2022 備忘録

思いついたことを書き残す。

山猫軒のカレーを食べ損ねる。

2007年02月18日 | ひとりごと


JIA保存問題東京大会に参加、お昼に萩原さんがおいしいといっていた山猫軒のカレーに挑戦しようと楽しみにしていたら休みでがっかり。近くに蕎麦屋さんで鰊蕎麦を食べる。鰊蕎麦が熱いそばのときは定番なのだが意外とどこにでもあるわけではない。あるとつい頼む。

会場は本郷の東大キャンパス。江戸時代からの建築が立ち並ぶ建築博物館のような地区だ。画像は法文1号館のアーケードだが日本ではないような印象の空間だ。茶褐色のタイル壁と石張りのエントランスを持つ構内の建築はコンドルを始祖とする日本の近代建築が対西欧の対抗手段として文明の同化する表現に傾注したことに他ならない。徳川幕府が結んだ不平等条約解消のために明治政府が欧風化政策をとった流れを継承するものだ。したがって欧風であるが欧州ではない空間でもある。その中にあって赤門と伊藤忠太の正門が異彩を放っている。

欧米追従の他の政策ともに日本を指導してきた層を輩出してきた東大の建築に現代の建築様式の混乱を見るようだ。住宅メーカーあたりも世界中から表層のみをパクッた奇妙な住宅を作り続けているのもこの流れの延長線上にあるような気がする。しかしわが日本民族は相当頑固でもある。日本中探しても玄関で下足を脱がない家庭はないのでは。田んぼの泥水に浸かっていたDNAは相当かたくなだ。

個人的にではこれら東大の建築が嫌いかといえば西欧への憧憬をがむしゃらに形にしてきた戦前の建築家のエネルギーには圧倒されるものがあるのも事実だ。幸いというか不幸というか地方育ちの身としては直接的な影響はほとんどないので呪縛にはまることはなさそうだ。

夕方シンポジュームが終わってから近所に住む娘を呼び出し、雨の中ふらふら御徒町までくだり夕飯を取る。就職活動中でいろいろ大変なようだが、それはそれで新しい体験を楽しんでいるようだ。体調も良いらしく結構パクパク食べていたので一安心。月曜日は母親と一緒にネズミーランドに行くらしい。時間を使い切っているようでまあ頼もしい。


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