みんなの心にも投資 … ソーシャルインベスター(社会投資家)への道

個人投資家の”いとすぎ ”が為替・株式投資を通じた社会貢献に挑戦します。すべてのステークホルダーに良い成果を!

夏の新刊 -『不倫』『戦争体験と経営者』『デジタル・ポピュリズム』『ロシアと中国 反米の戦略』等

2018-08-11 | こんな本を読んでいます
夏にも恒例の新刊紹介です。
今回は情報操作やディスインフォメーション関連の鋭い本が多く。

安倍だけでなく世界中でこのような陰湿で姑息な手法が増えている模様。
SNSや扇動者に操られない賢い有権者になりましょう!


『不倫』(中野信子,文藝春秋)


 → 著者はもはや研究者よりもベストセラー作家になりつつある。
   人間の本性はこうした不祥事や情動において露呈されるものだが、
   日本の同調圧力が遺伝子要因だと指摘している点に注目。
   ということは、「不安」を口実に給付を求める動きもなくならない訳だ。


『戦争体験と経営者』(立石泰則,岩波書店)


 → 「日本軍は人命を甚だしく軽視」と憤りを隠さないケーズデンキ創業者。
   人を大切にする経営の出発点はこの義憤にあったことが分かる。
   戦争を経験した経営者は、倫理面で今の軽過ぎる輩と矢張り違う。


『デジタル・ポピュリズム 操作される世論と民主主義』(福田直子,集英社)


 → SNS利用者は情報操作の格好の標的であり、
   ネガティブ広告によってたやすく操られている。
   この監視社会で踊らされる有権者は、選挙でも操られかけている。


『愛国奴』(古谷経衡,駒草出版)


 → SNSや情報操作で操られる日本での典型例がこちら。
   誰しもどこかで見かけたことのあるネトウヨは、
   カルト教団と酷似した「保守ビジネス」の犠牲者だった。


『驚くべきCIAの世論操作』(ニコラス・スカウ著/伊藤真,集英社インターナショナル)


 → CIAはメディアをコントロールしハリウッドをも利用して人々を騙している、
   アルゴもゼロ・ダークサーティーもCIAによるプロパガンダである。
   断言しても良いが、安倍政権下でも酷似した手法が用いられている筈。


『ロシアと中国 反米の戦略』(廣瀬陽子,筑摩書房)


 → 日本の安全保障の問題点を「アメリカ依存」と見抜いた慧眼である。
   集団的自衛権だけで満足する衆愚勢力より数段レベルが高く、
   今の日本の官民に欠けているリアルポリティークを学べる好著。


『炎上とクチコミの経済学』(山口真一,朝日新聞出版)


 → ネット炎上は「1%以下の少数派」が起こしたもの、
   高学歴・高所得・経営管理層による少数意見に過ぎない。
   クチコミは極論とネガティブ意見が多くなり嘘も混ざっている、
   等々の科学的分析が非常に面白い。


『Discover Japan(ディスカバージャパン) 2018年 8月号(特集:この夏、日本の楽園へ。)』(エイ出版社)


 → こちらは気分転換に。「絶景」の連載が始まっています。
   雑誌で取り上げられた場所はすぐにでなく
   ピークを外してから行くのがお薦め。


『Casa BRUTUS(カーサブルータス) 』2018年9月号 [ライフスタイルホテル](マガジンハウス)


 → 宿や建築が好きな人はこちら。
   業界の人はチェックしているとは思いますが、
   まあ矢張り張っているアンテナが違う感じ。

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