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流出雑記 

2013/12/15

2013年12月16日 | Weblog
『それはかつてあった』無事楽日を迎える 私も先週本番を終えたので これで我が家の今年一番の山場は越えたと言える
どうなることかと思っていたけど 良い年を迎えることができそうだ

ここ最近のうちに芸能界寄りの現場で仕事をするような俳優さんから初めて舞台に立つ方まで様々な演じるさまに接することができた
何が優れているということは一概には全然言えない 技術で律することだけでは表出しえないみずみずしい発語もあれば 俳優であることを引き受ける覚悟からしか滲んでこない そういうものも確かにある
何を選択して生きているかは人によるし何かを選んだということは何かを選び損ねることでもある だからその人の姿は 当人が選んできたものの集積でありながら選び損ねたものでもある 誰しもが選択において主観的には様々な思いを持っていようが 観点を変えて見ればそれは完璧であると言う他ない そこに像を結んでいるものは
もしかすると当人が選んだという言い方も正しくないかも知れない 訪れてしまうものかも知れない そして同時にどうしようもなく ある欠落を生きている
欠落が どうしてもある というのは官能的なことで そういうことで言えば生きることは生を生としまたそれ自体を欠落させる死への放蕩だし そのことはおそらく演劇と関わっている ダブルであることが
社会的規範の為すべきことを ややほっぽり出してでもそんなことに耽ることをやめられないろくでもない人たちを 好きだと思う