教育のヒント by 本間勇人

身近な葛藤から世界の紛争まで、問題解決する創造的才能者が生まれる学びを探して

神戸の高校生 がん研究で学会発表♪

2014-03-17 06:31:29 | イノベーション
☆神戸新聞NEXT 3月16日(日)17時0分配信  によると、

神戸高校(神戸市灘区)総合理学科の生徒が、19~21日に仙台市で開かれる日本薬理学会年会で、姫路独協大(兵庫県姫路市)と共同研究した成果を発表する。内容は、抗がん剤が効きにくいとされる腎臓がん細胞を死滅させる方法。同学会によると、高校生の発表は極めて珍しいという。

☆この記事で重要なところは

☆「同学会によると、高校生の発表は極めて珍しいという」ところだ。

☆これはどういう意味だろう。

☆高校生のレベルで珍しいということか?

☆それとも、制度的に難しいということか?

☆もちろん、後者。

☆「学習指導要領」にがん細胞を死滅させる実験などの項目はないのに、

☆それを逸脱しているということだ。

☆それが許されたのはなぜか?という重要な意味が横たわっている。

☆部活ならいいじゃないかというかもしれないが、

☆一部活で、顧問の先生の意向で専門的医療機関と研究をコラボすることはまずないだろう。

☆学校単位で取り組まない限り、責任問題があって無理。

☆私立学校ならばできるかもしれないが、

☆「学習指導要領」に縛られている公立学校では、逸脱は難しいだろう。

☆ところが、今回は学校単位で取り組めた。

☆なぜか?

同高は、理数教育に重点的に取り組む「スーパーサイエンスハイスクール」(SSH)として文部科学省から指定されている。今回の研究は、2年生7人が3年生の成果を引き継ぐ形で行った。

☆つまり、SSHとして特例が認められている環境の学校であるということ。

同高の発表は19日。矢上教授は「高校生がここまで調べたのは画期的。SSHの生徒の実力を見せて」とエールを送る。山本健裕君(17)は「実験機器に慣れ、専門用語が並ぶ英語の論文を読むのが大変だったが、本格的な研究で有意義だった。専門家が集まる場所でいろいろ学びたい」と意気込んでいる。

☆逆に言えば、「学習指導要領」では、創造的才能の芽を摘んでしまう可能性が顕在化したということ。

☆それゆえ、各自治体は実質「学習指導要領」を超える「発展的学習」を行うガイドブックを出し始めている。

☆問題は、この「発展的学習」を行っても、高校入試や大学入試で出題されなければ、ミニマムしか教えないというのが現状だろう。

☆次回の学習指導要領改訂は、そこまで予め射程に入れて改訂しなければならない。

☆エッ!また知識が増えるの?

☆いや、テストの出題形式を変えるだけの話。

☆基本知識以外は、問題を考える条件として「提示」してしまえばよいのである。

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