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流出雑記 

2015/2/27 バンコクですでに5日目

2015年02月28日 | Weblog
またバンコクに来ている。

来る前に風邪をひき、喉をやられて来てから2日ほど体調が悪かった。たぶん飛行機に乗っているあいだ熱があったと思う。
バンコクは先月来たときよりも確実に暑くなっている。たくさん水を飲み、果物を食べ、暑さによる発汗にのせてはやく風邪を体から絞り出してしまいたい。

22日にバンコク入りして、公演は28日。再演という名の新作に近いものだから短期間の稽古でテキストを覚え、動きにして、さらに空間と他の要素との関わりのあたりをつけなければいけない。今日、27日。つまり明日が本番。気付けば。

新しい4つのテキスト。最初はとりあえず覚えることに急き立てられていたけれど、発声しながら動きをつけていくと動きごと言葉が入ってくる。動きのために言葉を利用するのではなく、でも言葉の説明に動きを従属させるのでもない。ざっくりした動き、でも抽象化とは違う。
毎回その調整が難しい。

タイでは毎日屋台で食べ物を買う。日本の、お祭りの屋台みたいなのではなくて、常時食べ物の屋台があちこちに出ている。
先月初めて来たときは、不慣れで興味のあるものにも手を伸ばし辛い感じがあったけれど、ようやく慣れてきて、屋台がたくさん集まる市場のどこにどの店があるかもなんとなく把握できるようになった。店の人の顔も少し覚えた。

店はいろいろで、スープ類を専門に売っている店、おかずをたくさん売っている店、炊いたごはんだけ売っている店。タイ米とタイのもち米、カオニャオがある。赤米のもち米も。揚げ物専門店、サラダ専門店、スイーツ専門店。調理したものあるけれど、八百屋も肉屋もある。
肉は鶏と豚が主で、これも屋台で売られている。日本じゃあれだけ鶏肉は傷みやすいからって冷やして管理するのに、そんな必要本当にあるのかと思うくらい常温の、それも気温30度超えるところで吊るされて、あるいは山積みで売られている。でも屋台のものを食べても当たったり今のところ全然していない。

今日は屋台に入って初めてひとりで麺を食べてみた。上にはたくさんトッピングが乗っている。蒸し鶏に、鶏の関節部を煮たコラーゲン、煮茄子のようなもの、赤茶色の謎の塊。豆腐のような雰囲気。でも原料は大豆じゃなさそうで、色からして血を固めたようなものかとちょっと構えたけど、食べるとレバーみたいな風味は全然ない。だからより正体は不明だった。

細い米の麺でスープは透明の赤味が強い醤油色。上にはパラっとパクチーがかかっている。おいしい。30バーツ。120円くらい。だいたい屋台で米とおかずを買っても50バーツ以内で収まる。一食それくらいで済んで豊富に選べるから、タイにいたら自炊しなくなるだろう。タイでは台所のない家があるのも普通だというのが頷ける。揚げ油なんて出してられない。
食べ物が身近で、気軽。目の前で調理され、作った人が売っている。
コンビニもあるにはあるけど、間違いなく屋台の食べ物の方がうまいから、コンビニの出現によって屋台文化が廃れるようなことはまずなさそう。
タイのコンビニは、日本で使うみたいにお昼ごはんとか食べ物を買うというより、日用品とか袋菓子の買える便利な商店のような雰囲気がある。洗剤なんかはすごく品揃えがいい。それに比べて明らかに食べ物には気合いが入っていない。
でも一応おにぎりをひとつ試してみた。スパイシーなんとかサーモンと書いてあり、三角の形状は同じだけれど、ごはんは軽く酢飯だった。具はタイの炒め物によくある味。これ日本で売ってても買うなと思う。


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