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『週刊エコノミスト』3月8日号 - 日銀が株価を歪めた元凶、経済実態から離れたバブル形成

2022-03-04 | 『週刊エコノミスト』より
エコノミストのマーケット特集は概ね穏当で楽観的。だからこそ
ウクライナ情勢の悪化を受けて下方修正を強いられよう。

市岡繁男氏がコラムで指摘しているように
リーマンショックの直前に原油は急騰暴落していた。
氏が指摘するように原油価格(WTI)と米長期金利は
かなり強い相関を持っている。
日米とも株価は明白なバブルなので、
原油が先導して「いつか来た道」とならなければ良いが。。

週刊エコノミスト 2022年 3/8号【特集:利上げが来る! 】


エントリーのサブタイトルは86頁より。
ソニーFGの渡辺浩志氏の分析で、要旨としては
岸田政権を「反市場」と批判する、金融界によくある我田引水だが、
(成長性の低い日本企業を批判せず政治のせいにする他力本願)
2017年以降の日本株(TOPIX)が為替離れした原因が
日銀の緩和策強化にあると指摘している
のは完璧に正しい。
氏は「日銀政策が市場を歪め」と書いているが、
これは正確には、日銀が経済実態に合わないバブルを生んだ訳である。
金融関係者がついうっかり真相を漏らしたものだが高く評価できる。

日本の経済成長率(≒所得増)と株価の「ワニの口」は、
主として暗愚な安倍の悪政により凄まじく拡大している
から、
日本にとってはそちらの方が遥かに重大な問題であるのだが。。

    ◇     ◇     ◇     ◇

ダイヤモンドのトヨタ特集は頑張って作っているが。。
「トヨタよりソニーや日本電産が気になるダイヤモンド特集」
と当ウェブログが先週、書いた通りではないだろうか。

『週刊ダイヤモンド』2022年 3/5号 (絶頂トヨタの真実)


日本企業は特許だけはやたら持っているが、
またしても「技術で勝って経営で負ける」恒例のパターンに
入りつつあるようで不吉な予感も。。

    ◇     ◇     ◇     ◇

東洋経済の特集「デジタル仕事術」特集、
「「仕事は一変」と称すのは誇大広告だろうがポテンシャル高そう」
と先週書いたが完全に外れてしまった。。
チャットの使い方とかデジタル音痴の中高年向けでしかない。

数少ない良記事としてはExcelでバブルチャートを作る
62頁くらいではないか。(ライターの立山秀利氏の執筆)

『週刊東洋経済』2022年3/5特大号 (デジタル仕事術)


佐藤優氏のロシア分析は、ウクライナ侵攻において完全に見当違いだった。
氏は煙幕を張り始めているが、見通しを大きく外したのは明白だ。
プーチンはウクライナを完全屈服させるつもりで大軍を投入したのだから、
大規模な軍事行動を予言していたアメリカの情報分析の方が遥かに正しく、
外交交渉で何とかなるように吹聴していた氏は数段劣っていたとの結論になろう。
(ロシアの公共メディアが迂闊に流した予定原稿こそプーチンの本音である)

    ◇     ◇     ◇     ◇

次週の注目はダイヤモンド、と言っても重要なのはメイン特集ではない。

▽ ウクライナ侵攻の影響を受けた市場分析が重要

『週刊ダイヤモンド』2022年 3/12号 (物流危機)


▽ 東洋経済は毎週、誇大広告気味である。。

『週刊東洋経済』2022/3/12号 (ザ M&Aマフィア)


▽ 今度こそ本格特集を望みたいエコノミスト

『週刊エコノミスト』2022年 3/15号【緊急特集:ロシア暴走が招く世界大動乱】

ダイヤモンドより詳細でコモディティ分析に期待できる。
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