教育のヒント by 本間勇人

身近な葛藤から世界の紛争まで、問題解決する創造的才能者が生まれる学びを探して

受験の神様菅原道子

2007-09-02 09:33:02 | Weblog
日テレ制作の番組「受験の神様」は、中学受験のパロディが満載かも。残念ながら昨日(9月1日)のセクションしかみていないので、明確にはいえないが・・・。したがって、ストーリー性もよくわからない。違和感があるのもこの手の脚本とは違うというパロディになっているのかも。

★それにしてもパロディは、効いている。学問の神様菅原道真ではなく、受験の神様菅原道子なんてのも軽いパロディだろう。

★ストーリーの中では、應林というのは桜蔭のパロディだろうが、文化祭で「よのなか科」という授業の中身を披露しているのは、リクルート・フェローから公立の校長になった藤原さんのアイデア。品川女子学院でとりいれているプログラム。

★これを受験の神様も否定しないどころか、大肯定しているシーンは、文部科学省の総合学習の時間削減に対するアンチ。

★かと思えば、受験まであと100日というところで、過去問は「どんな生徒に来て欲しいかという学校からのメッセージ」と、受験の神様が過去問10年分を生徒に提供し、「10回やりなさい」と。文部科学省の基礎基本強化は遠く及ばない。

★過去問の例がまたいい。考える問題を取り扱っていた。受験と言えば、暗記というのが公式なのに。しかし、これを信じている文部科学省の方々はいないし、学者もいないはず。自分の子どもを私学に通わせている方が多いから・・・。これは少し不思議である。わかっていて表向きのレッテル貼りをしている・・・。これももしかしてパロディだったのか?

★受験の神様の巧みな計算もよい。コーチングスタイルではあるが、モチベーションアップさせる手法も使っている。専門知識も持っていて、指導方法も新しい。受験の神様といいながら、本当のところは教師の神様ってところだろうか。

★もちろん「女王の教室」や「ドラゴン桜」のパーツも混入している。良い悪いはこのさいどうでもよい。北海道新聞の社説(9月1日)によれば、<教育専門家の中には、授業増よりも質の良い授業を行うことのほうが大切だという意見がある。「ゆとり」か「詰め込み」かと二項対立で学力をとらえるのではなく、基礎基本を踏まえたうえで、「自ら考える力」を培うことが本物の学力につながるのではないか。>とあるが、要するに受験の神様菅原道子のような生徒や教師をモデルにしようということでよいのではないだろうか。

★それにしても道新の社説は、他紙にはない疑問を発信しているではないか。

<授業時間を増やすため、文科省は、夏休みの短縮や朝のドリル学習を各学校に奨励している。漢字練習や計算などを子どもに強いることで、学習意欲が高まるものだろうか。総合的学習の時間を減らす理由について、文科省は「考える力を育成できていない」と言う。そうだろうか。>

★地方の時代なのか・・・。もっとも北海道の企業はさんざん。この社説の声も、中央には一笑に付されるのかと思うと、受験の神様も涙しないわけにはいかない。

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