教育のヒント by 本間勇人

身近な葛藤から世界の紛争まで、問題解決する創造的才能者が生まれる学びを探して

美術鑑賞教育を一歩先に

2007-06-09 09:33:52 | 文化・芸術
★読売新聞(2007年6月8日)の記事美術鑑賞教育の実践で小中学校と連携。府中市美術館(東京)によると

<府中市美術館(府中市浅間町)が、児童、生徒の美術鑑賞教育に積極的に取り組んでいる。小中学校の図工、美術の学習指導要領でも「表現」とともに重視されている「鑑賞」について、美術館の利点を活用してもらいたいというのが狙いだ。市内の小中学生を対象とした美術鑑賞教室の実施や教師向けの美術館利用手引書の作成など、その取り組みは多岐にわたっている。(吉永亜希子)>ということらしい。

★美術鑑賞教育の効果については

<学芸員のわかりやすい説明を聞きながら、作品に触れんばかりに近づいて見入る児童もいた。同校で図工を担当している東友子教諭は「美術館で本物に触れると、子どもたちは一流のすばらしさを肌で感じることができる」と効果を語る。同館教育普及担当の武居利史学芸員も「作品をじっくり見る経験が大切。近づいたり、角度を変えたりすると、違うものが見えてくるはず」と話す。>

★子どもたちは、鑑賞後感想文を書くらしいが、それで終わるのはもったいない。鑑賞後、思い思いに模写でもさせるとよいのに。模写といっても、いわゆる完全なコピーではなく、自分の感じた思いを作品に重ねるやり方。ピカソがよくやった手法。

★鑑賞は、結局新しい自分の表現したい欲求を見つけることだから、それが感想文という文字ベースに限定されたのでは、もったいない。もちろん文字ベースの表現もあってよいわけだ。要は選択ができること。

★海外では、美術館で模写をする市民や鑑賞しながら議論をしている光景に遭遇するが、そういう環境が日本に当たり前のようにあれば、美術鑑賞教育は充実するだろう。

★そして、府中市なら府中市で、≪キッズ・トリアンナーレin府中≫でもやれば、経済的にも盛り上がるのではないだろうか。

★もちろん「美術史ベースの世界史」「現代思想とコンテンポラリーアート」「芸術と経済」あたりは中高生には、学芸員にレクチャーしておいてもらうことは必須。

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