教育のヒント by 本間勇人

身近な葛藤から世界の紛争まで、問題解決する創造的才能者が生まれる学びを探して

学習におけるパラダイムチェンジ①

2005-07-31 00:00:10 | 学習プログラム
ロンドンには歴史的な観光名所で埋まっている。
しかしそれは日本でも同じだし、どこの国でもそうだ。

ただ、決定的に違うのは、学習空間があることだ。
しかも庭園的な学習空間だ。

日本のすばらしい京都の庭園や東京の大名庭園で
不満なのは、そこで学習をする空間がないことだ。
初めから興味と関心のある人にとっては、
そこは自分の居場所同然なのだが、万人にとっては
ただの観光地なのだ。

そこにいくとロンドンはイギリスでありながら
本来の日本庭園的な学習空間が、いたるところに
ある。だから気軽に自分の行きたいところで
互いに対話を楽しんだり、静かに本を読んだり、
イギリス市民はしているのだ。

どこにいっても本が読める落ち着いた空間があるし、
調べる資料も豊富だ。これだとふらっと何気なく寄った
人も、興味を抱くかもしれない。

日本の施設で気に入らないのは、予め何をしようかと
計画を立てていかなければならないという予習という
強迫観念がつきまとうことだ。

ジャパンセンターで
決してロンドンって、東京に比べて便利ではないけれど、
それはそれでせっ突かれなくていいんですよと語ってくれた
学生に出会った。

こんなことを日本で聞いたら、右から左へ過ごしてしまい
がちだが、ロンドンで聞くと納得。

国会議事堂の近くでクロムウェルの像に出会った。
イギリスの民主主義は幾多の革命を経て形成されてきた
ことを想い起こした。
日本の戦後民主主義ようにレールの上を歩いてできたのでは
ない。

予習より何が起きても対応できるタフな精神と
クロスワードパズルと迷路と庭園で多様性に慣れている
ことが大事なのだろう。

予習ではなくもっと広い視野、大局観みたいなもののトレーニング
が日常生活の中にある。

しかも一方でWooly Thinkingもだめなのだ。経験から法則を見出す
こと。これが大事。








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