
ヴィッラデステを満喫した私たち、どこか寄り道してもよかったけれど
夕方になると、トラステヴェレに帰りたくなって、いつのまにか
H(アッカ)のバスに乗っていました。
ホテルでしばし休んだあと、またぶらぶらと散歩にでかけました。
なんだか風にのっていい香りがしてきます。
その香りの元は「ジャスミン」でした。
イタリア語では「ジェルソミーノ」といいます。
この時期(五月)は、このジャスミンとブーゲンビリアがとてもきれいです。

「ジェルソミーノ」といえば、その名を聞くだけで、
胸がキュンとなる大好きなイタリア映画があります。
「道」(La strada) 。
かわいそうな主人公の名前が「ジェルソミーナ」でした。
ニーノ・ロータの音楽も、この映画と溶け込んで、
何もかもがいとおしくなる作品です。

八百屋さんの店先で「アーティーチョーク」をみつけました。
そういえば 映画の中で 綱渡りのサーカス仲間から
「ジェルソミーナ、お前の頭、変な形だな、アーティーチョークみたいだ。」
と言われて、自分の頭をぺろんと撫でていたジュリエッタ・マシーナの
目をちょっと上にむけたまあるい顔が浮かんできます。

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