2022 備忘録

思いついたことを書き残す。

20年前の4月1日

2011年04月01日 | ひとりごと

長年務めた事務所に暇乞いし、初めて現事務所の第一歩を記した日。
この日東京は桜が満開だった。
古くからの知人の紹介で都内の設計事務所の下請け仕事の打ち合わせに出掛けた。
ほぼ成算なく勢いで始めてしまった事務所なので知人からの応援は非常にありがたかった。
3年目に下請け仕事を断る。仕事が全くないという恐怖感をその後何回か味わう。

しかし地元にいる有難味をつくづく感じる。
小中高と地元の学校で一緒だった友人、行きつけの飲食店で知り合いになった友人などわずかながら仕事が繋がるようになる。

その縁でレストランの仕事のために一週間渡仏して食べ歩くことが出来た。
画像はカフェドラペのリースリングの空き瓶である。
いつかまた欧州に出掛けたいと思っているがなかなか機会がない。

そして現在3人の若いスタッフと忙しい毎日を送るまでになった。
来週には事務所のホームページを全面改訂する。
編集をしながらいろいろな人、家が浮かんでくる。
少しづつであるが充実してきていると実感する。

建築作品展は延期したが近々必ず実行する。
いままですべて自分で判断してきたがスタッフが力をつけてくるとそうはいかない。
CGや模型、PCの扱いなどすでに彼らのほうが上手であろう。
自分の最期の砦は経験と判断力、「研ぎ澄まされた感性?」である。
相乗効果があれば現在の事務所は最強の状態だ。

もっともこれはこれで結構疲れるもので油断も隙もない。
このへんのことは故宮脇壇が書いていた。
「平面図だけは渡さない。」

新しいホームページではスタッフすべて実名で紹介した。
皆すでに一級建築士で伸び盛りだ。ブログもリンクして自己アピールをしたいそうだ。
彼らのパワーに負けてはいられない。