![](https://blogimg.goo.ne.jp/user_image/60/ae/43776918438207c12ca0b69e819d0e33.png)
↑ USD/JPY(infoseek)先月の協調介入時の水準が近い
FOMCはサプライズなく終わり、ドル安コンセンサスが再確認されましたが
油断するのは早いと思います。
FF金利先物は現状、2012年1月から3月の間の利上げを織り込んでおり、
これが前後どちらに動いても市場に大きな変動をもたらします。
この微妙な局面で一本調子の上昇や下落は考え難い。
コモディティやDAX、ユーロなどに向かっているリスクマネーが
急激なアンワインドを強いられる局面が必ず来るでしょう。
ドルユーロでポジションが一方に偏った場合、
何が起きるかは余りにも明白です。
まずはフィンランドの選挙を受けて
ポルトガル支援策に及ぼされる影響が焦点です。
ユーロ圏に関しては以下の見通しを維持します。
「第2のギリシャショックが接近しています。
問題はいつ、どの程度の変動が生じるかです。
中印も東証も当然ながらその余波を受けるでしょう」
ユーロ円に関する見方を今週も維持します。
「市場が完全にECBの利上げを織り込んでいます。
しかしこちらはリスク要因を抱えた「危険な通貨高」です。
ギリシャショック再来の足音が接近しています」
「下放れのリスクが残っています。
105円割れの可能性を考慮すべきです」
ゴールドに関しては「警戒すべき水準」との判断を変えません。
FRBの利上げ観測一発で大幅反落する危険性大。
バブルは崩壊する寸前に大きく上昇して人を幻惑することが多い。
「ゴールドは高値波乱です。素人は手出し無用」
「ゴールドが1400ドル台で苦戦しています。
ここから中長期のポジションはくれぐれも注意。
寧ろ今年中に売り時が来ると考えた方が良い」
↓ EUR/JPY(infoseek)完全に頭を押さえられた
![](https://blogimg.goo.ne.jp/user_image/5d/b5/0d9d6354115a3de0300098a44543d70c.png)
先々週より「債務再編はギリシャ国債を保有する欧州金融機関を直撃します」
と書いてきましたが、遂にECB専務理事も同趣旨の発言をしています。
米ドルも否応無しにその影響を受けるでしょう。
ドル円も一方向への動きにはなり難くなる。
ドル、対主要通貨で3年ぶり低水準=NY市場(reuters)
http://www.asahi.com/business/news/reuters/RTR201104300010.html
”29日のニューヨーク外国為替市場では、主要通貨に対するドルの価値を示すドル
指数が3年ぶりの低水準をつけた。米連邦準備理事会(FRB)は金利を長期間ゼ
ロ近辺に据え置く構えを崩していないことから、ドルの弱地合いが続くとみられて
いる。
主要6通貨に対するICEフューチャーズUS(旧NY商品取引所)ドル指数は一
時72.834まで下落した。4月は3.8%の下落となる見込み。
4月のユーロ圏のEU基準消費者物価指数(CPI)速報値が予想を上回る上昇と
なったことから、欧州中央銀行(ECB)の追加利上げ観測が高まり、ユーロを押
し上げた。
ただ、終盤時点ではユーロ/ドルは1.4816付近と、前日からほぼ変わらずだ
った。
ウェルズ・ファーゴの為替ストラテジスト、バシーリ・セレブリアコフ氏は投機筋
のポジションを踏まえれば、来週はドルの下落ペースが鈍化する可能性があるとの
見方を示した。
その上で、「しかしFRBが極めてハト派的なメッセージを送っていることから、
ドル相場の方向が急に変わるような重要な材料は見出せない」と述べた。
〔中略〕
ドル/円0.6%安の81.07円。 ”
→ 週末の状況が整理されています。
私はセレブリアコフ氏と丁度同じことを考えており、
ドルキャリーの巻き戻しによってドル高になる可能性を
見ておくべきと思います。
ギリシャ債務再編、リーマン破綻より大きな混乱に=ECB専務理事(reuters)
http://www.asahi.com/business/news/reuters/RTR201104270006.html
”欧州中央銀行(ECB)のゴンサレスパラモ専務理事は26日、ギリシャは欧州
連合(EU)と国際通貨基金(IMF)による金融支援計画の実行に専念すべき
との見方を示し、同国の債務再編は米リーマン・ブラザーズの破綻よりも大きな
混乱を市場にもたらす恐れがあると述べた。
理事は当地での会合の合間に記者団に対し「債務再編を行えば法律上やシステム
上の影響が生じる。こうした影響(の規模)は現時点では試算が難しいが、リー
マン破綻後よりもほぼ確実に大きくなるだろう」と語った。
また、債務再編を行えば、銀行のバランスシートや銀行システムの資本を増強す
る全体的な能力に影響が及び、市場の信頼感に痛手となると指摘した。
その上で、ギリシャは経済改革の実行にコミットしているとの見方を示した。
ECBが今月、主要政策金利であるリファイナンス金利を25ベーシスポイント
(bp)引き上げて1.25%としたことについては、一連の利上げの開始を意
味するわけではないとし、金利は毎月、その時点のデータを踏まえて決めると述
べた。
ECBが年内に2度の追加利上げを行うとの市場の観測については、コメントを
拒否した。”
→ 問題の発言がこちらです。
当ウェブログで書いた通りなので特にサプライズではありません。
要は欧州金融機関が直撃を受けるということです。
ただ私の個人的な見解としては、
予想されていなかったリーマンショックより
市場がほぼ予想している債務再編ショックの方が小規模で済むでしょう。
米FF金利先物が上昇、原油高による成長懸念で利上げ観測後退(reuters)
http://www.asahi.com/business/news/reuters/RTR201104260015.html
”25日の米金利先物市場で、フェデラルファンド(FF)金利先物相場が上昇した。
原油価格高が経済に悪影響を及ぼすとの懸念から、投資家が予想する連邦準備理事
会(FRB)の利上げ開始時期が一段と後ずれしている。
原油相場高に伴い、FF金利先物はここ3週間ほど上昇し続けている。
ジェフェリーズのマネー・マーケット・エコノミスト、トム・シモンズ氏は「最近
の原油価格高や日本の震災による問題で、成長見通しへの不透明感が高まった」と
指摘。FRBの超緩和的金融政策からの出口戦略がどのように実施されるかをめぐ
る観測にもある程度の変化が見られるとし、このことが恐らく作用しているとの見
方を示した。
この日、FF金利先物2012年1月限は0.5ティック高の99.735に上昇。
FF金利の誘導目標が0.50%に引き上げられる確率は6%となっている。4月
5日の時点では48%だった。”
→ これは26日の段階での放送ですが
基本的には今も状況は変わっていません。
FOMC前にドル円が上昇していたことから
市場が微妙な均衡の上にあることが分かります。
米短期金利先物、引き続き2012年初めの利上げ観測織り込む(reuters)
http://www.asahi.com/business/news/reuters/RTR201104270132.html
”27日の米短期金利先物市場では、連邦公開市場委員会(FOMC)の声明発表を
受けて、連邦準備理事会(FRB)が2012年初めまで利上げを実施しないとの
見方が維持されている。声明で政策金利を長期間異例に低い水準に据え置く方針が
確認されたことが背景となった。
シカゴ商品取引所(CBT)の金利先物2012年1月限月は現在、フェデラルファ
ンド(FF)金利の誘導目標が引き上げられる確率を約32%織り込んでおり、声
明発表前の水準からほぼ横ばいとなっている。
一方2012年3月のFOMCまでに利上げが実施される確率を90%近く織り込
んでいる。12年4月までに少なくとも0.5%に引き上げられる確率については、
完全に織り込まれている。”
→ FOMC後の金利先物の状況です。
取りあえずサプライズはなしですが
引き続き市場心理が指標に振られ易い局面であるので注意。
◇ ◇ ◇ ◇
注目銘柄、ほぼお休み中 zzz
丸紅(東証一部 8002) 404 → 437 / 453 → 587 / 450 → 587
542 → 608 / 494 → 577 /540 → 577
ユナイテッドアローズ(東証一部 7606) 1,044 → 1,215
1,087 → 1,284
1,146
マツダ(東証一部 7261) 232 / 178
201 → 238
竹内製作所(JASDAQ 6432) 873 → 1,011
タカラレーベン(東証一部 8897) 458 → 472
544
昭和シェル石油(東証一部 5002) 987 → 1059 / 966
716 → 723 / 688
三菱商事(東証一部 8058) 1,700 → 1,890 / 1,914 → 2,442
2,287 → 2,442 / 2,129 → 2,272
2,046 → 2,273
金価格連動型上場投資信託(大証二部 1328) 3,200 → 3,360
マツダは赤字決算+無配だがもう株価には織り込まれている。
今後こちらも香港やムンバイをアウトパフォームするだろう。
↓ マツダ 7261(infoseek)既に生産回復を織り込みつつある
![](https://blogimg.goo.ne.jp/user_image/5a/bc/f2ebae1d92339607eb730a9de4b76616.png)
ギリシャ国債利回り、急上昇=債務再編を警戒―欧州市場(時事通信)
http://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20110426-00000128-jij-int
”【ロンドン時事】連休明け26日午前の欧州金融市場で、ギリシャ国債の利回りが
連休前に続き急上昇(価格は下落)、10年物は年15.4%台とユーロ導入後の
最高水準を更新した。財政赤字削減の遅れなどが嫌気された格好。市場では「ギリ
シャの債務再編は不可避」との見方が根強く、警戒感が強まっている。
欧州連合(EU)統計局がこの日発表した2010年のギリシャの財政赤字の国内
総生産(GDP)比率は10.5%と、政府目標の9.4%を上回った。同国はEU
と国際通貨基金(IMF)から金融支援を受け財政赤字削減に取り組んでいるが、
実現の難しさが示された形だ。
巨額の財政赤字の削減には元本削減など債務再編が不可避との見方が強く、国債利
回りは急上昇。支援要請に追い込まれた昨年5月時点の12.8%台を大きく上回
っている。
アイルランドやポルトガルの国債利回りも上昇しており、10年物ではアイルラン
ドが10.7%台、ポルトガルが10.0%台を付けている。”
→ ユーロ圏の状況は変わっていない。
これで無事に済んだら奇跡と言えるだろう。
既に書いたように、ギリシャの債務再編は
「不可避」ではなく「いつになるか」が問題なのだ。
インパクトの程度と「被弾箇所」に焦点が移っている。
◇ ◇ ◇ ◇
【 いとすぎの為替ポジション 】
週初にユーロが119円後半を抜けてきた段階でロング追加。
週の後半には崩れてきたので121円台で決済しました。
ユーロはそろそろショートに傾ける時が近いのだろう。
2010/04/27 81.64 USD/JPY Lev ×1.5
2010/04/19 118.08 EUR/JPY Lev ×1.5
2010/03/22 114.97 EUR/JPY Lev ×1.5 (ショート)
現在 > 120.08 ユーロ/円(損益114%)← 今年の損益率
81.06 米ドル/円
◎ 2010年の損益率(手数料等除外)> 147%
◎ 2008年秋~09年末の損益率(手数料等除外)> 353%
▼ ポジション解消済み
2010/04/15 119.82 EUR/JPY Lev ×1.5
2010/03/31 117.55 EUR/JPY Lev ×1.5
2010/05/03 87.43 AUD/JPY Lev ×3.0
2010/03/31 85.75 AUD/JPY Lev ×1.5 (ショート)
2010/03/25 81.42 USD/JPY Lev ×1.5
2010/03/17 127.12 GBP/JPY Lev ×1.5
2010/01/06 108.40 EUR/JPY Lev ×1.5 (ショート)
2010/09/10 77.52 AUD/JPY Lev ×1.5 (ショート)
2010/03/01 133.60 GBP/JPY Lev ×1.5 (ショート)
2010/02/10 82.65 USD/JPY Lev ×1.5 (ショート)
2010/02/03 111.36 EUR/JPY Lev ×1.5
2010/01/27 82.87 USD/JPY Lev ×1.5 (ショート)
2010/01/21 112.38 EUR/JPY Lev ×1.5
2010/01/14 110.19 EUR/JPY Lev ×1.5 (ショート)
2010/12/29 107.80 EUR/JPY Lev ×1.5
2010/12/23 83.12 USD/JPY Lev ×1.5 (ショート)
2010/12/08 84.10 USD/JPY Lev ×1.5 (ショート)
2010/11/26 111.24 EUR/JPY Lev ×1.5 (ショート)
2010/11/15 113.30 EUR/JPY Lev ×1.5 (ショート)
2010/11/04 115.10 EUR/JPY Lev ×1.5 (ショート)
2010/09/16 79.57 AUD/JPY Lev ×1.5 (ショート)
2010/09/24 112.68 EUR/JPY Lev ×1.5
2010/07/15 76.20 AUD/JPY Lev ×1.5 (ショート)
2010/06/29 77.09 AUD/JPY Lev ×1.5 (ショート)
2010/06/17 78.07 AUD/JPY Lev ×1.5 (ショート)
2010/06/04 78.18 AUD/JPY Lev ×1.5 (ショート)
2009/07/22 76.77 AUD/JPY Lev ×1.5 (ショート)
2010/04/21 86.74 AUD/JPY Lev ×1.5 (ショート)
2010/04/23 86.88 AUD/JPY Lev ×3.0
2010/04/13 86.28 AUD/JPY Lev ×1.5 (ショート)
2010/04/01 86.40 AUD/JPY Lev ×1.5 (ショート)
2009/10/29 83.08 AUD/JPY Lev ×1.5
2009/10/29 82.75 AUD/JPY Lev ×1.5
2010/03/04 80.12 AUD/JPY Lev ×1.5
2010/02/16 81.15 AUD/JPY Lev ×1.5
2009/11/04 81.01 AUD/JPY Lev ×1.5 (ショート)
2010/01/29 80.01 AUD/JPY Lev ×1.5 (ショート)
2009/12/11 81.38 AUD/JPY Lev ×1.5 (ショート)
2010/01/06 84.86 AUD/JPY Lev ×1.5 (ショート)
…以下省略…
「資源国通貨は底打ちしました。
豪中銀は政策金利を引き上げ始めており、
豪ドルは緩やかな上昇トレンドに入っています」
中長期的な見通しは変更しません。
「90円から78円のレンジ圏を想定」
豪ドルの短期的な見通しは変わりません。
昨年5月のギリシャショック・暴落時の水準に達しているので
くれぐれも要警戒です。
「豪ドルはボラティリティ上昇、急反落に注意」
ユーロ円の上昇はほぼ止まり、急落に注意。
ドル円は3月に協調介入の実施された水準に近づいており
ショートは深追いに注意。
※ くれぐれも投資家各位で御判断下さい。
※ このウェブログを参考とし、めでたく投資収益を得られた方は、
収益への課税分を社会に貢献する組織・団体に寄付して下さい。
(当ウェブログの こちらのカテゴリーも御覧下さい。)
FOMCはサプライズなく終わり、ドル安コンセンサスが再確認されましたが
油断するのは早いと思います。
FF金利先物は現状、2012年1月から3月の間の利上げを織り込んでおり、
これが前後どちらに動いても市場に大きな変動をもたらします。
この微妙な局面で一本調子の上昇や下落は考え難い。
コモディティやDAX、ユーロなどに向かっているリスクマネーが
急激なアンワインドを強いられる局面が必ず来るでしょう。
ドルユーロでポジションが一方に偏った場合、
何が起きるかは余りにも明白です。
まずはフィンランドの選挙を受けて
ポルトガル支援策に及ぼされる影響が焦点です。
ユーロ圏に関しては以下の見通しを維持します。
「第2のギリシャショックが接近しています。
問題はいつ、どの程度の変動が生じるかです。
中印も東証も当然ながらその余波を受けるでしょう」
ユーロ円に関する見方を今週も維持します。
「市場が完全にECBの利上げを織り込んでいます。
しかしこちらはリスク要因を抱えた「危険な通貨高」です。
ギリシャショック再来の足音が接近しています」
「下放れのリスクが残っています。
105円割れの可能性を考慮すべきです」
ゴールドに関しては「警戒すべき水準」との判断を変えません。
FRBの利上げ観測一発で大幅反落する危険性大。
バブルは崩壊する寸前に大きく上昇して人を幻惑することが多い。
「ゴールドは高値波乱です。素人は手出し無用」
「ゴールドが1400ドル台で苦戦しています。
ここから中長期のポジションはくれぐれも注意。
寧ろ今年中に売り時が来ると考えた方が良い」
↓ EUR/JPY(infoseek)完全に頭を押さえられた
![](https://blogimg.goo.ne.jp/user_image/5d/b5/0d9d6354115a3de0300098a44543d70c.png)
先々週より「債務再編はギリシャ国債を保有する欧州金融機関を直撃します」
と書いてきましたが、遂にECB専務理事も同趣旨の発言をしています。
米ドルも否応無しにその影響を受けるでしょう。
ドル円も一方向への動きにはなり難くなる。
ドル、対主要通貨で3年ぶり低水準=NY市場(reuters)
http://www.asahi.com/business/news/reuters/RTR201104300010.html
”29日のニューヨーク外国為替市場では、主要通貨に対するドルの価値を示すドル
指数が3年ぶりの低水準をつけた。米連邦準備理事会(FRB)は金利を長期間ゼ
ロ近辺に据え置く構えを崩していないことから、ドルの弱地合いが続くとみられて
いる。
主要6通貨に対するICEフューチャーズUS(旧NY商品取引所)ドル指数は一
時72.834まで下落した。4月は3.8%の下落となる見込み。
4月のユーロ圏のEU基準消費者物価指数(CPI)速報値が予想を上回る上昇と
なったことから、欧州中央銀行(ECB)の追加利上げ観測が高まり、ユーロを押
し上げた。
ただ、終盤時点ではユーロ/ドルは1.4816付近と、前日からほぼ変わらずだ
った。
ウェルズ・ファーゴの為替ストラテジスト、バシーリ・セレブリアコフ氏は投機筋
のポジションを踏まえれば、来週はドルの下落ペースが鈍化する可能性があるとの
見方を示した。
その上で、「しかしFRBが極めてハト派的なメッセージを送っていることから、
ドル相場の方向が急に変わるような重要な材料は見出せない」と述べた。
〔中略〕
ドル/円0.6%安の81.07円。 ”
→ 週末の状況が整理されています。
私はセレブリアコフ氏と丁度同じことを考えており、
ドルキャリーの巻き戻しによってドル高になる可能性を
見ておくべきと思います。
ギリシャ債務再編、リーマン破綻より大きな混乱に=ECB専務理事(reuters)
http://www.asahi.com/business/news/reuters/RTR201104270006.html
”欧州中央銀行(ECB)のゴンサレスパラモ専務理事は26日、ギリシャは欧州
連合(EU)と国際通貨基金(IMF)による金融支援計画の実行に専念すべき
との見方を示し、同国の債務再編は米リーマン・ブラザーズの破綻よりも大きな
混乱を市場にもたらす恐れがあると述べた。
理事は当地での会合の合間に記者団に対し「債務再編を行えば法律上やシステム
上の影響が生じる。こうした影響(の規模)は現時点では試算が難しいが、リー
マン破綻後よりもほぼ確実に大きくなるだろう」と語った。
また、債務再編を行えば、銀行のバランスシートや銀行システムの資本を増強す
る全体的な能力に影響が及び、市場の信頼感に痛手となると指摘した。
その上で、ギリシャは経済改革の実行にコミットしているとの見方を示した。
ECBが今月、主要政策金利であるリファイナンス金利を25ベーシスポイント
(bp)引き上げて1.25%としたことについては、一連の利上げの開始を意
味するわけではないとし、金利は毎月、その時点のデータを踏まえて決めると述
べた。
ECBが年内に2度の追加利上げを行うとの市場の観測については、コメントを
拒否した。”
→ 問題の発言がこちらです。
当ウェブログで書いた通りなので特にサプライズではありません。
要は欧州金融機関が直撃を受けるということです。
ただ私の個人的な見解としては、
予想されていなかったリーマンショックより
市場がほぼ予想している債務再編ショックの方が小規模で済むでしょう。
米FF金利先物が上昇、原油高による成長懸念で利上げ観測後退(reuters)
http://www.asahi.com/business/news/reuters/RTR201104260015.html
”25日の米金利先物市場で、フェデラルファンド(FF)金利先物相場が上昇した。
原油価格高が経済に悪影響を及ぼすとの懸念から、投資家が予想する連邦準備理事
会(FRB)の利上げ開始時期が一段と後ずれしている。
原油相場高に伴い、FF金利先物はここ3週間ほど上昇し続けている。
ジェフェリーズのマネー・マーケット・エコノミスト、トム・シモンズ氏は「最近
の原油価格高や日本の震災による問題で、成長見通しへの不透明感が高まった」と
指摘。FRBの超緩和的金融政策からの出口戦略がどのように実施されるかをめぐ
る観測にもある程度の変化が見られるとし、このことが恐らく作用しているとの見
方を示した。
この日、FF金利先物2012年1月限は0.5ティック高の99.735に上昇。
FF金利の誘導目標が0.50%に引き上げられる確率は6%となっている。4月
5日の時点では48%だった。”
→ これは26日の段階での放送ですが
基本的には今も状況は変わっていません。
FOMC前にドル円が上昇していたことから
市場が微妙な均衡の上にあることが分かります。
米短期金利先物、引き続き2012年初めの利上げ観測織り込む(reuters)
http://www.asahi.com/business/news/reuters/RTR201104270132.html
”27日の米短期金利先物市場では、連邦公開市場委員会(FOMC)の声明発表を
受けて、連邦準備理事会(FRB)が2012年初めまで利上げを実施しないとの
見方が維持されている。声明で政策金利を長期間異例に低い水準に据え置く方針が
確認されたことが背景となった。
シカゴ商品取引所(CBT)の金利先物2012年1月限月は現在、フェデラルファ
ンド(FF)金利の誘導目標が引き上げられる確率を約32%織り込んでおり、声
明発表前の水準からほぼ横ばいとなっている。
一方2012年3月のFOMCまでに利上げが実施される確率を90%近く織り込
んでいる。12年4月までに少なくとも0.5%に引き上げられる確率については、
完全に織り込まれている。”
→ FOMC後の金利先物の状況です。
取りあえずサプライズはなしですが
引き続き市場心理が指標に振られ易い局面であるので注意。
◇ ◇ ◇ ◇
注目銘柄、ほぼお休み中 zzz
丸紅(東証一部 8002) 404 → 437 / 453 → 587 / 450 → 587
542 → 608 / 494 → 577 /540 → 577
ユナイテッドアローズ(東証一部 7606) 1,044 → 1,215
1,087 → 1,284
1,146
マツダ(東証一部 7261) 232 / 178
201 → 238
竹内製作所(JASDAQ 6432) 873 → 1,011
タカラレーベン(東証一部 8897) 458 → 472
544
昭和シェル石油(東証一部 5002) 987 → 1059 / 966
716 → 723 / 688
三菱商事(東証一部 8058) 1,700 → 1,890 / 1,914 → 2,442
2,287 → 2,442 / 2,129 → 2,272
2,046 → 2,273
金価格連動型上場投資信託(大証二部 1328) 3,200 → 3,360
マツダは赤字決算+無配だがもう株価には織り込まれている。
今後こちらも香港やムンバイをアウトパフォームするだろう。
↓ マツダ 7261(infoseek)既に生産回復を織り込みつつある
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ギリシャ国債利回り、急上昇=債務再編を警戒―欧州市場(時事通信)
http://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20110426-00000128-jij-int
”【ロンドン時事】連休明け26日午前の欧州金融市場で、ギリシャ国債の利回りが
連休前に続き急上昇(価格は下落)、10年物は年15.4%台とユーロ導入後の
最高水準を更新した。財政赤字削減の遅れなどが嫌気された格好。市場では「ギリ
シャの債務再編は不可避」との見方が根強く、警戒感が強まっている。
欧州連合(EU)統計局がこの日発表した2010年のギリシャの財政赤字の国内
総生産(GDP)比率は10.5%と、政府目標の9.4%を上回った。同国はEU
と国際通貨基金(IMF)から金融支援を受け財政赤字削減に取り組んでいるが、
実現の難しさが示された形だ。
巨額の財政赤字の削減には元本削減など債務再編が不可避との見方が強く、国債利
回りは急上昇。支援要請に追い込まれた昨年5月時点の12.8%台を大きく上回
っている。
アイルランドやポルトガルの国債利回りも上昇しており、10年物ではアイルラン
ドが10.7%台、ポルトガルが10.0%台を付けている。”
→ ユーロ圏の状況は変わっていない。
これで無事に済んだら奇跡と言えるだろう。
既に書いたように、ギリシャの債務再編は
「不可避」ではなく「いつになるか」が問題なのだ。
インパクトの程度と「被弾箇所」に焦点が移っている。
![]() | 『日経会社情報』2011-II 春号 |
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【 いとすぎの為替ポジション 】
週初にユーロが119円後半を抜けてきた段階でロング追加。
週の後半には崩れてきたので121円台で決済しました。
ユーロはそろそろショートに傾ける時が近いのだろう。
2010/04/27 81.64 USD/JPY Lev ×1.5
2010/04/19 118.08 EUR/JPY Lev ×1.5
2010/03/22 114.97 EUR/JPY Lev ×1.5 (ショート)
現在 > 120.08 ユーロ/円(損益114%)← 今年の損益率
81.06 米ドル/円
◎ 2010年の損益率(手数料等除外)> 147%
◎ 2008年秋~09年末の損益率(手数料等除外)> 353%
▼ ポジション解消済み
2010/04/15 119.82 EUR/JPY Lev ×1.5
2010/03/31 117.55 EUR/JPY Lev ×1.5
2010/05/03 87.43 AUD/JPY Lev ×3.0
2010/03/31 85.75 AUD/JPY Lev ×1.5 (ショート)
2010/03/25 81.42 USD/JPY Lev ×1.5
2010/03/17 127.12 GBP/JPY Lev ×1.5
2010/01/06 108.40 EUR/JPY Lev ×1.5 (ショート)
2010/09/10 77.52 AUD/JPY Lev ×1.5 (ショート)
2010/03/01 133.60 GBP/JPY Lev ×1.5 (ショート)
2010/02/10 82.65 USD/JPY Lev ×1.5 (ショート)
2010/02/03 111.36 EUR/JPY Lev ×1.5
2010/01/27 82.87 USD/JPY Lev ×1.5 (ショート)
2010/01/21 112.38 EUR/JPY Lev ×1.5
2010/01/14 110.19 EUR/JPY Lev ×1.5 (ショート)
2010/12/29 107.80 EUR/JPY Lev ×1.5
2010/12/23 83.12 USD/JPY Lev ×1.5 (ショート)
2010/12/08 84.10 USD/JPY Lev ×1.5 (ショート)
2010/11/26 111.24 EUR/JPY Lev ×1.5 (ショート)
2010/11/15 113.30 EUR/JPY Lev ×1.5 (ショート)
2010/11/04 115.10 EUR/JPY Lev ×1.5 (ショート)
2010/09/16 79.57 AUD/JPY Lev ×1.5 (ショート)
2010/09/24 112.68 EUR/JPY Lev ×1.5
2010/07/15 76.20 AUD/JPY Lev ×1.5 (ショート)
2010/06/29 77.09 AUD/JPY Lev ×1.5 (ショート)
2010/06/17 78.07 AUD/JPY Lev ×1.5 (ショート)
2010/06/04 78.18 AUD/JPY Lev ×1.5 (ショート)
2009/07/22 76.77 AUD/JPY Lev ×1.5 (ショート)
2010/04/21 86.74 AUD/JPY Lev ×1.5 (ショート)
2010/04/23 86.88 AUD/JPY Lev ×3.0
2010/04/13 86.28 AUD/JPY Lev ×1.5 (ショート)
2010/04/01 86.40 AUD/JPY Lev ×1.5 (ショート)
2009/10/29 83.08 AUD/JPY Lev ×1.5
2009/10/29 82.75 AUD/JPY Lev ×1.5
2010/03/04 80.12 AUD/JPY Lev ×1.5
2010/02/16 81.15 AUD/JPY Lev ×1.5
2009/11/04 81.01 AUD/JPY Lev ×1.5 (ショート)
2010/01/29 80.01 AUD/JPY Lev ×1.5 (ショート)
2009/12/11 81.38 AUD/JPY Lev ×1.5 (ショート)
2010/01/06 84.86 AUD/JPY Lev ×1.5 (ショート)
…以下省略…
「資源国通貨は底打ちしました。
豪中銀は政策金利を引き上げ始めており、
豪ドルは緩やかな上昇トレンドに入っています」
中長期的な見通しは変更しません。
「90円から78円のレンジ圏を想定」
豪ドルの短期的な見通しは変わりません。
昨年5月のギリシャショック・暴落時の水準に達しているので
くれぐれも要警戒です。
「豪ドルはボラティリティ上昇、急反落に注意」
ユーロ円の上昇はほぼ止まり、急落に注意。
ドル円は3月に協調介入の実施された水準に近づいており
ショートは深追いに注意。
※ くれぐれも投資家各位で御判断下さい。
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