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ベートーヴェン弦楽四重奏団の「ショスタコーヴィチ弦楽四重奏曲全集」

2011-01-05 00:49:29 | 室内楽曲

 今日は久しぶりにショスタコーヴィチの弦楽四重奏曲を「ベートーヴェン弦楽四重奏団」による写真の全集CDからいくつか聴いてみた。筆者も何種類かの同全集盤を所持しているがこの「ベートーヴェン弦楽四重奏団」による演奏も好きである。ショスタコーヴィチ(1906~1975)は交響曲と同数の全15曲の弦楽四重奏曲を1938年から1974年にかけて作曲した。作曲者からの信頼も厚かった「ベートーヴェン弦楽四重奏団」の前身は1923年に第1ヴァイオリンのドミトリ・ツィガノフを中心として結成された「モスクワ音楽院四重奏団」である。後に伝説的名演となった「ベートーヴェン弦楽四重奏チクルス」を機に「ベートーヴェン弦楽四重奏団」と改称したロシアの名四重奏団でショスタコーヴィチの弦楽四重奏曲の大半を初演している。因みに「第3番」と「第5番」は彼らに献呈されている。
 この「ベートーヴェン弦楽四重奏団」による全集録音は1956年から1975年にかけて行われたもので演奏メンバーも第1期のオリジナル・メンバーでの録音は第8番まででそれ以降はメンバーも入れ替わっているが第1ヴァイオリンを務めたツィガノフは最後の「第15番」まで録音に参加している。音質は録音年代によりバラつきは多少感じられるが彼らの各作品へのアプローチはそれぞれに「凄み」が感じられさすがに作曲者の信頼が寄せられていたことがうなづける演奏である。(写真の「CD」全集は2008年に復刻された「ロシア・ヴェネチア盤/6CD」-CDVE04328)