
 前回と今回の写真です。

 お昼ゆっくり、こんなに食べて夜はどうなるんでしょうね・・・
 
 
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トスカーナ食べまくりの旅へ その1

2009-05-24 01:58:00 | ☆イタリア 記憶の風景
 


 わーお、なんと1月にフィレンツェの記事を書いてから続きをまだ書けずに
 いたのですね。前回は、フィレンツェへやっと到着したその日の
 夕方、相棒がスリの被害にあった、というところまででした。

 現地集合解散の「トスカーナ食べまくりツアー」は、フィレンツェを含め
 6泊、そのうち2泊はフィレンツェを離れトスカーナの小さな旅へと向かいます。

 ↑の写真は小さな旅の初日に訪れた山のリストランテです。
 秋のトスカーナといえば、やっぱり「ポルチーニ」。
 そのポルチーニを食す、というプランでしたが、夏暑く雨が少ない2007年は
 収穫量が少ない年で思いっきりというわけにはいかないようでした。

 日本人の女性客むけに、みんなでシェアしたメニューの数々、
 例によってお料理の名前は忘れましたが、
 おいしかった思い出の写真を並べてみます。

 スリにあった翌日の相棒と私の半日を、うすれ行く記憶を辿りながら・・・


 


 さて、ツアーの皆様とは朝ごはんの時もあまり顔をあわせることもなく
 (私たちは朝からやらねばならないことがあったので・・・)
 二人でプチホテルを出発しました。
 ツアーの皆さんは朝ゆっくりホテルを出発、この日はジノリの美術館と
 ジノリのアウトレットでお買い物、そのあと郊外のショッピングモールで
 またまたお買い物という予定。
 私たちはどこで合流できるでしょうか。
 私と相棒がまず行かなければならないのは「警察」。
 盗難届けを出し、証明書をもらわないと保険が有効にならないからです。




 それが幸いにも警察はホテルのご近所、歩いてすぐの距離でした。
 「Buongiorno!昨日スリにあったので被害届けにきました」
 
 朝だからか、とても空いていて案内された部屋に係りの警察官がただひとり、
 「ああ、被害届けね。英語の書類がいい?それともイタリア語?」
 と聞くので、一応イタリア語を勉強しているのだからと
 「では、イタリア語で」と私たち。
 こちらには「電子辞書」という強い味方がついているのですから。



 「別室でどうぞ」と、誰もいない部屋で書類に記入することになりました。
 きゃあ、けっこうたくさん記入箇所があるやん、細かいなあ。

 忘れもしない1997年、ダンナがローマでスリに遭い、添乗員さんと
 警察に行った時はほとんど添乗員さんまかせだったからか、こんなに
 記入するところがあったとは驚きでした。
 名前や住所はまあいいのですが、被害にあった場所から始まり、
 私たちが迷ったのは「犯人は誰だと思うか?」の箇所です。



 ええ~つ?そんなんはっきり断定でけへんよね~
 でも「誰だと思うか?」だから「私の考えでは誰々と思う」でええのんかな。

 しばしペンが止まります。
 「絶対あの女の子たちやと思う。お店に入るとき、その瞬間までいっしょに
 ウインドウを見ていた二人組み!そう書こう~っと。でも文章長いし
 スペルはこれで合ってるかな?」
 辞書も持ち出し、記入していると、係りの警察官が隣から
 「書けましたか?」と声をかけてきました。
 「まだ~?」という感じでしたが・・・
 



 「あと少しです。待っててください。」と私たち。
 隣の警察官のいる部屋から、何かでもめてる現地の人の声が聞えてきます。
 早口で言い合っているのでさっぱりわからないのですが、
 私たちもやっと被害届け書き上げて提出したら、
 ポンポンっと判を押してあっさり終了。
 コピーをもらって警察でのイタリア語の作文が正しかったのかどうかも
 わからず、次の目的地へむかいます。
 それは「病院」。
 相棒は大事な「薬」が入ったポーチをすられたからです。

 ちょっと長いのでここからは次回へ。

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江坂 ☆カノビアーノアネックス再訪

2009-05-18 23:39:00 | ☆レストラン


 「天使と悪魔」、世界同時上映の初日だから混むかもと、
 郊外のシネコンへわざわざ予約してでかけたのですが、ガーラガラ。
 もちろん予約席はいい場所で、ゆっくりと観られました。

 さてその帰り道に久しぶりに訪れたのが「カノビアーノアネックス」。
 ここは車で来るのが一番便利です。
 ワインを注文できないのがちょっと残念ですが、緑に囲まれた環境の中、
 ゆっくりといただけるイタリアンは野菜中心でとってもおいしいんです。

 ↑の画像は前菜です。
 野菜がふんだんに使ってあり、
 お店の人がていねいに説明してくださるのですが、いつものように
 食べればすぐ忘れてしまう私。
 幸いホームページにメニューがあったのでコピーしました。
 ここをクリックするとメニューがでます。

 その日はBのランチをいただきました。


 


 ↑は一皿目の冷たいパスタ。デザートのような食感、おいしかったあ。



 ↑は二皿目の温かいパスタ。海老のラグーソース。
 ソースがおいしく、絶品のパンでぬぐって最後までいただきました。



 ↑はメインの魚(今回は穴子)。
 丸いチップスは確か青トマト、甘くてカリカリ。
 お花も全部食べられます。



 さてデザートはピスタチオのパルフェとグラニータを選びました。
 たまにしか来ないので来るとデザートは決まって「栗のカフェラッテ」を
 選んでしまうのですが、今回は思い切って違うのをチョイスしました。
 う~む、これもおいしい。

 個人的意見ですが、このお店、
 だんだんおいしくなってきているように思います。
 それとも季節のせいでしょうか?

 おいしいお店でも照明が暗かったり、とても写真(ケイタイですが)撮る雰囲気では
 なかったり、撮ったけれどおいしそうに見えなかったり、と
 ご紹介するのを諦めることもあるのですが、ここはいつ撮っても映りがいいんです。
 食べ物がおいしく見える照明ってレストランにとっても大事なことですよね。
 
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天使と悪魔を見てきました

2009-05-16 00:30:00 | ☆イタリア 記憶の風景


 みなさま ご無沙汰しております。
 イタリアの旅から帰っていたのですが、何かと忙しく更新もままならない
 状態でした。
 旅のご報告は山ほどあるのですが、またぼちぼち書き進めたいと思っています。
 もちろん私のことですから「ありゃりゃ」もありましたが
 いつものようにとても楽しい旅になりました。
 何度訪れても魅力的なイタリア、やっぱり大好き!



 さて イタリア旅行中もテレビで前宣伝が盛んでしたが、
 映画「天使と悪魔」を初日に早速観て来ました。
 
 上の画像は2006年に訪れたバチカンですが、まさに映画の舞台はローマ。
 思い出して画像をひっぱりだしてきました。

 私の個人的評価は「いい映画」。
 基本的にせりふは英語ですが、字幕にならないイタリア語もいっぱい聞えます。
 「何でやねん」と思う場面もすべて含めて楽しめました。
 お薦めします。

 映画の公式サイトはこちらです。
 
 
 
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