3時過ぎ就寝11時起床
朝、新聞と一緒に紙が一枚入っていた。
うちの隣のおばさんが昨日亡くなり、葬儀の日時と会場を知らせる町内会からの紙だった。
昨日餅をもらったおばあさんは右隣、亡くなったおばさんは左隣。
表札にはご主人と娘さんとの3人の名前があるが、ご主人は既に亡くなり娘さんは嫁がれているようで、我々がここに越して来た2年前すでに一人暮らしだった。
初めて挨拶に行った時も何かわからないことあったら聞いて下さいねと穏やかな表情が印象的な方だった。
病気がちで入院されていることもしばしばあり、救急車で運ばれて行くのに出くわしたこともあった。
家に居る間もあまり外出されず、週に何度かヘルパーが来て生活介助をしているらしかった。
右隣のおばあさんによれば、ご主人が亡くなって家にこもりがちになり鬱傾向の時期もあったと言う。
隣からは以前から鳴り続ける電話の音が聞こえることがよくあり、人が訪ねて来ても出られないこともよくあった。
昨日の夜も雨音の中2回ほど掛かってきて鳴り続けていた。
それから30分ほどたって近くで救急車が止まり、隣だろうかと思っていたらやはりそうで外で数人の人の話し声、担架の音などがしている。
少し玄関から顔を出してみると、傘をさした若い女性が立っていた。目が合って会釈したがなんとなく事情を聞き辛くドアを閉めた。
もしかしたらという思いはあったが、今朝亡くなっていたことを知る。
ひとり暮らしの初老の女性の洗濯物はいつも寂しげだった。
死亡を知らせる紙に書かれた「ご逝去」という文字は死を硬い箱に入れたように見える。
家族を作り子供を育てた家、ひとりひとりいなくなる。
家は使われなくなった鍋、ボウル、お玉、洗濯機、醤油、小麦粉、石鹸、櫛、アイロン、肌着、シャツ、毛布、押し入れの中の品々を抱えたまま黙っている。
黙っている壁一枚隔てた所にいる。
手を動かしたくなりクッキーを焼く。
小麦粉190グラム砂糖50グラム紅花油60グラム卵M1個バニラエッセンスシナモン190度18分
夕方、南禅寺の国際交流会館で仕事。
早めに出て近くのギャラリー虹を覗く。
「泥の夢から醒めるまで」という絵画展。
すべての作品はモノクロで、パネルに墨と油彩、それにジェッソを使って描かれたざらついた壁のしみのような中に部分的な裸婦が描かれている。体も背景に溶けているようになっていて黒い液状に感じられる。
作家は学生で私より3つほど若い男性。今後の作品が見たいので住所を書いて出た。
6時半から仕事
2時間半5ポーズクロッキー
大黒屋で苺と牛乳とほっと梅を買って帰る。
朝、新聞と一緒に紙が一枚入っていた。
うちの隣のおばさんが昨日亡くなり、葬儀の日時と会場を知らせる町内会からの紙だった。
昨日餅をもらったおばあさんは右隣、亡くなったおばさんは左隣。
表札にはご主人と娘さんとの3人の名前があるが、ご主人は既に亡くなり娘さんは嫁がれているようで、我々がここに越して来た2年前すでに一人暮らしだった。
初めて挨拶に行った時も何かわからないことあったら聞いて下さいねと穏やかな表情が印象的な方だった。
病気がちで入院されていることもしばしばあり、救急車で運ばれて行くのに出くわしたこともあった。
家に居る間もあまり外出されず、週に何度かヘルパーが来て生活介助をしているらしかった。
右隣のおばあさんによれば、ご主人が亡くなって家にこもりがちになり鬱傾向の時期もあったと言う。
隣からは以前から鳴り続ける電話の音が聞こえることがよくあり、人が訪ねて来ても出られないこともよくあった。
昨日の夜も雨音の中2回ほど掛かってきて鳴り続けていた。
それから30分ほどたって近くで救急車が止まり、隣だろうかと思っていたらやはりそうで外で数人の人の話し声、担架の音などがしている。
少し玄関から顔を出してみると、傘をさした若い女性が立っていた。目が合って会釈したがなんとなく事情を聞き辛くドアを閉めた。
もしかしたらという思いはあったが、今朝亡くなっていたことを知る。
ひとり暮らしの初老の女性の洗濯物はいつも寂しげだった。
死亡を知らせる紙に書かれた「ご逝去」という文字は死を硬い箱に入れたように見える。
家族を作り子供を育てた家、ひとりひとりいなくなる。
家は使われなくなった鍋、ボウル、お玉、洗濯機、醤油、小麦粉、石鹸、櫛、アイロン、肌着、シャツ、毛布、押し入れの中の品々を抱えたまま黙っている。
黙っている壁一枚隔てた所にいる。
手を動かしたくなりクッキーを焼く。
小麦粉190グラム砂糖50グラム紅花油60グラム卵M1個バニラエッセンスシナモン190度18分
夕方、南禅寺の国際交流会館で仕事。
早めに出て近くのギャラリー虹を覗く。
「泥の夢から醒めるまで」という絵画展。
すべての作品はモノクロで、パネルに墨と油彩、それにジェッソを使って描かれたざらついた壁のしみのような中に部分的な裸婦が描かれている。体も背景に溶けているようになっていて黒い液状に感じられる。
作家は学生で私より3つほど若い男性。今後の作品が見たいので住所を書いて出た。
6時半から仕事
2時間半5ポーズクロッキー
大黒屋で苺と牛乳とほっと梅を買って帰る。