私のレコード・ライブラリーから

私のレコード/CDコレクション紹介

RCA-Living Stereo LP コレクションから

2011-01-09 20:20:03 | 協奏曲

 米RCAの1950年代中期から1960年初期のステレオ録音LPには通称「Living Stereo」のロゴがレコードジャケットの上段に描かれていた。「Living Stereo」とは当時RCAが様々な思考錯誤の結果生まれた「2トラック」、「3トラック録音」による素晴らしい音質を誇った革命的ステレオ録音レコードの名称である。往年の名指揮者、ライナー、ミュンシュ、をはじめとした名録音が次々とリリースされ筆者も国内盤を結構買い求めた。因みに当時の国内盤はSLS、SHPから始まるレコード番号が付されていた。そのうちの何枚か以前にも紹介したかと思うが今回は特に気に入っている協奏曲のLPから1枚紹介したいと思う。
 写真のヤッシャ・ハイフェッツのヴァイオリン、シャルル・ミュンシュ指揮ボストン交響楽団によるメンデルスゾーンの「ホ短調」とプロコフィエフの「第2番「ト短調」がカップリングされたLPは今さら言うまでもない名盤であるがどちらも「3トラック録音」によるもので1959年の録音である。(SLS2035)特にプロコフィエフの「ヴァイオリン協奏曲第2番」のレコードは当時国内盤では珍しく大変貴重なものだったと記憶している。快速テンポで突き進むハイフェッツの鋭角的な演奏がミュンシュの棒とうまく調和している。また昨年はこれらの「Living Stereo」時代の録音を集大成した「60枚組みCDセット」も限定発売されており不滅の名録音としてこれからもその輝きは失うことはないだろう。当時のLPジャケット・デザインもなかなか「イキ」である。