教育のヒント by 本間勇人

身近な葛藤から世界の紛争まで、問題解決する創造的才能者が生まれる学びを探して

「ウェブ進化論」を活用しよう ≪1≫

2006-03-27 08:47:40 | 戦略
◆梅田望夫さんの「ウェブ進化論――本当の大変化はこれから始まる」ちくま新書(2006年2月)はおもしろい。パソコンからインターネットにシフトしたIT産業は、社会までも変化させるというビジョンが書かれている本。

◆梅田さんについては、検索エンジンにインプットすれば山ほど情報が出てくるので、検索エンジンを活用していただくことにしよう。たとえば「ITproの「ウェブ進化論」の梅田望夫氏が語る“Googleという隕石”(前編) 」(2006年3月1日)などのように。

◆さて、社会が変わるとはどう変わるのか、「総表現社会」になるという。一握りのエスタブリッシュが本やメディアで表現してお金を儲けるという経済社会ではなく、売れ筋商品やベストセラーを追い求める消費者ではなく、個の商品を個が選択評価する経済社会になるということだと思う。

◆そうなるとコミュニケーション能力やコミュニケーションのコンセプト、メディアの大変化が起こる。教育も変わる。今まで教育改革が声高に叫ばれてきたが、ビジョン先行で、新しいコミュニケーション能力を発揮する場やツール、インフラが整備されてこなかった。それがグーグルの動きとブログの動きで、それとパソコンの廉価化が、そしてファイナンシャルリテラシーの個人化が、総表現社会のインフラを整備しつつある。

※言葉や学びがどう変わるかは、私見ホンマノオト「教育と経済」考§005を参照。

◆そうなると社会はがらっと変わる。だからこそ「本当の大変化はこれから始まる」のであって、今は全くの過渡期なのであるということだろう。

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