明治安田生命Jリーグ・ディビジョン2 第3節
2017年3月12日(日)15:00キックオフ
ニッパツ三ツ沢球技場(DAZN)
横浜FC 1 - 0 ザスパクサツ群馬
カズがゴールを決めた。50歳14日という年齢は、Jリーグ最年長出場記録であり、Jリーグ最年長得点記録である。ただカズ本人は、年齢のことより、FWとして点が取れたことが嬉しいとコメントしている。とてもカズらしいなあと思う。横浜FCは、その1点を守り抜いて勝利した。カズのゴールが、チームに勝点3をもたらしたのだ。
試合に出ることで満足してはいけない。チームが勝つために何ができるか?それはゴールかもしれない。アシストかもしれない。ディフェンスかもしれない。相手のパスコースを消すことかもしれない。結果こそ全て!
J1昇格プレーオフ 準決勝
2016年11月27日(日)15:30キックオフ
松本平広域公園総合球技場(SKY)
松本山雅FC 1 - 2 ファジアーノ岡山
今年もまたこのシーズンがやって来た。客観視しているサッカーファンにとって、これほど面白い試合はない。しかし当事者である両チームのサポーターにとって、これほどしんどい試合はない。ゴールが決まる度に一喜一憂を繰り返す。本当に気の毒になるくらいの緊張感が続く。レギュレーションで優位に立っている松本は、引分でも決勝進出が決まる。しかしこれが非常に厄介である。
岡山の先制点が決まった段階で、松本は迷いを振り切ることができたと思う。とにかく1点取らなければならない。そして松本は望み通り同点に追いつくことができた。しかしこれで松本が優位に立てたかといえば、そうでもなかったような気がする。当然のように守りに入ってしまった松本に対して、岡山は開き直って攻め続けた。精神的に追い詰められたのは、むしろ松本の方だった。アディショナルタイムを耐えきれずに万事休す。
決勝ゴールのアシストの前のパスを冷静にキックしたのは、岡山の背番号10を背負った矢島慎也だった。あと一試合、大仕事をやってのけるか?悔いが残らないように、精一杯頑張って欲しい。来シーズン、浦和で待ってるからね。
J1昇格プレーオフ 決勝
2015年12月6日(日)15:30キックオフ
ヤンマースタジアム長居(SKY)
アビスパ福岡 1 - 1 セレッソ大阪
クラブにとっては、ある意味チャンピオンシップ以上に切実なJ1昇格プレーオフ。大阪長居で福岡のホームゲームというだけでも違和感があるのに、対戦相手はそこをホームとしているC大阪という、何とも不思議な状況となってしまった。集客力のあるスタジアムで開催したいというJリーグの思惑は理解できるが、福岡サポーターには到底納得できないレギュレーションである。もちろん、今日は福岡を応援する。
試合は終始どちらに偏ることもなく、慎重に進んで行った。勝負の行方は先制点をどちらが取るか?それが大きなカギになる。その先制点は、後半開始間もなくC大阪にもたらされた。福岡万事休すかと思いきや、そこからの福岡の戦い方が良かった。慌てず騒がず、いつも通りのプレーを続ける。そして井原監督は、攻撃の選手を次々に投入して勝負をかける。新人監督とは思えない采配は、残り3分に結実した。決めたのは、古巣に復帰した中村北斗だった。
C大阪には申し訳ないけど、やはりクラブとしての一体感は、福岡からより感じることができた。選手個々の能力は、C大阪の方が上かも知れない。J1経験者もたくさんいるし、W杯経験者までいる。しかし生え抜きの城後をキャプテンに据えて、地道に戦い続けた福岡の強さは本物だった。サッカーはチーム競技なのである。今年に限って言えば、シーズンを通して勝点を積み上げた上位3チームのJ1昇格というのが、やはり妥当な結果だったと思う。
Jリーグ最終戦後、勝点で並びながら得失点差で自動昇格を逃した福岡の井原監督は、逆に劇的な逆転ゴールで自動昇格を手にした磐田の名波監督にお祝いの電話を入れたという。そこに垣間見れる人間性が、クラブ全体の統率を生む。そういう監督が作り上げたチームを、サッカーの神様は賞賛したのだろう。
J1昇格プレーオフ 準決勝
2015年11月29日(日)15:30キックオフ
レベルファイブ スタジアム(SKY)
アビスパ福岡 1 - 0 V・ファーレン長崎
今週は準決勝ウィーク。ということで、本日もまた準決勝を観戦する。J1昇格プレーオフは、3位の福岡と6位の長崎という九州対決であり、アジアの壁と言われた井原監督とアジアの大砲と言われた高木監督のドーハの悲劇対決でもある。いろいろな対決があるものだ。それも歴史を重ねてきた証と言える。レベルファイブスタジアムには行ったことがあるので、その雰囲気も何となく理解できる。しかし、今日はもちろん普段のリーグ戦とは違って、スタンドは隙間なく埋まっている。バックスタンドには、またまたJ1のコレオが浮かび上がる。
勝点差がそのまま実力差を表しているかのように、試合は終止福岡のペースであったと思う。長崎にもチャンスはあったが、濱田と堤の元浦和コンビのDF陣が堅く守る。そして昨日の試合でも感じた通り、GK中村航輔の存在が大きかった。やはりGKが良いとチームは安定するのだ。毎年3位のチームは昇格できないというジンクスがあるが、今年は福岡がそれを打ち破るのではないか。十分期待できる勢いを見せつけて、いざ大阪へ乗り込む。来週の決勝が楽しみだ。
試合後に長崎サポーターから福岡コールが贈られた。九州の人は暖かいなあ。心優しく真摯である。こういうクラブは、絶対強くなると思う。その一方で、浦和ではまた人種差別問題である。こういうクラブは、絶対タイトルを獲れないと思う。
Jリーグ・ディビジョン2 第42節
201511月23日(祝)14:00キックオフ
ニッパツ三ツ沢球技場(SKY)
横浜FC 1 - 0 ザスパクサツ群馬
J1以上に長く感じるJ2も、いよいよ今日がリーグ最終戦。スカパー!のおかげで、今シーズンはずいぶんたくさんの試合をTV観戦することができた。リーグ全体で混戦が続いたので、客観的に見ていてとても面白かった。序盤は群馬、中盤は水戸、終盤は福岡に注目していたけど、最後はやはり群馬戦をチョイスする。
J1昇格ともJ3降格とも無関係の15位と17位の対戦である。契約満了の選手を多く抱えている。このままではダメだ!ということだけがわかっている。両チームには共通点が多くある。そして、そのどれもが明るく楽しい話題ではない。もはや来シーズンに目を向けるしかないだろう。
群馬でルーキーイヤーを戦った江坂は、その才能を遺憾なく発揮したのではないか。今日の試合でも、ちょっとプレーの質が違うように感じた。まだまだ伸びしろを残しているだけに、今後に期待したい。ただ成長した江坂が、群馬に留まってプレーを続ける保証はない。それがJ2の宿命でもある。来年もまたJ2の試合をたくさん観たいなあと思う。
Jリーグ・ディビジョン2 第41節
2015年11月14日(土)12:00キックオフ
レベルファイブ スタジアム(SKY)
アビスパ福岡 1 - 0 愛媛FC
J2も残り2試合。今年は例年以上に混戦が続いていて、J1昇格争いも最後まで目が離せない。そんな渦中の2チームの対戦とあって、レベルファイブスタジアムの熱気が、画面からも伝わって来るようだ。やはりホーム福岡の方が勢いがあるように見える。特に右サイドの中村北斗の動きが目立っているなあと思っていたら、先制点を決めてしまった。1万5千人を越える観衆の後押しもあって、その1点を守り切って、福岡が勝点3を掴み取った。
福岡には堤俊輔と濱田水輝、そして愛媛には小島秀仁がいる。浦和のサポーターにとっては、いずれも思い入れの強い選手達である。もし浦和がお金持ちではなかったら、もし浦和の監督がミシャではなかったら、この3人が浦和の主力として、埼玉スタジアムのピッチに立っていたかも知れない。しかし、浦和に彼らのポジションはなかった。選手とクラブの関係は、みんなが望むようにはいかないものなのだ。それが現実である。
先日、プロ生活31年目となる契約更新をしたカズを除けば、サッカー選手として活躍できる時期はとても短い。プロとしては、少しでも長くピッチに立ってプレーをすべきだろうと思う。堤も濱田も小島も、みんなクラブのJ1昇格のために頑張っている。そういう姿を見るのは、浦和サポーターとしても嬉しい。でも、彼らの赤いユニフォーム姿を思い出すと、ちょっと寂しいなあとも思う。
ちなみに、福岡の井原監督は、浦和でその現役生活を終えた。かつて浦和の赤いユニフォームを着た仲間には、本当に頑張って欲しい。
Jリーグ・ディビジョン2 第38節
2015年10月25日(日)13:00キックオフ
栃木県グリーンスタジアム
栃木SC 0 - 1 東京ヴェルディ
昨日の興奮も冷めやらぬうちに、本日は栃木でJ2観戦である。早起きして東川口駅でイマノ氏と合流し、東北自動車道を北上する。宇都宮みんみんで予想以上の行列に遭遇したため、キックオフ直前にスタジアム入りとなってしまった。現地で今度は地元宇都宮在住のアベちゃんと合流する。久しぶりに話ができてよかった。
やはりスタジアムには、実際に足を運ばないとわからないことが沢山ある。栃木グリーンスタジアムは工業団地の中にあって、観客のほとんどが車でやって来る。キャノンの社員駐車場を借りて一般開放しているのだが、スタジアムまでシャトルバスが出るくらい遠い。そこでみんな路上やら緑地帯やらに勝手に駐車している。日曜日の昼下がり、工業団地が黄色いレプリカを着た人達で埋め尽くされる様は、見慣れない者にとって何とも異様な光景だ。
ようやくたどり着いたスタジアムも、これまたちょっと変わっていた。スタンドの作り方も、屋根の形状も、照明塔も、カプセルのようなトイレも、どれもこれも独特のデザインである。ただサッカー専用のため、ピッチは驚くほど近い。昨日の味の素スタジアムが遠かっただけに、本当にすぐ近くに感じる。これは観やすいなあと思う。ゴール裏が立見席というのも、サポーターの熱気を後押ししているようだった。
さて、肝心の試合内容だけど、これがまあほぼ記憶に残っていない。何としてもJ3降格を避けたい最下位栃木SCと、プレーオフ圏内を死守したい東京ヴェルディの対戦とあっては、どちらも勝点3が欲しいはずである。しかし、結局得点は終了間際のPKだけという寂しさ。7点も入った昨日の試合と比べるまでもなく、非常に寂しいものであったと言わざるを得ない。
それにしても、今年もいろいろな人とJリーグを観戦しているなあと思う。東京Vを応援するイマノ氏だったり、FC東京を応援するヒロセさんだったり、松本山雅を応援するヨコだったり。当然ながらそのクラブごとに特徴があって、客観的に眺めると面白い。それもこれも23年間、一生懸命浦和レッズを応援し続けてきたという軸があってこそ、感じることができるのだろう。サッカーを愛する仲間は、これからもずっと大切にしなければならない。
Jリーグ・ディビジョン2 第36節
2015年10月10日(土)16:00キックオフ
レベルファイブ スタジアム(SKY)
アビスパ福岡 1 - 0 ジェフユナイテッド千葉
J1昇格あるいはプレーオフ進出に向けて混戦が続くJ2の中でも、やはりJ1を知るクラブ同士の戦いとなるとレベルが高い。ポイントになる選手の能力も高く、観ていて非常に面白い。逆になぜこの体制で昇格できないのか?という見方もできる。良い監督がいて、良い選手がいて、しっかりした戦術も持っている。それなのになぜ?特に黄色いチーム。
このところすっかり低迷していた感がある福岡だけど、井原監督は見事に立て直したようだ。城後という生え抜きの選手をキャプテンに据えて、まとまりのあるチームを作っている。守備からゲームを組み立てるところが、いかにも「アジアの壁」らしい。攻撃にパンチ力が加われば、さらに強くなりそうだ。
金髪の堤くん、センターバックで頑張ってるね。
Jリーグ・ディビジョン2 第34節
2015年9月27日(日)13:00キックオフ
札幌ドーム(SKY)
コンサドーレ札幌 0 - 0 ザスパクサツ群馬
天才、小野伸二も36歳になるのか。今日はバースデイ・ゲームということで、今週末のJ2は札幌戦をチョイスする。ゲームキャプテンは河合竜二だ。このあたりも、浦和サポーターの心をくすぐるものがある。みんな元気でやってるなあ。それにしても、画面に映る札幌ドームの光景は、サッカー・スタジアムとしては異様である。フェンスが高いんだよね。ゴール裏の客席は、斜めになってるし。そこはやはり野球場なのだ。芝生の状態は良さそうだけど。
昔から運動量の少なさには定評があった小野だけど(笑)、プレースタイルはほとんど変わっていない。柔らかなボールタッチもそのままである。ワンタッチ・パスで局面をひっくり返す期待感も相変わらずだ。ただもう少し動きがあれば、もっとボールに絡めるし、もっとチャンスを作り出すことができるのに。まあ、それが小野伸二であると言ってしまえばそれまでだけど。
札幌も群馬も連敗中であり、どちらも本調子ではない。また、鹿島と浦和の激闘の翌日観戦ということもあって、かなり物足りない内容ではあった。当然ながら、トップ・リーグとセカンド・リーグ には、決定的に差があるということだと思う。
Jリーグ・ディビジョン2 第33節
2015年9月23日(祝)17:00キックオフ
ヤンマースタジアム長居(SKY)
セレッソ大阪 2 - 2 水戸ホーリーホック
しばらく見ないうちに、J2はますます混戦模様を呈している。C大阪は3位、水戸は18位というポジションにいて、残りはあと10試合である。試合の結果が昇格と降格に直結するだけに、緊張感を緩めることは許されない。特にプレッシャーがかかるのはC大阪の方か。山口と扇原のボランチだけでも群を抜いているのに、ツートップは田代とエジミウソンである。エジ、いつの間に?ある意味、水戸は常にチャレンジャーとして戦える。今シーズンは劇的な巻き返しは望めないけど、これをアドバンテージとして利用しない手はない。
前半をスコアレスで抑えた水戸は、いつものように船谷を投入して後半勝負に出る。これまたいつものように、律儀にキャプテンマークが馬場から船谷に渡される。その船谷の左足が、見事なミドルシュートを決める。いやいやC大阪のプレスが甘過ぎた。しかし、C大阪もすぐに田代が同点ゴールを決めて追いつく。なかなか見応えのある攻防が続くではないか。どちらにとっても、勝点1では納得がいかない。C大阪が逆転したかと思えば、最後の最後に水戸が追いついてしまった。いやはや、終わってみればすごい試合だった。
終了間際のコーナーキックで、水戸のGK本間が上がった。元浦和のGKは上がるのだ。気持ちを見せるのだ。それが結果をもたらすのだ。