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ケンペー「ウィーン・フィルの休日」

2011-01-30 20:27:35 | 管弦楽曲

 ルドルフ・ケンペ(Rudolf Kempe/1910~1976)は筆者が学生時代に「ロイヤル・フィル」を指揮する彼をロンドンまで追いかけ聴きに行った指揮者の一人である。彼は言うまでもなくヨーロッパの主要オーケストラの舞台で活躍した名指揮者であったが「ウィーン・フィル」の定期コンサートを指揮したことはなかったと思う。しかしレコード録音では1950年代末から1960年代初頭にかけて何枚かの録音を遺している。その中から筆者が一番好きなアルバムを紹介したい。写真は「ケンペ/ウィーン・フィルの休日」と題するものでポピュラーな小品を集めたCDで1997年に「TESTAMENT」シリーズとしてデジタル・リマスター化されたものである。(SBT1127/ステレオ録音)
 これは1961年12月にウィーン楽友協会ホールで録音されたもので1963年発売のオリジナルLPはマスカーニ「友人フリッツ」間奏曲、ポンキエルリ「時の踊り」、シュミット「ノートル・ダム」間奏曲、グノー「ファウスト」ワルツ、バイエル「バレエ音楽ー人形の妖精」、オッフェンバック「天国と地獄」序曲の6曲が収めれていたがCD化により同時期に録音されたクロアチアの作曲家ゴトヴァッツ/歌劇「あの世からきた悪漢」から「コロ舞曲」、シューベルト/「ロザムンデの音楽」、グルック/歌劇「オルフェーオとエウリディーチェ」から「精霊の踊り」を加えている。
 録音もリマスター化により一段と輝きを増しケンペ/ウィーン・フィルの絶妙なアンサンブルが楽しめる1枚である。