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グリュミオー&ハスキルのベートーヴェン/ヴァイオリン・ソナタ全集

2011-01-14 14:56:02 | 室内楽曲

 ベートーヴェンの「ヴァイオリン・ソナタ全集」は過去にも紹介したムター&オーキスにる1998年ヴィースバーデンのライヴ盤(DG)をはじめとして筆者がよく好んで聴くCDは何種類かあるが今回取り上げるアルテュール・グリュミオー&クララ・ハスキルによる全集盤も1956年~57年のモノラル録音だがグリュミオーのヴァイオリンの艶やかさとハスキルの見事なピアノ伴奏がマッチした歴史的名盤の一つである。「オランダ・フィリップス」原盤であるが2007に先日取り上げた同じオランダの「ブリリアント・クラシックス」(BRILLIANT CLASSICS)がライセンスを得て廉価盤としてリリースされている。(写真/3CDデジパック仕様ー93329)我々音楽愛好家にとっては大変ありがたいことだ。この全集盤の魅力は演奏の質の高さは言うまでもなく音質がモノラル録音ながらダイナミックでその豊かさがステレオ録音と勘違いするほど素晴らしいところにある。
 因みにグリュミオーは後に1975年~76年に同「フィリップス」にクラウディオ・アラウとも「第1番・第2番」・「第4番・第5番」・「第7番・第8番」の6曲をステレオで再録音しているが全集録音に至らなかったのが残念である。
尚、筆者は未聴だがハスキルとは1957年の「第3番」・「第10番」のライヴ録音もある。