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流出雑記 

1月22日

2009年01月22日 | Weblog
3時半就寝、11時前起床。
寝る前に枕元の明かりで高村光太郎の『智恵子抄』をなんとなく開く。大半の詩は智恵子があんまり高らかに詠い上げられているように思われ、私は疲れてしまうのだが、中で3つ好きな詩がある。「晩餐」「梅酒」「同棲同類」

昨夜、ダーリンと後輩E君は2階の仕事部屋で映像編集作業をほとんど徹夜でやっていたようだ。
私は1階のコタツで寝ている。コタツをいちばん低温にしてそのまま寝るので浪費だなあと思うが、朝起きると体はほかほかで起き上がってもしばらくほかほかは続くほど暖まっている。
しかしいよいよ自分の体温で保温する能力は退化しているように思う。冷たい布団にひとりで入るといつまでも眠れない。

今日も午後から雨の予報。
昨日の残りのシチューとトーストと寒さのせいで常温でも冷蔵庫に入れた時のように黒くなってしまうバナナを食べて『富士』を二章読んでから降り出す前に外に出る。
壊れてしまった物干の蛸足などを買いにコーナンへ。
蛸足と切れたつり下げ部分を補修して使っていた洗濯バサミがいっぱい付いてる靴下などを干すやつも新調。あと小梅のおやつ。合わせて大体1000円。
出ると小雨が降り始めていた。園芸コーナーをちょっと歩いて帰宅。

我が家の玄関には去年買った魚柳梅が寒空の下ますます鮮やか。この色の花に弱い。
挿し木したてのような弱々しい100円の苗だったが夏の間見る度毎に育ち枝数を増やした。
魚柳梅は小梅の花、と勝手に思っている。

玄関を掃いてその流れで靴磨きを始めた。
今年買ったカンペールの靴は大事に履きたいので靴クリームでまめにケアしようと思う。
ダーリンが式場カメラマンのスーツの時に履く黒い革靴、私のほとんど履いていない臙脂と茶色を混ぜたような編み上げブーツ、元はグリーンピース色で今は鈍い抹茶色に変色したツモリチサトのパンプス…。
靴クリームをいらなくなった靴下に馴染ませて磨くと、乾いた皮に油分が吸い取られるように馴染む。
クリームはガソリンのようなユウウツになる臭いがする。臭いがこもりそうなので玄関ドアを開けたまま磨く。
しっとりと光る靴は靴としての威厳を取り戻したような誇らしげな顔をしていた。

磨き終わったころ隣のおばあさんが出て来てふと覗いた。
うちの二階のベランダの工事の騒音のことなどをお詫びし、しばらく話していると、「お餅好きですか」と聞かれる。鏡開きをしたら中から食べきれないほど小分けパックの丸餅が出て来たと言って餅をたくさんいただいた。

うちの冷凍庫にも丸餅が5つほど、あと小さい鏡餅がまだある。
餅を消費する為に夕飯はキムチ白味噌鍋にし餅を入れた。
しかしまだまだあるのでまたぜんざいを炊く口実にする。

夜、小梅を捕まえて頬ずりしたら実家の押し入れにあったミンクのコートのにおいに似ていた。