2022 備忘録

思いついたことを書き残す。

被災地から学ぶこと

2011年04月23日 | ひとりごと
今夜11時35分、前橋帰着。
三日間の災害派遣が終了する。
今回は東松島市での窓口業務に終始する。
この間、多くの市民と接する。
地震による被害は思いのほか少なかったと思われるが、一方津波の被害ははじめてみる事もあるがまことに甚大である。
今回も想定外という言葉がマスコミで多く使われた。
その意味では木造住宅の耐震性能は想定内のものであったといえる。
但し、想定を上回ったら倒壊等の損害を出していたということで人命にもかかわる問題だ。

津波について考えるとまったく人間の知恵の及ばないものである。
津波の高さを過去の事例に基づいて判断することはほぼ無意味だ。
技術の進歩で自然をねじ伏せることができるように勝手に判断していたに過ぎない。

原発にしても100_%本当に安全であると確信していたのだろうか。
想定した以上の津波の高さであったと説明しているが想定外のときはどうなるのか想像力の欠如以外の何者でもないのではないか。

建築の設計においても経験値に基づく判断で構造設計がなされてきた。
やはり想定以上の力が加わったとき何が起こるか建築主に対して説明責任がありそうだ。

環境性能にしての機械設備に頼りすぎているようだ。
もともと建築形態は気候風土によって形作られてきたこと思い起こすことが必要といえる。


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