今週の週刊エコノミストの世界経済特集は非常に良かった。
歴史的な号となりそうな予感すら感じる。
金融関係者や投資家が絶対に読むべき記事として
①「景気後退まで残り2年」(JPモルガン・重見氏)
②「商品市況は予言する」(東海東京調査センター・平川氏)
③「市場暴落を計るタイミング」(最近独立された市岡氏)
の三つを強くお薦めしたい。
矢張りリセッションが迫っていると改めて確信した。
①についてはよく知られている米長短金利差の変動と
ISM製造業指数を組み合わせた図が秀逸である。
(矢張り2015年から16年はリセッション目前だったことも分かる)
より重要なのは②で、先物の「銅・金比率」が三度のピークを付けたこと、
製造業景況指数に連動する木材先物が大幅下落していること、
原油価格が急上昇している局面でFRBが金融引締めを行っていること、
この三点で「景気後退入り直前」と指摘されている。
③における新規資金供給と株価の連動を見ても、
日本株が非常に危うい状況にあるのは明白である。
巻末の方ではスフィンクスの藻谷氏が「株安の理由は、経済指標の悪化」と
これまた鋭い分析を示している。こちらもリセッションを予感させるものだ。
◇ ◇ ◇ ◇
今週の週刊ダイヤモンドの中国特集も非常に良い。
新しい情報は余りないが、的確な内容である。
「仕組まれた奉仕と束縛」はまさにその通りで、
中国は孫子を生んだ国であるからいかに戦略で勝つか、
いかなる手段を用いれば最終的に勝利を掴めるかとことん考えている。
(目先の感情論か純朴な性善説ばかりの日本と違うところだ)
インテルやアップルのような企業戦略ばかりにとどまらず、
インドやアセアン親日国と組んで対抗するようなビッグピクチャーが必要だろう。
就活に関しては一度、「若手劣化」か「若手問題」の特集をしてはどうか。
かつて「若者使えない」説が散々垂れ流された時よりも
新卒の採り過ぎ、基準の下げ過ぎで問題が寧ろ深刻化している筈だ。
◇ ◇ ◇ ◇
東洋経済の宗教特集は「らしい」総花的内容。
小ネタとしては面白いものが多いがやや迫力不足か。
●●の科学では教祖が離婚して29歳下の妻と再婚したら信者激減とか、
(何故かB層に人気ある某経済評論家とよく似ていて興味深い)
某新興宗教では子への暴力が正当化されているとか、
新興宗教でも「三代目」でお家騒動が頻発しているとか、
宗教団体の人間臭い裏面を窺うことができて何とも言えない気分になる。
改憲運動に異常にのめり込む神社本庁ではなく
靖国の地盤沈下が記事になっていたのは意外だった。
ネトウヨみたいな連中が靖国靖国と騒ぐせいか
靖国の奉賛金(寄付金)も会費収入も減り続けており
偏った歴史観を持つ新規の「支援者」は疫病神でしかないようだ。
戦没者への心からの哀悼や国民からの幅広い支持よりも政治やイデオロギーを優先し、
遊就舘のようなプロパガンダ施設に力を入れ過ぎた必然ではないだろうか。
◇ ◇ ◇ ◇
次回もダイヤモンドに注目、いま大騒動のスルガ問題ですかさず斬り込んできた。
▽ いきなりステーキがNYで苦戦、という話も気になる
▽ 記事タイトルや登場人名を見ると女医問題の本質から遠く離れてそうな東洋経済
▽ エコノミストはメイン特集より中曽氏へのインタビューに興味津々。
記事としては「自転車ツーリズム」の方にも期待している。(観光政策としてかなり重要)
歴史的な号となりそうな予感すら感じる。
金融関係者や投資家が絶対に読むべき記事として
①「景気後退まで残り2年」(JPモルガン・重見氏)
②「商品市況は予言する」(東海東京調査センター・平川氏)
③「市場暴落を計るタイミング」(最近独立された市岡氏)
の三つを強くお薦めしたい。
矢張りリセッションが迫っていると改めて確信した。
①についてはよく知られている米長短金利差の変動と
ISM製造業指数を組み合わせた図が秀逸である。
(矢張り2015年から16年はリセッション目前だったことも分かる)
より重要なのは②で、先物の「銅・金比率」が三度のピークを付けたこと、
製造業景況指数に連動する木材先物が大幅下落していること、
原油価格が急上昇している局面でFRBが金融引締めを行っていること、
この三点で「景気後退入り直前」と指摘されている。
③における新規資金供給と株価の連動を見ても、
日本株が非常に危うい状況にあるのは明白である。
『エコノミスト』2018年 9/4号 | |
巻末の方ではスフィンクスの藻谷氏が「株安の理由は、経済指標の悪化」と
これまた鋭い分析を示している。こちらもリセッションを予感させるものだ。
◇ ◇ ◇ ◇
今週の週刊ダイヤモンドの中国特集も非常に良い。
新しい情報は余りないが、的確な内容である。
「仕組まれた奉仕と束縛」はまさにその通りで、
中国は孫子を生んだ国であるからいかに戦略で勝つか、
いかなる手段を用いれば最終的に勝利を掴めるかとことん考えている。
(目先の感情論か純朴な性善説ばかりの日本と違うところだ)
インテルやアップルのような企業戦略ばかりにとどまらず、
インドやアセアン親日国と組んで対抗するようなビッグピクチャーが必要だろう。
『週刊ダイヤモンド』2018年 9/1号 (自動車・電機・IT 40年で完成した日中逆転の全経緯) | |
就活に関しては一度、「若手劣化」か「若手問題」の特集をしてはどうか。
かつて「若者使えない」説が散々垂れ流された時よりも
新卒の採り過ぎ、基準の下げ過ぎで問題が寧ろ深刻化している筈だ。
◇ ◇ ◇ ◇
東洋経済の宗教特集は「らしい」総花的内容。
小ネタとしては面白いものが多いがやや迫力不足か。
●●の科学では教祖が離婚して29歳下の妻と再婚したら信者激減とか、
(何故かB層に人気ある某経済評論家とよく似ていて興味深い)
某新興宗教では子への暴力が正当化されているとか、
新興宗教でも「三代目」でお家騒動が頻発しているとか、
宗教団体の人間臭い裏面を窺うことができて何とも言えない気分になる。
『週刊東洋経済』2018年9/1号 (宗教 カネと権力 宗教界のタブー解明) | |
改憲運動に異常にのめり込む神社本庁ではなく
靖国の地盤沈下が記事になっていたのは意外だった。
ネトウヨみたいな連中が靖国靖国と騒ぐせいか
靖国の奉賛金(寄付金)も会費収入も減り続けており
偏った歴史観を持つ新規の「支援者」は疫病神でしかないようだ。
戦没者への心からの哀悼や国民からの幅広い支持よりも政治やイデオロギーを優先し、
遊就舘のようなプロパガンダ施設に力を入れ過ぎた必然ではないだろうか。
◇ ◇ ◇ ◇
次回もダイヤモンドに注目、いま大騒動のスルガ問題ですかさず斬り込んできた。
▽ いきなりステーキがNYで苦戦、という話も気になる
『週刊ダイヤモンド』2018年 9/8号 (まだまだあった不動産投資の罠) | |
▽ 記事タイトルや登場人名を見ると女医問題の本質から遠く離れてそうな東洋経済
『週刊東洋経済』2018年9/8号 (医学部&医者の大問題 入試から働き方まで徹底解剖) | |
▽ エコノミストはメイン特集より中曽氏へのインタビューに興味津々。
『エコノミスト』2018年 9/11号 | |
記事としては「自転車ツーリズム」の方にも期待している。(観光政策としてかなり重要)