「したがって、勝敗は運としかいいようがない。もし、僅かに差があったとすれば、それは己を信じた者の遅れと、己を疑った者の勢い。古きに縋った者と、新しきに懸けた者の差か。」(The Blood Scooper/森博嗣)
今年読んだ中でダントツに面白かった小説です。特にこの一文には痺れました。高齢化が進むAXISは、無意識のうちに「古きに縋る」ことが多いような気がします。自分も含めて、ベテラン勢にとっては大変居心地が良い環境ではありますが、そこに輝かしい未来が待っているとは到底思えません。手遅れにならないうちに、せめてもの意識改革が必要であると感じています。
今、最も望まれるべきは若手選手の台頭です。中堅選手がリーダーとなり若手選手が活躍する。そういう姿勢と環境が、チームを躍進へと導いてくれるのではないでしょうか。創部30年をむかえるころには、過去最高の準優勝を超える成績を残したいものです。そのために、今シーズンのスローガンを「新しきに懸ける!」としました。要は、世代交代です。各選手が自分の立ち位置をもう一度よく確認して、そのポジションに相応しい振る舞いを心がけてほしいと思います。そこに新しいAXISが見えてくるはずです。
自分はもはや選手としては戦力になりませんが、他の部分でチームの役に立つことを見つけたいと思っています。プレー以外にもサッカーの面白さは沢山あります。そしてそれを模索できるのがベテランの特権ですからね。自分はクラブ・マネージメントにより力を注ぎたいと考えています。選手が楽しくプレーできるように、監督が自由に采配できるように、そういう環境整備がテーマです。もちろん、まだまだプレーで引っぱるベテランがいても全然OKです。このスローガンの真意は、決してベテランに辞めほしいということではありません。
参考
若手選手=主に20代=とにかく走る
中堅選手=主に30代前半=まだまだ走る
主軸選手=主に30代後半=チームを牽引する
老練選手=主に40代=チームを後押しする
ただ年齢なんてものは自分で勝手に決めちゃうのもOKです。アンさんが「俺は20代だ!」と言えば、誰が何と言おうと20代でしょう?そういう感じでお願いします。
忙しくてなかなか試合に来られないという人も少なくないので、チームとの関わり方は人それぞれでよいと思っています。とにかく全試合に出ないと気が済まないという人もいれば、たまにしか試合に出なくても存在感を示す人もいます。各自が自分のスタンスを定めて、新しいシーズンに臨んでください。但しそのスタンスは、チームが勝つためのものであるべきだとは思います。
それではサッカー大好きおじさんたち、12-13シーズンも楽しくプレーしましょう。そのために必要なのは、ひとつでも多くの勝利です。よろしくお願いします。