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加計獣医はロースクール以上の大失敗に、他大に入れない学生だけ残る-銚子市と同じ財政赤字・税浪費は必至

2017-12-18 | いとすぎから見るこの社会-全般
加計学園の獣医学部の推薦入試に志願者が殺到し、
自前の思考力のないB層有権者が「成功」だと勘違いする粗忽な例もあるようだ。
健忘症なのか痴呆の初期症状か分からないが、実に情けないことだ。

これは成功では全くなく、加計獣医がロースクールと同様の、
しかも恐らくそれを上回る失敗に終わる不吉な前兆でしかない。

ロースクール制度の初年度は、次々と参入が相次いで「バブル」を呈した。
しかし「多額の学費を無駄にする学生」「稼げない弁護士」が続出すると判明し、
文科省は事実上「路線修正」し、ロースクールが潰れる事例も続出したのである。
(勿論、一言たりとも責任を認めることも謝罪することもなかった)

つい最近のことだから、騙され易い若者以外ははっきり覚えているだろう。
加計獣医学部の推薦入試でのバブルぶりがロースクール初年度と酷似している。

また、加計獣医にはロースクールを遥かに上回る不利な材料が山積している。

1)成績優秀な学生は国立獣医か他の私立獣医に行く
2)相対的に成績の劣る学生や、宣伝に釣られた留学生ばかりが残る
3)当然ながら地元に獣医として残る学生はごく僅か、しかも低所得なので高い学費が負担に
4)世間知らずの学生は周囲の忠告を無視し、ただ獣医になりたい一心で多額のカネを払う
5)高額な学費を払って獣医師になれない学生や試験を受けさせて貰えない学生が続出
6)今治で獣医になっても都市部に流出、割の悪い公務員獣医は増えない
  (或いは母国が就職難の韓国学生ばかりが日本円の給与を見て公務員獣医に)
6)加計学園の他の低偏差値大学のように「学生が集まらない赤字大学」に転落する
7)加計学園への巨額補助金が問題になり、今治市は加計学園を誘致して大赤字の銚子市の二の舞に

統計から、獣医は歯科医以上に平均賃金が低いことが分かっている。
歯科医が「コンビニ並み」に増えて低所得に陥るようになり問題化しているのに、
更に獣医でも「犠牲者」を増やそうとする政策は、愚劣であるだけでなく罪深くさえある。

元々獣医師は多くの学生の憧れの対象で、経済的合理性を度外視しても志望する者が多い職種だ。
(しかも憧れはペット医やアニマルヒーリング辺りで、家畜は不人気である)
定員を制限することで入学難易度が高止まりし、「犠牲者」を予防できていたのに、
安倍政権の「口だけ改革」と明らかにビジネスが主目的の加計学園の野心により、
「犠牲者」が大量に生まれようとしている。(いずれ今治市も犠牲者の中に加わることになる)

▽ 政府や文科省に長期的視野がないからこそ、日本の大学は間違いなく破綻が続出する

『大学大倒産時代 都会で消える大学、地方で伸びる大学』(木村誠,朝日新聞出版)


「日本の文教政策は、全く責任を取らず誤摩化しばかりという点で特異である」
と当ウェブログは厳しく警告した。安倍政権も文科省も予想通りの惨状へ陥りつつある。

「愚劣な責任転嫁を平然と行う中教審の議論の「猫の目ぶり」を見れば
 文教政策が頭の悪い「モグラ叩き」でしかないことは明白だ」

「大学乱立は自民党政権時の愚かな規制緩和の必然の結果である」

「日本では教育問題の議論が常に目先のことばかりで
 利害関係者の方では必死に姑息な情報操作を行い、
 しかもメディアや国民がそれを見抜けないという情けない状況にある」

「文科省の審議会や認可が大学の質向上において
 殆ど無意味に近いのは、議論の余地のない明白な事実である」

「だから文科省が認可した大学でも次々と定員割れと経営危機を起こしている。
 最近では法科大学院の惨状は100%間違いなく文科省の制度設計に原因がある」

「文科省はそもそも大学教育の質や大学運営の質を評価する指標を持たないし、
 指標に基づいて政策調整しなければならないとの意識が全くない」

「計量経済学や計量社会学の専門家を雇い、
 若年人口の変動が大学経営に与える影響を測定し、
 労働市場の変化と人材需要に基づいて政策決定をしなければ
 日本の大学は悲惨な状況に追い込まれてゆくだろう」

「自民党は今年春に「理数系教育の強化」を提唱していたが、
 図に乗ったそうした低次元の論をあざ笑うかのような報道があった」

「PIAAC(国際成人力調査)で日本が世界一となり、
 「数的思考力」もフィンランドを上回りトップだった」

「現代日本の停滞や閉塞の原因が教育にあるとする連中は
 基本的に大嘘つきであると立証されたと言って良かろう」

「そもそも日本の競争力ランキングを見ると教育水準や技術力は
 向上余地はあるものの常に高く評価されている。
 評価が低いのは公共部門(政府・自治体等)の非効率性と財政赤字である」

「PIAACの結果からは日本はブルーカラーや中卒者の高い能力を
 経済分野で活用できていないことが推測されるが、
 これも日本の政治と行政、つまり公共部門の抱える問題点と言える筈である」

「少なくとも「失われた20年」を招いた責任が教育にないことは明らかであり、
 教育を犯人扱いしてきた低能な論者を黙らせる効果はありそうだ」

「確かに日本の高等教育には多くの課題がある。
 しかし日本の病巣は教育ではなく寧ろ程度の低い教育論議と政策にあるのである」

「権力に弱い官僚は、傲慢不遜な自民の圧力に負けて
 人文系学部と大学院の規模を縮小するそうだ。
 己の失態の責任も取らず、よくも若者に責任転嫁できるものだ」

「大学の粗製濫造やロースクールの大失敗は自民党と文科省が「A級戦犯」であり、
 これから確実に問題になるであろうポスドク量産の元凶も自民党と文科省である。
 平然と歳費や給与を得ている厚顔無恥な態度と無神経はおぞましいとすら言える」

「責任を取って役立たずの与党議員の歳費大幅カット、
 キャリア官僚の給与・退職金の大幅カットは理の当然であろう。
 どうして成果も出さずに国民のカネを受け取っているのか」

「これから確実に労働者の需要が増えるのは介護士と保育士、そして観光関連人材だ。
 (全て労働集約型なので、確実に労働力を必要とする)
 基本的にはみな人文系であり、自民と文科省のスタンスは根本的に間違っているのである」

「危険なほど速い少子化を放置して大学の粗製濫造を続けてきた自民党と官僚が、
 己の大失敗を隠して国民に責任をなすりつけている」

「教育・保育分野において雇用を創出したスウェーデンの積極的労働市場政策と比較すると、
 我が国の保守退嬰・自己保身の「選良」達は恥ずかしくなるほど程度が低い」

「福祉関連学部の惨状を見よ。
 労働者を低賃金でこき使い、選挙のためカネを高齢者にバラ撒き、 
 福祉利権と癒着してきた自民党と官庁がこの大失態を招いた元凶である」

「「社会的要請の高い分野」であるにも関わらず学生が集まらないのは、
 明らかに政策の失敗であり、与党政治家と官僚の能力が低く制度設計を間違えたからだ」

「日本の文教政策の最大の特徴は、農政以上の「猫の目」で
 明らかに失敗した政策でも全く検証されず誰一人として責任を取らない点だ」

「周知のようにロースクールが惨憺たる失敗になりつつあるのに、
 中教審は「専門職業大学」を構想しているらしい」

「理由としては「職業人に求められる能力も高度化・多様化している」とのことだが、
 「実務経験のある教員の配置」やインターンシップのように陳腐なメニューばかりだ。
 なぜ学部学科や課程の改変ではなく「大学」が必要なのか、まともな説明がない。
 そもそも審議会メンバーの能力に疑問があると言わざるを得ない」

「従来の文教政策も中教審の役割も厳しい検証が必要である。
 今までの失敗を誤摩化すために、安倍内閣のように
 新しい政策を打ち出して看板を代えるだけで終わっているなら税の無駄でしかない」

「文科相の「脱ゆとり宣言」も同じような無責任体質の象徴だ。
 「強靭化」というただの言葉遊びに過ぎず指標も数値目標も皆無、
 予算対効果も成果検証の概念も全く理解していない始末だ」

「おまけに流行のアクティブ・ラーニングまで持ち出して、
 政策検証ばかりかアクティブ・ラーニングも欠落しているのが
 中教審や官庁であることを自ら立証するものである」

「傲慢で現実を無視した軍上層部が無数の兵士を死なせた
 太平洋戦争とまさに同じ図式である」

「今回の「脱ゆとり」でも「専門職大学」でも
 学習能力のない愚かな失敗を繰り返すしかない」

「英米で欠点が見えつつある制度を、
 いかにもバラ色の素晴らしいものであるかのように偽り、
 日本の粗忽で目立ちたがりの連中が喧伝する事例が多い」

「そうした「政策を売り歩く」輩に騙されて周回遅れで導入、
 見事に大失敗するという愚行はこの日本でよくある話である」

「ゆとり教育もロースクールもそうした失敗の一つで、
 次には専門職大学院とアクティブラーニングも同じ末路に至るだろう」

「安倍政権や文科省がそもそもアクティブラーニングができておらず、
 まともに検証していない政策を有権者受けだけ考えて打ち出すから失敗するのだ」」

「今、英米で問題になりつつあるのは、「オーバーエデュケーション」、
 つまり教育過剰で相応しい職が足りないという問題だ」

「日本も教育をいじくり回せば経済が回復できるように偽る詐欺師たちが大勢いる。
 なぜ日本より大学進学率の高い韓国が経済低迷に陥り、
 日本より大学進学率の低いドイツが日本より成長率も賃金上昇率も高いのか、
 そうした現実を無視している連中だから、絶対に信用してはならない」

「雇用市場の現状を踏まえた教育改革でなければ意味がない。
 そうした本質を教えているのが英米の抱えている問題であるが、
 安倍政権も文科省も視野狭窄で何も見えないまま失敗へ突き進んでいる」

「大卒である必要のある高度な職種がないと大学も意味がない。
 殆どの大学生は研究界ではなく実社会に出て働くことになるからだ」

「まして、安倍政権の失敗により経済低迷、実質賃金マイナスのままの日本では、
 大学教育の投資収益もマイナスになる可能性が極めて高い」

「流行るドラマには、必ずその放映時の社会背景に一致し、
 心理的要求に応える要素が含まれている」

「『逃げ恥』のヒロインは大学院卒で就職失敗、
 家事能力で必要とされて自己承認を得られるという役どころである」

「『逃げ恥』がこれだけ話題を呼んでいるという事実は、
 高等教育を受けていてもそれに相応しい所得や職を得られない、
 何十万人、年百万人という「みくり」(みくお?)がこの日本に存在することを意味している」

「今回の天下りは、と言うよりも今回発覚した「氷山の一角」は、
 明らかに日本社会のためのものではないばかりか、公正でも透明性のあるものでもない」

「自民党政権がバラ撒いている補助金を利用して
 官僚組織上層部の利益と保身のために行われたものである」

「案の定と言うか、こうした天下り隠蔽は霞が関全体に蔓延しており、
 文科省などよりも大規模かつ組織的に行われているとの証言が出ている。
 (少し話を聞いたことのある者なら、大体あそことあそこが酷いのだろうと察しがつく)」

「安倍首相は相変わらず口先だけで、天下りを根絶するかのように大言壮語しているが、
 全くこの天下り問題の構造を分かっていない実態を自ら証明している始末だ」

「国民を欺く欺瞞的な天下りが起き、公益よりも組織益が優先される理由は明白だ。
 代々の自民党政権が補助金バラ撒き政策を実行してきたため、
 官僚組織による裁量余地が大きく拡大したからである」

「文教政策で言えば、場当たり施策を打ち出して検証もせず、
 ポスドクだのロースクールだので死屍累々の結果をもたらした自民党政権が、
 天下り隠蔽工作のチャンスを提供したのである」

「無責任で愚かな歴代自民党政権が、教育政策を散々に振り回してきたため、
 各学校が「ヒラメ」状態になって文科省との結び付きを強めようとしたのだ」

「相変わらず愚かな補助金バラ撒き政策を続ける安倍政権も、
 天下り問題をもたらす不透明な構造を支える犯人の一人である」

「いち早く、毎日新聞が文科省の本音と
 霞が関に蔓延っている天下り隠蔽の現状を伝えている。
 厳しく調査したら、ほぼ全での省庁で隠蔽問題が発覚するだろう」

「補助金行政が天下りの温床であることが明瞭に分かる。
 いま安倍政権は東京五輪関連分野や「働き方改革」でも補助金バラ撒きを行っているから、
 間違いなく天下りや癒着が今この瞬間も黴のように広がっている筈だ」

「歴代自民党政権が裁量の大きい補助金バラ撒きを行っているから、
 このように隠れた天下りが温存されるのである」

「これまでの見当違いな施策への反省も全くなく、
 経済政策同様に大根芝居と口だけの成果を掲げて誤摩化すであろう。
 天下りもどうせ、一罰百戒で幕引きにするしか芸のない政権なのだから」

「安倍政権の「人づくり革命」の胡散臭さは隠し切れないほどで、
 例えば日経新聞は、改憲を実現するために教育無償化をダシに使うのではないかと
 安倍政権のこれまでの狡賢い手法から裏の狙いを見抜いて牽制している」

「兎に角、権力が大好きで歴史に名を残したいだけの安倍政権の魂胆は、
 今回の「大学無償化」騒動においても見え見えである」

「教育に力を入れているかのようなアピールでバラ撒きを正当化し、
 選挙においてはリベラル寄りの政策によって野党の公約を封じる」

「若者支援、次世代育成に力を入れているかのように見せかけて
 実際には歴代自民党政権が大学を粗製濫造した「大失敗」を糊塗し、
 自民党の支援層である私大経営層に公費をバラ撒いて「買票」を図るのである」

「表面の薄皮一枚はいかにも公益のため、日本の未来のためにと偽装しているが、
 その実態は公費を歪んだ差配で分配し票田に注ぎ込む薄汚い党利党略でしかない」

「だから胡散臭い安倍首相提唱の大学無償化案に対し、
 四方八方から非難囂々であるのも至極当然の帰結と言える」

「加計学園問題を見ても、安倍政権が国益やら公益やらを押し出してくる際には、
 その裏に薄汚い癒着や党利党略が隠れている可能性が高いと考えねばならない」

「これからはエヴィデンスをベースとした政策を行うなどと吹聴しているらしいが、
 断言しておこう。エヴィデンスを偽装した利益誘導政策が出てくるだろう。
 安倍政権の本性が何一つ変わっていないのだから、容易に予想できることだ」

「恐らく近年、歴代自民党政権(実質賃金を減らした安倍政権も同様)の経済政策の失敗と
 同じく歴代自民党政権による大学の粗製濫造政策の結果として、
 日本の大学教育の投資収益率が急速に低下している筈だ。
 大学間の投資収益率も極端に拡大していることも間違いない」

「そうした政策の失敗を直視せず、「不良債権化」した大学に公費を投入するなど、
 とんでもない話である。異常な緩和策に続き、異常なバラ撒きを開始することで、
 目先しか見えない愚かな安倍政権は、近い将来の日本の災厄を極大化させている」

「今のまま大学無償化を行うと、高齢者三経費と同様のバラ撒きにしかならない」

「余り指摘されていないが、現下の奨学金問題の根底には
 大学を増やし過ぎたため大卒の平均賃金が相対的に下落し
 大学教育の投資収益率が著しく低下しているという深刻な現実がある。
 しかも歴代自民党政権の失政が招いた所得低迷によって問題は一層深刻化している」

「無償化は明らかに、経営が苦しい私立大学の経営陣と立地自治体幹部への救済策である。
 加計問題と同じく、自民党を支持する高所得層へのバラ撒きだから最低の政策だ」

「生兵法で他国の制度を猿真似する安倍政権の失敗は、今の段階で容易に予想できる。
 岸氏は出来の悪い大学は潰すべきと主張しているが、
 その前に大学・学部別に投資収益率を調査公表して不採算の大学教育は公費カットした方が良い。
 そうしないと「教育過剰」が深刻化し、第二第三の加計問題が生じるであろう」

矢張り安倍政権は「何度も愚かな作戦を繰り返して惨敗した太平洋戦争と全く同じ構」だ。

▽ しかも日本は制度や意識が「後進国」で、大卒女性の就業率が先進国では最低レベル

『「教育超格差大国」アメリカ』(津山恵子,扶桑社)


安倍政権の「人づくり革命」は、最初の第一歩から間違っていて国益を大々的に毀損しつつある。

「典型的な「B層」愚民大衆が安倍政権を「延命」させるから、世紀の愚行が行われてしまう。
 加計学園の獣医学部新設は、閉鎖が相次ぐロースクールに匹敵する「大失敗」となろう」

「開学前から既に、お粗末な実態が次々と発覚している。
 定員が多く明らかに質を軽視していること(後になってやっと定員を減らした)、
 韓国で「日本で高収入」「韓国で獣医になれる」ととんでもない宣伝を行っているのは、
 教育の質を軽視し、入ってくるカネを最優先している何よりの証拠である」

「問題は、そうした教育の質の劣化だけにとどまらない。
 日本の税金を使い、カネに釣られてくる韓国人学生で収入を増やし、
 卒業後には韓国で獣医になれるという国民にとっては裏切りに等しい所業と言えよう」

「そんな無駄遣いのカネがあったら公務員獣医の待遇を改善し、
 獣医学部OBの僅か10%程度しかいない公務員獣医の割合を増やすのが先決である。
 政策の優先順位が根本的に間違っており、浪費以外の何ものでもない。
 (四国の獣医を増やしたければ「一定年限の地域勤務を条件とした奨学金」の方が遥かに効果あり)」

「立派な建前とは逆に、韓国まで行って入学者をかき集めようとする行動の動機は、
 学費関連収入を最大化したいという欲望以外にあり得ない」

「国際教養大も、前橋国際大も、近年になって教育の質の高さで知られるようになった大学は、
 例外なく「定員を絞って教員1人当たりの学生を減らした」という共通点がある。
 加計学園獣医は全く正反対の路線であるから、質が低下するに決まっている」

「これでは、理事長がメディアの取材に応じないのも当然であろう。
 「応じられないような事情や本音が隠れている」と考えるのが常識的な見方だ」

「「疑惑より地方の声考えて」と今治市長がついうっかり本音を喋っているが、
 これは事実上、「こっちにカネが入るなら、疑惑などどうでもいい」という意味である」

「論より証拠、市長は「千人を超える若者が今治に住んでもらえる」と明言している。
 教育の質など関心なく、ただ目先の経済効果を優先している事実がありありと分かる。
 つまり学園も今治市幹部も教育の質を犠牲にし、目先のカネを優先しているのである」

「固より自治体の長は、自治体の公益を優先するのが当然である。
 しかし、目先の利益を優先して将来の災厄を見なかった原発立地自治体は、
 その誤った選択のために今、人口流出と補助金依存によって追い込まれている」

「目先のカネに目の眩んだと言わざるを得ない今治市幹部は、
 市の歴史に残る汚点を残したと後世の歴史家によって断罪されることになろう。
 折角、今治タオルの成功でイメージが良くなっていたのにそれも台無しである」

「つまり国益・公益・地域益の全てにおいてマイナスになる。
 選挙で利権癒着政党に投票したB層有権者も、その愚行の責任を免れることはできない」

「良識ある今治市民の方々へ告げたい。今、引き返さないと今治の歴史に残る汚点となる。
 決して欺瞞的な疑似麗句に騙されず、今治タオルのように地道な努力で質を高めなければならない。
 目先のカネに眩んでボロい儲け話に引っ掛かると、罠に嵌ってそこから抜けられなくなる」

「加計学園獣医は「他の獣医学部に入れなかった学生とカネ目当ての留学生」が集まる場となりつつある。
 最初の動機が歪んでいて、しかも教育以外の薄汚い思惑が絡んでいるのだから、失敗しない訳がない。
 過疎対策で原発を受け入れて、益々人口流出が進んだ自治体と同じような暗い道を歩むこととなろう」

「「世界に冠たる」は只の宣伝文句に過ぎず、
 「どんな手段を使っても一人でも多く学生を集めて収入を増やしたい」が本音だ。
 そうでもなければ、こうした建前と矛盾した行動ができる訳がない」

「今回の問題で深刻なのは、自治体幹部の発想が加計学園幹部と全く同じで、
 とにかく目先の利益を優先して、教育の質や中長期的な視点が皆無に等しいことだ。
 どうして鳥インフルエンザの不安払拭のため韓国人学生を集めるのか意味不明である」

「膨大な補助金の10分1でも公務員獣医の待遇改善に使えば、
 遥かに費用対効果に優れた政策となっただろうに。
 目先しか見えない愚か者は、こうして後世に甚大な負の遺産を残すのである」

「安倍政権は唖然とするほど学習能力が低く、相変わらず口だけの誤摩化しを繰り返している。
 選挙でこうした口だけ政権を抹殺しなかったために、害毒は益々深刻になるであろう」
と前回のエントリーで指摘したが、まさに案の定である。
しかも安倍は1ミリたりとも責任を取らないし、謝罪もしないだろう。
(これまでの行動様式から見て容易に予想できる)

 ↓ 参考

「日本で高収入」「韓国で獣医に」と宣伝、今治の歴史に残る汚点 - 加計獣医は法科大学院以上の黒歴史に
http://blog.goo.ne.jp/fleury1929/e/ffc6922323d922b07c23e781a234e560

安倍首相の大学無償化案に不評の嵐、バラ撒きによるFランク大学救済策 -「教育困難大学」を増殖させる
http://blog.goo.ne.jp/fleury1929/e/215a5a66dd356bdfa7a47bc34aa2fb6a

「逃げ恥」が予言する、日本の大学改革の失敗 - 英国で「大卒者の増加が経済にマイナス影響」との警告も
http://blog.goo.ne.jp/fleury1929/e/5fd28cdf6aa2f330050b8d3b0db01af5

ロースクールを失敗させた文科省、専門職大学院もアクティブラーニングも同じ運命に - 反省皆無の惨状
http://blog.goo.ne.jp/fleury1929/e/9a0ef0c26d3a1876f3273a69f83a2156

文科省が認可した大学でも、続々と定員割れになっている - 問題の本質は田中真紀子大臣の不認可ではない
http://blog.goo.ne.jp/fleury1929/e/6839b2d4f7aa07d1ad724d2146a3415e‎

▽ 北欧では労働市場の変化を踏まえ再構築された大学教育を行う、利権と政治とカネで歪められる日本とは真逆

『スウェーデン・パラドックス』(日本経済新聞出版社)


政府、4条件クリア、根拠示さず=加計獣医学部新設で―参院連合審査(時事通信)
https://www.jiji.com/jc/article?k=2017120700964&g=pol
”参院文教科学、内閣両委員会は7日、学校法人「加計学園」の国家戦略特区による獣医学部新設に関する連合審査を行った。野党は、学部新設に当たり「既存の大学では対応困難」などとする政府の4条件を満たしているかただした。特区担当の梶山弘志地方創生担当相は「特区諮問会議で4項目それぞれの適合を含めて異論なく了承された」と述べるにとどめ、条件をクリアしたとする具体的な根拠を示さなかった。
〔中略〕
 林芳正文部科学相は「カリキュラムの抜本的見直しや教員の大幅な入れ替えが必要になり、既存の組織で対応することは一般的に困難だろうと解釈した」と述べるにとどめた。”

このように、安倍に媚び諂い選挙のために保身を図る、
若しくは高等教育の実態を理解していない愚かな自民党議員ばかりだ。

大失敗に終わったロースクールは自民党政権下で決まったものである。
安倍政権だけでなく自民党そのものが日本の教育を歪めている元凶なのだ。


加計学園:獣医学部、推薦入試30倍 600人超が出願(毎日新聞)
https://mainichi.jp/articles/20171212/k00/00m/040/123000c.html
”学校法人「加計(かけ)学園」(岡山市)が来春、愛媛県今治市で開学する予定の岡山理科大獣医学部獣医学科の公募制推薦入試に、募集人数の30倍近い600人超の出願があったことが学園への取材で分かった。
〔中略〕
 調査書や推薦書、入学検定料(3万5000円)が必要で、10日午後3時の集計で募集の21人に対し、志願者は602人(28.7倍)に達した。
 予備校大手の河合塾によると、獣医師養成系学部がある私立5大学の今年度の公募制推薦の倍率は、7.1倍が最高だった。
 学園によると、合格者の他大学への進学も見越して定員より多く合格させるため、実際の倍率は低くなるという。【伊澤拓也】”

このように、投資収益性が著しく悪いのを度外視して
何が何でも獣医になりたい若者が多いからこそ加計は獣医に狙いを定めたのである。

しかし、卒業生が社会に送り出される数年後には実態が誤摩化し切れなくなる。
これだけ獣医師を増やすと労働市場での賃金は確実に下落し、
(転職しようにも家畜と小動物は全く分野が異なり、割も悪い公務員獣医は簡単に増えない)
加計学園に入るカネが増えるだけで「犠牲者」が続出する現実が明らかになり、
今治市民からも怨嗟の声が向けられるようになるのは間違いない。


加計学園・岡山理科大学の獣医学部認可は結局何が問題なのか、その本質を考えてみた(BUZZAP!)
http://buzzap.jp/news/20171212-kake-ous-vet/
”連日メディアを大きく騒がせていたにもかかわらず、認可されてしまった加計学園の獣医学部。
首相夫妻どころか元内閣官房参与、官房副長官、元首相補佐官などの与党幹部、最高裁判事までもが関わりを持っており、認可関係者が第三者であるかのような振りをして擁護を繰り広げるなど、あまりにも大がかりな仕掛けのため、全体像を把握できずに振り回されてしまう人も多いかと思われますが、問題の本質はどこにあるのかを考えてみました。詳細は以下から。
◆そもそも加計学園が獣医学部を作る必要がない
 まず一番最初に確認しておきたいのが、加計学園に獣医学部を作らせる必要はどこにもないという点。
 以前Buzzap!でもお伝えした通り、今回獣医学部が認可された岡山理科大学の既設学部学科の偏差値はわずか35~45。学科によってはボーダーフリー(偏差値が付けられない水準)な上に、獣医学部を抱える他の大学のように、農学や医学分野で実績を積み重ねてきたわけでもありません。
 一方で四国には、かねてから地域の農業、畜産業に根ざした研究活動を行ってきた愛媛大学や香川大学の農学部があります。さらに医学部もあるため、国策で獣医学部を増やすのであれば、これらの大学に担わせたほうが現実的です

◆すでに加計学園は薬剤師教育に失敗している
 同じ加計学園系列で、学部学科すべてが偏差値35~40という「千葉科学大学」では2004年から薬学部が設置されていますが、定員割れを繰り返しているのが現状。
「開学以来、千葉科学大学の薬学科では、国家試験受験者の約9割が薬剤師の有資格者として、さまざまな医療関係の場で社会に貢献しています」として、2012~2016年の薬剤師国家試験平均合格率が83.9%だったと訴えていますが……
 直近(2017年)の薬剤師国家試験受験状況を見てみると、2011年に77人の入学者がいたにもかかわらず、受験者が28人にまで絞り込まれ、合格者は24人。創立13年目でこの数字です。
「合格率を引き上げるため、合格できそうな見込みがある学生にだけ受験させる」というのは、一部の大学でみられる手法ですが、「入学者の3分の2が薬剤師になれない」という時点で薬剤師教育に失敗していると言わざるを得ません。
 ストレートで薬剤師国家試験にパスできたとしても、6年間で1000万円を超える高額な学費が必要となる千葉科学大学薬学部。見せかけの合格率で学生を呼び込む真似は、非常に不誠実です。

◆「誘致した自治体は借金地獄、生まれた大学も定員割れで赤字」という地獄
 ちなみに千葉科学大学を誘致した千葉県銚子市は、加計学園に92億円(後に補助金14億6千万円を返還)の補助金を支払いましたが、経済効果は当初試算された69億円の3分の1以下となる21億円。
 誘致によって市の財政が潤うことはなく、14年度末でも約44億円が借金として残っており、「第2の夕張」も見えてくる事態に。
加計学園・岡山理科大学獣医学部を誘致した愛媛県今治市が二の舞を演じることは想像に難くありません。
 そして何より問題なのが千葉科学大学は看護学部以外のすべての学部が定員の7割弱しか入学者を集められない、定員割れの状況が続いているということ。
 経常収支も平成28年度、前年度ともに赤字。千葉県銚子市が借金地獄に陥って生まれたのは、慢性的な赤字を抱えた定員割れの大学でした。

◆獣医学部新設を認めても「公務員獣医師」は増やせない
 たとえ誘致した自治体が借金地獄に陥ったとしても、千葉科学大学薬学部のように、獣医になれない学生を大量に生み出したとしても、それでも加計学園が獣医学部新設にあたって掲げた「公務員獣医師」さえ増えればいいんだ……と考える人がいるかもしれません。
 しかしBuzzap!編集部で和歌山県の職員手当を調査してみたところ、加計学園の獣医学部が取り組むことを表明している口蹄疫、鳥インフルエンザなどの家畜伝染病対策に「公務員獣医師」として従事した場合、職員が得られる特殊勤務手当は1日につき330円だそうです。
 狂犬病に感染した犬などを捕獲・収容する場合はさらに270円が上乗せされるとしていますが、それでも1日で600円。つまり1ヶ月(営業日換算で22日)にわたって狂犬病のおそれがある動物を追い回す日々を送っても、獣医師という資格によって上乗せされる手当はわずか1万3200円(年額15万8400円)です。
 岡山理科大学獣医学部の学費はまだ公開されていませんが、薬学部と獣医学部の学費がほぼ同じ北里大学のケースを踏まえ、千葉科学大学薬学部と同額と考えると、6年間の学費はおよそ1152万円。300万円台で済む国立大学と違って、定年までに手当てで学費をペイでするのは不可能です。
◆人口もペット飼育数も減る中での獣医師増、需給バランスは確実に崩壊へ
 そして最も大きな問題が、今まで930人だった獣医学部の年間定員が、岡山理科大学獣医学部(140人)認可によって「獣医師の供給バランスが一気に崩れる」という点。
 農林水産省が2007年に行った獣医師の需給予測では、「2020年をピークに犬猫の飼育頭数は2040年までほぼ変わらない」という前提で話が進められていました。
 しかし2016年末時点での全国の推計飼育頭数は、2015年の予測値より約434万頭も少ない犬987万8000頭、猫984万7000頭。特に犬の飼育頭数がどんどん減少しています。
 もともと超少子高齢化社会を無視したガバガバの予測だったことは否めませんが、日本の総人口が減り、ペットを飼うことができない高齢者がどんどん増える局面で獣医師を大幅に増やせば、今後強烈な供給過多に見舞われることは容易に想像できます

◆「難関資格で一発逆転できる社会」が失われつつある
 資格取得に高額な費用と時間、なにより勉強が必要にもかかわらず、また一つ、”規制緩和”の美名のもとに生まれてしまうことになる「食えない難関資格」。
〔中略〕
 医院の数がコンビニより多くなってしまった歯科医はもちろん、文系にとって花形だった弁護士も「法科大学院(ロースクール)」開設で供給を増やしたところ一気に供給過多に陥り、すでにワーキングプアすら発生しています。
〔中略〕
 分かりやすく言うと「教育で身を立てれば報われる」という社会が失われつつあるわけです。
 これから獣医を目指す人、すでに獣医師として働いている人はもちろん、過当競争がサービスの質の低下を生むことで、ゆくゆくはペットを飼っている人々にとってもマイナスとなる未来すら見えてきましたが、今回の獣医学部新設認可で得をしたのは一体誰なのでしょうか。〔以下略〕”

このように、加計の赤字大学の状況を見れば学園の主目的がビジネスであるのは明白だ。
高額な学費を徴収されて獣医になれない学生、獣医になっても低所得に苦しむ者が続出する。
そうした「犠牲者」が確実に増えると予想されるのに、愚劣な決定で
若者の将来を狂わせる元凶となるのが安倍と加計学園の結託なのである。
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