細谷功
23 MAY 2015
筑摩書房
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「自由度が高いことのわかりやすい長所は、自分の個性や思考に好きなように合わせることができるということです。逆に自由度が低い状態というのは、多かれ少なかれ「服に体を合わせる」ことが必要になってきます。これが、自由度が高いことの最大のメリットです。」
という本を読みました。中1の姪から薦められた本。こんなの読んでるのか。おもしろかった。
伊坂幸太郎
22 JAN 2025
中央公論新社
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「ゆるやかな丘になった部分を歩いてきたらしく、先ほど通り抜けてきた草の海を上から見下ろせた。紫色の絨毯のような美しさで、気持ちが少し落ち着く。美しい景色は、ずれた音しか鳴らさなくなった心を調律してくれる。」
という本を読みました。なるほど、楽園の楽園ってそういうことか。
村上春樹
13 APL 2023
新潮社
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「必要なかったからだ、としか私には言えない。そう、あの街には必要のないものは存在しないのだ。必要のあるものしか、なくてはならないものしか、存在することは許されない。そしてこの私もおそらくまた、その街に必要とされたものだったのだ。少なくとも一時期は。」
という本を読みました。読み応えのある一冊は、全体を通して、ああ、こういうことを言いたいのだな、ということが何となくわかった。
東京都庭園美術館
8 MAR 2025
キュレイターズ
https://www.teien-art-museum.ne.jp/exhibition/250308-0518_backtomodern/
この図録は、小さいながらインパクト抜群!展覧会の復習をするのに良い。
平野啓一郎
17 OCT 2024
新潮社
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「なぜそうだったのかは、なかなか、単純ではない。たまたまその日、彼女が人と会う予定がなかったから、ということもあろうし、彼女が留学生だからということも、幾重もの意味で関係していよう。そもそもの性格もあれば、京都という環境もある。」
という本を読みました。ビアズリー展図録の帯コピーを書いていたのが、たまたま平野啓一郎だったという偶然に驚いた。最後の「ストレス・リレー」の読後感が良かった。
異端の奇才 ビアズリー展 図録
28 FEB 2025
青幻舎
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「時代に作られ、時代を作り直したビアズリー。「反対の一致」のエレガントな魔術師。一ページ毎に、悪趣味と美的洗練の極みとがアイロニカルに睦み合う、目も綾なる一冊!ー平野啓一郎」
という本を読みました。ミント色の会場限定版ではなく、あえてピンク色の一般用をチョイス。こっちの方がBACK-TICKっぽくてかっこ良かったから。
沢木耕太郎
27 OCT 2022
新潮社
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「その瞬間、汗にまみれた体にさっと涼しい風が通り過ぎた。前方には折り重なるように連なる山々、振り返ると眼下に鬱蒼たる森林に囲まれたチュンビ渓谷が見え、さらにその向こうにはチョモラリの白い峰がそびえている。そこは東の端に近いとは言え、ヒマラヤ山脈の一部であり、チベットとインドとの国境でもあった。」
という本を読みました。ずいぶん時間がかかったけど、後半は一気に読み切った。超大作の重みがズッシリ詰まっている。
沢木耕太郎
29 SEP 2023
新潮社
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「これからも私はー以前とは比べものにならないくらい少なくなるだろうがーやはり書物を手に入れようとするだろう。そのとき、できれば、ネットの通販ではなく、買った本と買ったときの自分の状況が連動して甦ってくるような実店舗で手に入れたいと思う。」
という本を読みました。電子書籍より、やっぱり紙をめくる方がしっくりくるね。
鈴木結生
15 JAN 2025
朝日新聞出版
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「いずれにせよ、統一にとって、「ゲーテはすべてを言った」という言葉はまず、青春時代の遊戯の象徴のような、言うなれば魔法の呪いのような意味合いを持っていたわけだ。が、一つの呪いに頼り過ぎれば、その効能の薄れゆくは必須。」
という本を読みました。今までにあまり読んだことがないような感覚で新鮮でした。
東野圭吾
1 NOV 2024
幻冬社
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「馬喰横山駅から地下鉄に乗った。あまり混んではいないが空いている席はなかった。五代はドアのそばに立ち、手帳を広げた。垣内とのやりとりを思い返しながら、自分が書いたメモに目を落とす。大したことは書き込んでいないが、ひとつだけ気になるものがあった。『教師時代?』というメモだ。」
という本を読みました。唸った。この装丁を見たとき何かあると思ったけど、そういうことか。