昨夜 吉原炎上見る 吉原に売られてきた久乃が着ていた縦縞の紬と羽織の着こなし 海老茶の半襟と足袋 真似したい
自信なさげな久乃が 遊女の若汐になり 花魁の紫となる 表情も立ち姿も洗練され 貌が整っていく見応え 五社英雄監督作品が好きなのではないか 鬼龍院花子の生涯も大好きだった もしかすると極妻も好きかも知れない
アンナム という香水に近い香りを作ろうと 残り香だけど試供の容器があったはずで 探すが見当たらない
記憶をたどる まず印象的な甘さ ベトナムのイメージ香りだというのは覚えている
ネットで情報収集 すると すでに廃盤になっているこの香水を探している人や 好きだと書き込んでいるものに出くわす 甘いのが苦手な姉からもらったとか なつかしい香りだと
ライススチーム ミルク 月下香 紫檀 ムスク 各ノートの中心になるイメージが書いてあるものを見つけた 月下香 やはりそうか チュベローズ ミルキーな甘い香りの花 この香料は手元にあったのでここからはじめようと思っていた 嗅ぐ人によってはミルキーの甘さのなかにシナモンのようなスパイシーさ 白百合とミルクと表現している人もある そういったことを手掛かりに組み立てていく 手持ちの香料には限りがあるが イメージに合うものを選びとっていく 絶対これは入っていると思われるものから入れていく チュベローズ ピーチ ジャスミン マンダリンなど合わせて東南アジアの市場に思いを馳せる 行ったことないので妄想 パチュリの土臭さ 湿度 果物 蒸し器から上がる蒸し菓子の湯気 官能的な花々 ベトナムならコリアンダーも使えるか 新鮮な青もの 懐かしさのある甘さ トンカビーンズ バニラ 紫檀 紫檀は香料で嗅いだ事がない 白檀とどう違うのか 調べると紫檀はローズウッドのことだった なんだそれなら嗅いだ事はある 組み合わせで表現できる ベースの重さに引っ張られないように フローラルを咲かせるには ああか こうか へとへとになるまで嗅いでしまう 絵を描きながら画面をずっと見ているとよくわからなくなるのと似ているが 香りはもっとわからなくなる でももっと嗅ぎたくなる 鼻が疲れてくると疲れにくい香りがいいと感じられるようになる シャープなものや柑橘系など 判断が鼻の心地よさに持っていかれそうになるので嗅ぐのを止めなければならない 嗅ぎ続け鼻の奥の脳が疲れる そのせいかいつもより眠りが深く寝覚めが悪かった
で今手元にある香りは実際アンナムと近いかどうか 謎 多分全然違うと思う マンダリンが違う気がする もっと極端な方向に行っていい気がする