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今年も続く「マーラー・イヤー」

2011-01-08 10:10:45 | 交響曲
 
昨年(2010年)はシューマン、ショパンの生誕200年、そしてマーラーの生誕150年と大音楽家の生誕記念の年となったが今年2011年はマーラー没後100年と「マーラー・イヤー」は続くことになる。筆者もこれを機にマーラーの作品群をじっくりと聴きなおしてみることにした。現在は「交響曲第6番イ短調」を中心に聴きこんでいる中、再認識させられた指揮者のひとりにフィンランドの名指揮者レイフ・セゲルスタム(Leif Segerstam/1944~ )がいる。彼はわが国でも「読売日響」等に客演しお馴染みだが彼は「デンマーク国立放送交響楽団」首席指揮者時代(1988年~1995年)に「シャンドス」にマーラー交響曲全曲をレコーディングしている。
 とりわけ写真の「第6番」の演奏は終楽章での「ハンマー」の打撃を現在では作曲者自身の最終決定に基づく2回が通常だが彼は珍しく初稿と同じ3回打ち鳴らしているところなど興味深いものがある。また彼自身も作曲活動をしているマルチな才能を持った指揮者でもあり彼の「懐が深い解釈」が今後も期待できる指揮者ではないかと思っている。近い将来に彼の「マーラー交響曲」再録音も期待したいところである。(写真/CHANDOS-CHAN8956~57)