教育のヒント by 本間勇人

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学力調査廃止を訴える論理の野蛮性?

2009-11-20 06:50:32 | イノベーション
学力調査:廃止を 県教組の研究機関が提言 「学ぶ自由を奪う」 /石川
(2009年11月19日17時0分配信 毎日新聞)
によると、

国の「全国学力・学習状況調査(全国学力テスト)」と、子どもの生活習慣調査を含む(石川)県独自の「県基礎学力調査」について、県教組の研究機関「いしかわ教育総合研究所」は「学校教育を点数向上のための教育に陥らせ、子どもから学ぶ喜びや自由を奪う」として廃止を求める提言を発表した。テストの点数に縛られない、子どもの能力を伸ばす教育を求めている。

☆テストは、振り返りや形成的評価のためには必要なのである。振り返りのない能力を伸ばす教育は、人間の成長上難しい。

☆人間は社会契約という基準をもとにつねに、それに縛られてきたのだ。

☆ただし、縛られるとみるか、その基準の行使こそが自由とみるかについては

☆その基準の正当性や妥当性、信頼性の問題でもある。

☆学力調査テストの基準が信頼性や妥当性、正当性の観点から問題であるという議論をし、問題であるならば、修正するか、修正できなければ廃止するかという議論ならばわかるが、

☆テスト=悪玉論は、ちと違うような気がする。

☆この廃止論の推進者のひとりである金沢大の石川多加子准教授(憲法学)は

「学校で養うべき学力は情報を取捨選択し、自ら判断して行動する力。テストで計る学力は一断面に過ぎない。テスト至上主義の古い学習感を脱し、新たな教育を模索すべきだ」と主張。

☆と記事で書かれているが、憲法上、「学校で養うべき学力は情報を取捨選択し、自ら判断して行動する力。」という解釈の正当性、信頼性、妥当性について、どこで議論されているのだろう。

☆この解釈とて、学力の一面にすぎないだろう。また、学力とは能力なのか、才能は違うのかなどという議論もされていない。しかし、学校教育法は、分けている節がある。

☆憲法の規準に照らし合わせて、学力の規準を広く国民、市民が議論するチャンスをつくることのほうが先であろう。

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